声優は難易度低い?「上手い」と「超上手い」の壁は厚い!
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- 2024年2月2日
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声優は、ミュージシャンや本格歌手と比べて難易度が低いと言われたりもします。
少々抑揚の効いたしゃべりが上手な高校生が、「私なら声優になれるかも?」と思ったりもするでしょう。すでに周りに「声優さんみたいー!」などと褒められているかもしれませんね。
しかし、声優は本当に難易度が低いのでしょうか?
声優学校の2年間でそれなりに形になる業界ではある。が・・・!
声優の技術は、たとえばギタリストとしてプロミュージシャンを目指したりするよりも難易度が低いとは言えます。
音楽の道は、未経験だった人が専門学校で2年間みっちり練習しても、まったくプロには手が届かないです・・・。
しかし声優の場合、未経験者が専門学校で2年間みっちり練習すれば、「あなた声優で成功するんじゃない!?」と親や友達に言ってもらえるくらいにはなれます。
発声だけでなく演技、そしてアイドルのように踊り歌うことも含めても、2年間でそれなりに形になります。
だから本人も、二十歳(専門学校卒業)の時点で「私は声優になれるかも!」と楽観するでしょう。
しかし・・・?
プロはもっと深いところを見ている!
専門学校の卒業オーディションを受ける頃には、「私はそれなりに形になったかも」と思えているでしょう。親や友達からも「上手いね」と言われているでしょう。
しかし卒業オーディションを何社か受けてみても、「本契約したいです!」という通知はなかなか届かないのではないでしょうか?
レッスン生としての契約が精いっぱいです。
たしかに、専門学校を卒業するころにはそれなりに形になっていたりはします。
が、プロはもっと深いところを見ています!
「深いところ」と言ったら、演技の際の細かい感情の機微が・・・などと思うかもしれませんが、まったく逆!むしろ、オーディションの最初のあいさつ、「私は〇〇学校2年、〇山〇美です。よろしくお願いします!」の第一声で、もう合否が決まっています(笑)
演技というよりも「声」を観察している。
審査員やプロは、演技というよりも「声」を観察しています。
毎日8時間も猛練習するような人は、「声のツヤ」が違うのです!「上手い人」を一回り超越した独特の声の響きを持っています。
これは、練習量もさることながら、高い音も低い音も、大きな声も小さな声も、ダミ声も美声も・・・様々な発声を練習してきたことで得られる独特な響きなのです。
「いろいろな筋肉が響いて豊かな声が出ている」という感じです。
だからその声を聞けば、「あ、この子は色んなことを猛練習してきているな」ということが察せられますし、実際に様々な声を出すことも出来ます。必然的に、演技も上手いです。
「上手い人」を超越した「超上手い人」は、まず間違いなくプロダクションから声が掛かります。
たとえば武内駿輔さんなんかは、10社オーディションを受けたら8社は受かるでしょうね。
そして、若手の「安く雇える期間」が過ぎても、彼は消えないでしょう。
直前になって台本のニュアンスをこまごまと模索するよりも、常にいっぱい練習した人が伸びる!
学校の台本読みテストやオーディションの直前になって、台本の細かいニュアンスを「あーでもない、こーでもない」と模索していませんか?「これはもっと切なげに読んだほうがいいのかなぁ」と。
実は、そこはあまり重要じゃないです!
本番の直前になって細かいニュアンスをあれこれ模索するのではなくて、もっと前の期間から、基礎練習をいっぱいいっぱいこなしましょう。芝居して、歌って、叫んで、笑って、モノマネして、ぶりっこして、怒って、泣いて・・・様々な発声の練習をみっちりこなします。
それによって、発声に関する筋力がしっかりとしっかりと身に付きます!
声優の卵は、「上手い」は大勢いるんです!
それだと、1つくらいは仕事を振ってもらえるかもしれませんが、すぐに埋もれてしまいそうです。プロダクションから声がかかった仲間たちと同じくらい上手くても満足せず、「超上手い」を目指す必要があります!
すると、「運」ではなく「実力」で、声優業界で長く食べていくことが出来るようになりますよ♪