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エピソード9 『小さな大ちゃん』

エピソード9

女に溺れて、「縁の下の力持ち」を止めたオレは、

ボロボロな大人になった。


セックスがあっても、人生が楽しくない。

セックスをすればするほど、人生が虚しく感じられる。

人生に対する罪悪感や焦燥感が、抜けない。

酒でも、抜けない。一瞬忘れられるだけだ。



結局、オレは、

「反面教師」にしかなれなかった。



「いや、今からでも遅くはない!」

そう、何度も思った。

「縁の下の力持ち」の大ちゃんに、戻りたかった。


しかし、

セックスやパチンコやマージャンや酒で繋がる仲間たちから

抜け出してくることは、非常に難しいのだ!

脅迫まがいな方法で、ヤツらはオレを引き止めてくる。

オレが居るだけで、女が寄ってきたりするからだ。


オレは、完全に、利用されている。悪用されている。

こんなのは「友情」でも何でもない。


ヤクザは、いったん成ってしまうと、足を洗えないというけれど、

セックスやギャンブルにまみれた人間関係も、ヤクザと同じだ。

亡命でもしない限り、ヤツらから逃れられそうもない。



オレは、ある意味では、

ヤツらにとって、「役に立っている」人間とも言える。

「縁の下の力持ち」を、計らずとも、生きている気がする。


しかし、オレは、

出来れば、「もっと素晴らしい人間たち」のために、

体を張りたかったと思う。


『小さな大ちゃん』

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