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エピソード7 『小さな大ちゃん』

エピソード7

体育の授業で、このようなスタイルでプレイしていたら、

なるほど、先生から、

「大ちゃんは、縁の下の力持ちだね」

と、言われるようになった。

「縁の下の力持ち」は、他人に気付かれずに遂行するものだけど、

小学生のオレは、純粋に、嬉しかった。



オレが、「縁の下の力持ち」な振る舞いを、最も多く出来たのは、

恥ずかしながら、小学校時代だったと思う。

なにしろ、

小学生という生き物は、

朝から晩まで、サッカーかドッヂボールをやっているから。



しかし、オレは、

中学に入って、色気付いてしまった!

スポーツ刈りをやめ、耳が隠れるほど伸ばし、中分けにした。

女子とばかり、しゃべっていた。

ムカイくんは、女たらしな大ちゃんなど、興味が無かった。

オレも、ムカイくんよりも女子に興味を持ってしまった。


それからはもう、

ムカイくんとは、ほとんど交流が無くなった。



色気付くこと事態は、決して悪くないと思う。

しかし、それにしたってオレは、

女たらしになり過ぎた。



オレは、

女子から見れば「可愛い顔」をしていたらしく、

それなりにモテたし、セックスを貪れた。


けれども、

「可愛い顔のオレに近寄ってくる女」というのは、

「フォワードを賞賛する一般大衆」と、同じだ。

つまり、

「他人の頑張りを見れない人間」だ。


そのような人間とツルんでばかりいて、セックスが満たされてしまうと、

人はどうしても、怠惰になってしまう。

勉強も、適当にしかやらなかったが、

サッカー通を気取ってリフティングでも見せれば、

女子は着いてきた。


オレは、女の金で夜通しマージャンしたり、

パチンコ屋に通ったり、

他の女とホテルに行ったりした。


最悪だ。

最悪である。

けれども、なぜか、

中学以降のオレは、そういう方向に行ってしまった。


『小さな大ちゃん』

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