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エピソード9 『無人のお祭り』

エピソード9

ノブさんの話は後でするとして、

施設案内に戻ろう。


リビングから、

2つのドミトリー・ルーム(相部屋)に入れる。

男性用、女性用、1つずつだね。


ノブさんは、

ドミトリー宿を造るに当って、ベッドは置かなかったらしいね。

布団をたくさん用意しておいて、

その都度、布団を敷くことにしているんだよ。

これだと、部屋がベッドに占領されないから、多目的に活用出来るね♪


布団は、シーツや枕カバーをその都度付け替えるけど、

もちろん、自分でやるんだよ?

ゲストハウスってのは、そういう場所さ♪

その代わり、料金が安いんだね♪

(スタッフがやってくれるゲストハウスも多いです)


シーツ敷くくらい、どうってことナイのに、

それをスタッフにやらせることで、

宿泊代金が2倍にも3倍にも跳ね上がるって、どう思う?

僕は、バカバカしいと思うけど(笑)



僕は、体が大きいモンだから、

普通の敷布団を一枚敷くだけだと、

腰や背中が痛くなっちゃうんだよね…。

だから、

「敷布団を2枚使わせてもらっても良い?」

って尋ねたら、即答でYESの答えが返ってきたよ♪

優しくて臨機応変なんだ。このヒトは!



リビングの裏手には、

広い脱衣所が現れる。

男女別のシャワー・ルームがあって、トイレが3つくらいあったかなぁ。

日本人の女の子たちは、

男女別のシャワー・ルームをとても喜ぶだろう。

それくらい、ノブさんはわきまえてるさ。


脱衣所には、

2つの洗濯機が並んでいた。

1つはスタッフ用で、もう1つは、客が自由に使える。



最後に、裏口から外に出ると、

屋上に登っていった。

屋上は、眺めの良いオープン・テラスになってるんだ♪

大きな日傘も1つ立っているから、

少々の陽射しでも、オープンテラスでくつろげるよ。


『無人のお祭り』

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