芸能人の中には時々、「大物感」をただよわせる人がいます。
本当の意味でのカリスマですね。
華やかでポップな芸能人ですが、このタイプの一部の人は、アウトローで哲学的な感性を持ち併せていたります。若い人の中にも、このような人がいますよね。
こうした「超大物」になるには、どうしたら良いのでしょうか?
その答えが「文学性」にあります。
大物感を感じさせる人は大抵、崇高な文学的作品を観たり読んだりしていて、その感性を胸に刻み付けているものです。
大衆に影響を与える役割を持つ芸能人の志望者が見ておくべき映画・本には、どのようなものがあるのでしょうか?
21世紀版の厳選10選をご紹介します!
風の谷のナウシカ(ワイド版コミック)
ジブリの初期作品にして不朽の名作。・・・の映画版ナウシカは観たことのある人も多いでしょうが、ワイド版コミックを読んだことのある人は少ないのでは?
実は映画版ナウシカには続きがあり、映画で語られているナウシカの冒険譚は、全体の1/5程度に過ぎません!ナウシカの心振るえる聖なるストーリーは、まだまだ5倍も続くのです!
内容はやや難しくなっていきますが、勢力図があまり理解できなくてもそのストーリーとナウシカの荘厳さに引き込まれていくでしょう。圧倒的な世界観がそこにあり、そして崇高な哲学があります。
現代作品というのはあまり高い評価を得ないものですが、ワイド版コミックの「風の谷のナウシカ」は全世界でみても歴代最高の文学作品ではないでしょうか。
俳優さんやミュージシャンでも、影響を受けた作品としてワイド版コミック「風の谷のナウシカ」を挙げる人は多いですね。
ペイ・フォワード
一世を風靡した子役タレントハーレイ・ジョエル・オスメント君が出演して、ますます脚光を浴びたハリウッド映画「ペイ・フォワード 可能の王国」。
「人から受けた親切をその人に返すのではなく、違う誰かに渡す(ペイ・フォワード)とどうだろう?」一人の少年の思いついたアイデアが、彼の周りを、そして世界を変えていきます。
「世の中、腐ってるな」と思ったとき、ただ社会を批判するだけのロックに耳を傾けるよりも、「ペイ・フォワード」を観てみましょう。あなたにも変えられる世界があることに気づかされ、胸を打たれるでしょう。
映画やドラマ、文学というものが、本来何のためにあるのか、その本質に気づかせてくれる超名作が「ペイ・フォワード」です。
役者やミュージシャンは、哲学を発信していく役割を持っています。その中で大切なことは、あなた自身が「光の出口」を知っているということです。悟っていないと、人を啓蒙することはできません。
風の歌を聴け
小説分野の第一候補と挙げるべきは、村上春樹さんの「風の歌を聴け」。
1970年頃・・・安田講堂立てこもり事件や欧米ヒッピー文化の時代。世界が革命の機運に満ちていた時代の若者を描く、名作文学です。
村上春樹さんの小説というとものすごく分厚くて長い印象がありますが、「風の歌を聴け」はとても薄い、短い小説。小説が苦手な人でもさらっと読めます。
十代から二十歳前後までの、多感な時期に触れておきたい作品です。
サラリーマンとして安定を求めて生きることに、価値を感じなくなるでしょう。流行をなぞることよりも、ドラマを生きることに喜びを見出すようになるでしょう。
ウィットに富んだ文章表現も魅力で、文字でも人をクスクスと笑わせることが出来るのだと、村上春樹さんは教えてくれます。
るろうに剣心
キャッチーなアニメの中で秀逸なものを1つ。それは「るろうに剣心」です。幕末の時代に、さすらいながら世界を救っていく、にこやかで心優しい剣士の物語。
すでに観た、子供の頃に観た、という人も多いかもしれませんが、大人になった感性でもう一度見てみると良いです。剣心の崇高さに改めて胸を打たれるでしょう。
幕末時代や侍という、日本の伝統文化を楽しく学べるという点でも秀逸です。
あなたが女性なら、好みの男性のタイプが一変してしまうかもしれませんね!
