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15 マリッジ・ブルーの原因は? 『トモコのセキララ恋愛講座』

15 マリッジ・ブルーの原因は?

「はぁぁ。トモコさん。はぁぁ…」

「なによぉクミちゃん。ガラス拭きでもしてくれるのぉ?」

「違いますぅ!ため息ついてるんですー。」

「どうしたっていうのよ?

 あなた確か、結婚式間近の幸せ絶頂期じゃなかった!?」

「その結婚式が、ため息の原因だったり…」

「ほほぉ。マリッジブルーですかぁ。」

「マリッジブルー?」

「そうよぉ。結婚直前の女子が、急にブルーになっちゃう心の病よぉ。

 それくらい、結婚雑誌に書いてなかったぁ?」

「あぁ、書いてあったかも。

 でもまさか私が、当事者になるなんて…」

「あはははは!

 『まさか私が』っていうけど

 新婦の8割くらいは、マリッジブルーを経験するんじゃないかしらぁ。」


「8割?そんなに多くの女性が、マリッジブルーになるんです?」

「詳しくは知らないけど、それくらい居ると思うわよぉ。」

「どうして?どうしてマリッジブルーに掛かっちゃうんです?」

「そりゃあなた、結婚に後悔してるからよ(笑)」

「8割の女性が結婚に後悔!?ナイナイ!

 結婚雑誌を眺めてる限り、幸せ絶頂な投稿ばっかりですよ?」

「そりゃあなた、

 結婚雑誌が何のために販売されてるか、知ってる?

 『結婚関連業者が儲かるため』よ。

 だったら、結婚したくなるような情報ばっかり、寄せ集めるわよぉ。」


「情報操作っていうこと?ですか?」

「そうよぉ。あなた、そういう現象自体は、知ってんのねぇ。」

「そりゃそうですよぉ。汚い世の中ですからねぇ…」

「ほほぉ。そういうクミさんは、純白な心の持ち主なんでござんすか?」

「えぇ?うーん。まぁ、8割くらいは白いと思うんですけど…」

「残りの2割の黒い部分を、結婚に向けちゃったり、しなかったぁ?」

「へ?どういうことです?」

「じゃぁ、質問の仕方を変えようかしら。

 クミちゃんあなた、彼のこと、愛してる?」

「愛してますよ?」

「ほほぉ。即答ねぇ。

 でも、ホントーに、愛してる?」

「うーん?愛してる…と思うんですが…」

「ほらぁ、自信なくなってきたぁ(笑)」

「いやいや!愛してますってば!」

「そぉお?どんなところを愛してるの?

 あなたにとって、『愛』ってなぁに?」

「私、あの人のどんなところ愛してるんだろう…

 うーん。

 一緒にいて安心するんです。

 あとは…

 安定志向なところですかね。仕事休まないし、グチ言わないし、

 脱サラとかデンジャーなことも、絶対しなさそう。」

「つまり、『確実に養い続けてくれそう』ってことよね?」

「うん。まぁ、そんなところです。」

「あなたそれって、『愛』っていうのかしらぁ?」

「え?愛じゃないんですか…!?」

「あなたが彼を選んだ理由って、

 『条件を満たしてた』ってだけじゃなぁい?『愛してるから』じゃなくってさ。」


「………。うーん?」

「どうも、あなたにとって、結婚っていうのは、

 『愛の結実』じゃなくて、単なる『契約』なのよぉ。

 とにかく、経済的安定を提供してほしい…

 で、その『経済的安定』っていう条件を満たしてくれてれば、

 案外誰でも、良かったってワケ。」

「そうなんですか!?」

「知らないわよぉ、私には。

 でも、クミちゃんの話を聞く限りでは、そう思えるけどなー。」

「契約…

 なんか、打算的で卑しくないです?」

「そうよぉ。

 契約なんてのは、打算で結ぶものよねぇ。

 自分の利益のために、相手を利用しようとすることよぉ。

 あなたの言う『汚い世の中』も、ウンザリするほどの契約社会だけどぉ。」

「…私、汚い世の中と同じくらい、打算的だったってこと!?」

「そうかもしれないわぁ。」

「えー!えー。えー…

 まぁ…言われてみれば…そうかもしれないなぁ…」

「あなた素直ねー♪

 たいがいの女性は、『愛じゃなくて打算でしょ』なんて指摘されたら、

 ぷんぷん怒ってお茶ぶっかけるわよぉ(笑)」

「私、なるべく白いままで生きたいなぁって、

 子供の頃から思ってたから…」

「理想主義なのねぇー♪私と同じで(笑)」


「でも、じゃぁ、

 『愛』って何なんです?

 『愛の結婚』って、どういうのを指すんです?」

「そうねぇー

 『愛』って言葉は曖昧だし、色んな使われ方をするけど…

 こと、恋愛や結婚に関して言うなら、

 『尽くす気持ち』じゃないかしら?」

「尽くす気持ち…。尽くす恋愛…。戦前の日本女性みたいな?」

「そうねぇ。あなたアタマいいのねぇ!

 つまりよ?

 『愛の結婚』をしたいんであれば、

 『私が養ってでも一緒に居たい!』って思うほどの相手を選んで、

 実際に養ってでも、貫き続けるしかないんじゃない?

 『愛する』って、ホントは、そういうことよ。

 世の中の結婚事情は、正反対だけどぉ(笑)

…もちろん、クミちゃんもみんなも、

 何らかの『情』は、旦那さんに抱いてると思うわよ?

 でも、それは『愛』ではナイのよねぇ、たいてい。」


「…ってことは、

 世の中のほとんどの奥さんは、旦那さんを愛しては、いない…?」

「そういうことー(笑)

 だから、8割もの新婦が、マリッジブルーになるのよぉー。

 結婚が引き返せないところまできて、不安になるのねぇ。

 『大してスキでもないオトコと、50年も暮らせるのかしら…』

 『彼に貢がせて、私って酷くないかしら…』

 そんなふうに、思うらしいわよぉ。」

「うーん。まさしく…。

 私、彼と50年も暮らすなんて、飽きそう…」

「でしょぉ?

 そもそも、どんなに魅力的なメンズを捕まえたとしても、

 何十年も一緒に連れそうのは、難しいわよねぇ。

 『結婚』って制度自体、ムリがあるって思うわぁ、私。」


「あれ?

 そういえば、トモコさんは結婚されてないんです?」

「私?私、独り身よぉー。

 クミちゃんとオンナジよぉ。

 私も、『なるべく白いままで生きていたい!』って思っちゃうタチだから。

 すると、結婚が耐えられなくなっちゃうのよねぇ。

 相手に生活費を貢がせるなんて、気が引けちゃうし、

 愛してもいないメンズに愛想ふりまくのも、くたびれるし。

 それに、一人のメンズだけを一途に愛し続ける自信、ないのよねぇー(笑)」

「トモコさん、正直なんですねー!」

「そうよぉ♪私、なるべく正直に生きたいのよぉ。

 世渡り的に、つかなきゃならない嘘もたくさんあるけど、

 でもなるべくは、嘘つかないように暮らしてるわー。」


『トモコのセキララ恋愛講座』

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