14 「おいで♪」
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- 2023年3月2日
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14 「おいで♪」
私はしばらく、薄水色の空を眺めていた。
次第に、
そのキラキラは、当たり前に感じるようになっていた。
私は、
1つ大きく背伸びをして、部屋に向き直ろうとした。
その瞬間だった…!
「おいで♪」
そう、聞こえたような気がした。
…聞こえた…?
いや、「聞こえた」という表現は、少し違うようだった。
言葉は、そこに、「在った」。ポンと、置かれていた。
私は、
「え?」と聞き返してしまっていた。
「…もう、これ以上は、言わないよ?
『おいで♪』
だいじょうぶ♪キミはちゃんと、この単語を、正しく受け取れているよ。
そして、そのイミも、もうすでに、解っているよ♪」
「もしもし?もしもし!?」
私は、空に向かって叫んでいた。
はたから見れば、とてもヘンな光景だ。
…そのフシギな「声」は、もう、答えてくれなかった…
『星砂の招待状 -True Love-』