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12 天使の夢

12 天使の夢


ゴールデンウィークの最終日の晩、

「あぁ、明日からまた学校かぁ…」

と、少し憂鬱になりながら、ベッドに入った。



その晩、私は、印象的な夢を見た…!



美しいビーチだった。

ニューカレドニアほどでは無かったけれど、

九十九里よりは、何倍も綺麗だった。


そこには、私以外には誰も、居なかった。

…いや、

私自身も、その場に居たのかどうか、よく解らない。



風景が、キラキラしていた。

キラキラした無数の何かが、うっすらと漂っているようだった。

私は、目を細めたり焦点をボカしたりして、

漂っているものの正体を、見極めようとした。

でも、

力めば力むほど、目を凝らせば凝らすほど、

それは私の焦点から、スルっと逃げていった…


私は、目が疲れてきて、

いったん、両目をギュッとつむって、目頭を押さえた。

再び、目を開けてみると…



背中に白い翼の生えた、小さな子どもたちが、

ケラケラと笑いながら、ビーチにしゃがみこんでいた…!


…天使…!?


私は思わず、声を出してしまったのだけれど、

わずか数メートル先に居る天使たちは、私には気付かないようだった。

私は、もっと近くで、

彼らが何をしているか、見たいと思った。



…そう思った瞬間に、

私の視界は、急に、地面から数十センチのところにあった。

そして、目の前には、

その天使たちのケラケラ笑う姿が、あった。

やはり、私には気付いていないようだった。


私は、天使たちの手元を、まじまじと眺めた。


彼らは、

砂金を採集するような作業をしていた。

小さなザルに、ビーチの砂をすくっては、さらさらと振っていた。



ザルの下に積もっていたのは…


無数の、星砂だった!!



「ホントに天使が作ってるんだったのー!?」

と、思わず私は叫んでしまった。


その自分の声で、

私は、目を覚ました…。



『星砂の招待状 -True Love-』

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