エピソード8 『伝説の教師 -金八さんのその先に-』
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- 2023年3月20日
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エピソード8
僕は、おじさんにお礼を言うと、
お返しに缶コーヒーの差し入れをし、そこでお別れしました。
ここからは、歩いて探さなければなりません。
家で地図を見たぶんには、バスターミナルからほど近いはずでした。
宇佐美という町の中にあるはずなのです。
道ゆく人に尋ねながら、目的地を目指します。
しかし、これが難航しました!
自分の町のことくらい、誰もが把握しているものかと思ったんですが、
どうやらみんな、そうでもないのです。
聞く人聞く人、返ってくる答えがデタラメなのです。
「右だ」と言われたと思ったら「左だ」と笑われ、
「真っ直ぐだ」と言われたと思ったら「逆だ」と罵られ…
さんざんぐるぐる周った挙句、大きな学校のような建物の裏手に出ました。
そうですよ。ショウエツさんとやらは何か教育関連の方のはずですから、
示されている住所は、家ではなく学校のような場なのかもしれません。
ここからはもう、
番地表示とにらめっこしながら、自分で探します。
周りが薄暗くなってきたので、番地表示も見にくいんですが…
あった!該当する番地!
…あれ?本当にここなんでしょうか…?
『伝説の教師 -金八さんのその先に-』