10 セックスの真実
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- 2023年3月2日
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10 セックスの真実
その日の晩、
私は、ドキドキしながらベッドに潜りこんだ!
…いったん思い直して、部屋のカギを掛けた。
親に見つかってしまったら、たまったもんじゃない!!
私は、
チアキにもらった「差し入れ」を、震える手で、めくってみた…
当然のことながら、裸の女性ばかり、写っていた。
しかし、驚いたのが、
「あさみ(16)」
…などと、
同い年か1個上と思われる女のコが、
ごろごろ写っていたのだ!
チアキのお兄ちゃんは、ロリコンなのであろうか!?
…とすれば、
チアキのお兄ちゃんは、
お風呂上りのチアキを見て、ムラムラしたり、してるんじゃなかろうか?
あのコは、気がゆるむと、
平気でパンツを見せながら座ってしまう。
家でも大変なことになっているんじゃなかろうか!?
…その後、
もう少し性的な知識を得たときに、
「男性たちは、自分の肉親にはムラムラしない」
なんて学説を、耳にした。
私は、
それが「ウソ」や「体裁」、「照れ隠し」の類である気がして、ならない。
…実際、何人もの男のコから直接、
「オレは、妹のパンツでヌケる」
「お姉ちゃんのベッドに、コッソリ潜りこんだことがある」
なんて衝撃的な話を、聞かされたことがある。
でも、よくよく考えれば、
それが自然なことのように、感じる。
たとえば、
ある男のコが、コタツの中でごろ寝していたら、
正面に座っている女のコのパンツが、見えたとする。
きっと、コウフンするのだろう。ムラムラするのだろう。
けれども、
その女のコが、他でもなく自分の妹だと判明したときに、
急にムラムラが鎮(しず)まったり、するだろうか?
そうだとすれば、
それは、「妹だから」ではなく、
「あまりカワイくない妹だったから」なのでは、ナイだろうか?
仮に、可愛らしい妹でも尚、ムラムラが鎮まったとしたら、
それは、
「妹のパンツでムラムラしては、いけないのだ」という倫理観が、
ムラムラを鎮めているだけでは、ナイのだろうか?
男のコたちは、
理性で、ムラムラを鎮められるハズだ。
学校の水泳の授業などでは、
股間を膨らませたりせずに、授業を受けているのだから…
「倫理観によって、ムラムラを鎮める」というのは、
「ムラムラしない」というのとは、違うよね?
「ムラムラするけれど、鎮めている」のだから…
私は、これをキッカケに、
性についてよく考えるようになった。
それは、
哲学的、人間科学的なイミでもあり、
単純に、メス動物と化してしまうイミでも、あった(笑)
私は、
あの「差し入れ」を眺めていて、
「大きな胸に憧れる、大人女性の心理」
というのが、共感出来るようになってきた。
確かに、
こんなに美しく張りのある胸を、養いたい。
また、
男のコたちが、女性の豊かな胸に目が行ってしまったり、
虜になったりする心理も、
なんとなく、共感出来てしまうのだった。
私は女なのに、
女性の美しい裸体やなまめかしいポーズを眺めていると、
ムラムラしてきてしまうのだ…。
…私は、精神異常なのだろうか??
チアキにコッソリ尋ねてみると、
「アタシもそうだし、多分、たいていのコも、オンナジだよ」
という答えが返ってきた。
私は、少し安心した♪
私にとって、チアキの存在は、貴重だった。
セックスについて素直に語り合える友人は、
高校時代には、チアキしか居なかったから。
そして、
セックスについて、
人間科学的なことや、くだらないフェチについてなど、
素直に口に出すことは、
心の曇りをクリアにするような、清々しい効果があった!
これをやると、
甘いものやショッピング欲などを、セーブすることが出来た。
…実は、
チアキからもらった「差し入れ」は、
今でも尚、誰にも見つからない場所に、隠し持っている(笑)
これは、
私がエッチなことを考えるときの、「オカズ」になっている(笑)
『星砂の招待状 -True Love-』