パッチアダムス
「ユーモアで人を癒そう」と試みる破天荒なお医者さんの、心温まる感動ストーリー。実話に基づいており、このようなお医者さんが本当にいます。
話は笑いに満ちていますが、最終的にとても崇高な展開になっていきます。スピリチュアリズムで言うところのアセンションに近しい概念で、人は本来どのように生きていくべきか、そのヒントが描かれています。
主人公が精神疾患を患うところから始まるこのストーリーは、本場アメリカよりも日本人のほうが共感を抱きそうです。
深夜特急
感動的な文学は多いですが、フィクションである時点で興ざめしてしまう人も少なくないでしょう。そんなリアリストにおすすめなのが、沢木耕太郎著の「深夜特急」。アジアをバックパッカー放浪していく沢木さんの実話小説です。旅行インフラが今ほど整っていない時代の質素なバックパッカー放浪は、スリルと冒険に満ちていて、誰もが引き込まれるでしょう。
バックパッカー放浪に興味を持ったなら、実際に旅立つと良いです。
不思議の国のアリス
ディズニー映画としても有名な、ルイス・キャロルによる不朽の名作「不思議の国のアリス」。これも、幼い頃に観たことのある人が多いでしょうが、大人になってもう一度観てみるべき!ただのおかしなおとぎ話ではありません!
実写版よりもアニメ版のほうが良いですね。
アルプスの少女ハイジ
「懐かしのテレビアニメ」などの特番でよくお目にかかりますが、実際に全話見たことのある人は少ないのでは?
几帳面な社会に耐え切れずに抜け出していくハイジの姿に、自分を重ねる人は多いでしょう。山の中のおじいとの暮らしに、あなたも憧れを覚えるかもしれません。ハイジの奔放でピュアな振る舞いに、胸のすく思いがするでしょう。
人間にとって真の幸せとは何なのでしょうか?子供の頃に私たちは、それを知っていたはずなのですよね・・・
のだめカンタービレ
少女マンガ好きにおすすめしたいのがコレ。二ノ宮知子さんによる「のだめカンタービレ」です。テレビドラマ化もされていますが、原作コミックスを推奨します。
イケメンが出てくる点は他の恋愛系少女マンガと同じですが、ヒロインのだめの恋愛模様は、他の少女マンガとは一味違って・・・
クラシックの世界をリアルに楽しく描いており、のだめがフランスまで旅立ってしまう展開も面白く、目が離せません。
「のだめって私に似てる(笑)」そう感じる女性、意外に多いのでは?
天空の城ラピュタ
テレビ放映されるたびに高い視聴率をマークし、「バルス」で社会現象を起こす「天空の城ラピュタ」。年配層にとってはジブリ作品で一番好きだと挙げる人が多い反面、若い世代には観たことないという人も少なくないようです。
壮大な冒険ストーリーとユーモラスなセリフの数々は、「これぞエンターテイメント!」とうならされる最高のお手本。上質なエンターテイメントが何であるか、あなたも知るべきです。
また、パズーは「男の子はこうあるべき」という理想を描いており、シータは「女の子はこうあるべき」という理想を描いています。
空に浮かぶ城。果たして本当にあるのでしょうか・・・?
いかがでしたか?
「文学性」と書きましたが、ほとんどは映像作品ですね。これが21世紀版名作の特徴です。文学性の高いものもわかりやすく映像化されているものが多く、映像作品で観てもその良さが堪能できるものもあります。小説が苦手なら、映像作品から順番に観るのも良いでしょう。
一度観たことのある作品も、「深い作品だ」という評価の目線からもう一度観てみることをお勧めします。感じ方が違って、より多くの発見と感動を得られるでしょう!
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