エピローグ
外は、相変わらず真っ暗だった。
ねむりあの夜空には、星ってモンがナイんだろうか?
…少なくとも、僕の目には、見えなかった…
闇の中に立ち尽くすと、次第に、平衡感覚がゆがんで、アタマがクラクラしてきた…
視界が真っ白になった!
とんでもなくまぶしい光に、包まれた!!
30秒くらい経ったか、それとも30分くらい経ったか…
うたた寝から目覚めたときのような、「時間のゆがみ」を感じた。
けれども、今まで僕が経験したことは、決して、夢なんかじゃなかった。
なにしろ、僕のアタマには、緑の帽子が乗っかっていた♪
それに、まぶしい光が収まったときに僕が立っていたのは、ミツバチの巣箱がたくさんある藪だった!
…もし、コレが、長い夢や幻想に過ぎなかったのであれば、僕は、藪は藪でも、ねむりあの樹の根元に居るはずでしょ?そうじゃ無ければ、RPGをクリアするトコまでも夢だったんであれば、家のベッドの上とか、リビングのソファとか、そうじゃなくても、電車の座席とかで目覚めるハズでしょ?
けれど、コレが事実か夢か空想かなんてコトは、あんまり大した問題じゃナイんだよ(笑)
キミは、「このハナシは、しょせんは作り話に過ぎない!」なんて『正当化』をして、オーラを磨くの、怠るかい?
それとも、「ぱるこに出来ることなら、自分にも出来る♪」って思って、『快楽ゴホウビ』をガマンしたり、ママのチカラを借りずに起きるようにしたり、カンボジアに旅してみたり…そういう、色んな色のゲームに、トライするかい??
…どっちだって、イイんだよ?
キミが、いつまでも親とかお金とかに依存して、ヒトを上手いことだまくらかして、のらりくらりと生きたいと願うなら、それでイイんだ(笑)
資本主義が終わるか続くかってコトも、どっちだってイイんだよ。
核戦争で人類が滅びちゃうか、平和で美しい惑星の姿を取り戻すかどうかも、どっちだってイイんだよ。
僕は、『警告』とか『忠告』とかそんなのをするつもりは、まーーーーーったくナイんだ(笑)
「こんな生き方もある」
「こんな考え方もある」
っていう選択肢を、チラっと見せたかっただけなんだよ。
…別に、みんなのために、奉仕のキモチでこの文章を書き上げたってワケでも、ナイんだ。
ただ、ヒマ潰しのために、書いただけなんだよ(笑)
キミは、『自由』になりたいかい?
僕は、『自由』に憧れたから、7つのオーラを極めるゲームに取り組んだ。
そんで、様々なことが自分で出来るようになっちゃって、今、「自分は自由な人間だ♪」って、感じてる。
もし、キミも、『自由に憧れている』として、だけど僕とは価値観が違って、『何でも親とか恋人とか社会とかおカネとかに解決してもらえる境遇』のことを『自由』だと感じるなら、とことん、そういう境遇を追いかけ続ければイイんだよ♪
僕は、ミツバチ巣箱の藪を抜けて、とぼとぼと家まで歩いた。
今度は、星がまたたくのが、ちゃんと見えた。
家に戻ると、母さんはまだ起きてた。
僕は、母さんに何て説明したらイイのか、さっぱりわからなくて、一瞬、戸惑った…!!
母さんは、案の定、
「あら、ぱるこ、あなた、2日間も家に戻らないで、何してたの!?」
と、目を真ん丸くしていた。…怒ってはいなかったし、心配そうでもなかった…
僕は、ダメ元で、ホントのことを言ってみた。
「ちょっと、ねむりあの国に、行ってた…」
「あらぁ!そうだったのー!!
ひょっとしたら、そうなんじゃナイかって、思ってたわ♪」
「えぇぇーー!?
母さん、『ねむりあ』って、知ってんの!?」
「当っっったり前じゃない♪
あなた、私を誰だと思っているの?
『あなたのお父さんの、お嫁さん』よ♪」
あとがき
さぁて、
あなたは、誰がかっしーだか、当てることが出来ましたか!?
見事当てられたなら、あなたは、ぱるこ並の「藍色スキル」の持ち主かもしれません♪ひょっとしたら、「オールドソウル」なのかも!?
「国生み」や「啓蒙」の使命を持っているようですから、ぱるこの生き様を参考に、あなたの使命をまっとうしてくださいね♪
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2012/06/14 完筆
『イーストエンドは西の果て』