top of page

15 知らないおばあちゃん 『世界一大きなおもちゃばこ』

15 知らないおばあちゃん

きっぷを改札に通して…出てきたのを、キャッチ!

…これ、るなのきっぷ?他の人のと、間違ってナイかな??

うん!「1510」って書いてある♪


ホームに続く階段を、上りはじめたら、

ガタンガタン…

…電車が、もう来ちゃった!?


るなは、あわてて、上まで走って上ったの!!


ちょうど、電車がとまったところ♪

うーん、ピッタリ♪


…あれ!?

電車、これでイイの??

反対に行っちゃう電車も、あるんだよ!?


…わかんない…!!!


るなは、

せっかくタイミングよく来た電車を、乗り過ごしちゃった…

えーっと…、どうしよう??

どこかに、「羽田空港ナンチャラカンチャラ」って、書いてない??


んー!わかんない…!!!



るなが、ホームをウロウロしてると、

むらさき色のカーディガンを着たおばあちゃんが、

「おじょうちゃん、どうしたの?」

って、声をかけてくれたの!!!

るな、誰にも、

「助けてー!!」って、言ってなかったのに!?



「羽田空港に行きたいんです!」

…って言おうとして、しゃべれないことを、思い出して…

ポーチをガサゴソ探して、

メモを、おばあちゃんに見せたの。

「あら、羽田に行くのねぇ。

 …それはいいけど、ママは?」

るなは、

「ママはいないのよ。1人で行くのよ。」

って言いたくて、首を横に、ブンブンふったの。

「あら!ママとはぐれちゃったの!?駅員さん、呼ぼうかしら?」

るなは、おばちゃんの服をつかんで、

「ダメ!ダメ!ひとりで電車に乗るの!!」

って伝えたくて、また、首をよこに、ブンブン、ふったの。

「あらぁー?

 どうしちゃったのかしら…駅員さん、こわいの?」

「ちがうの!ちがうの!!1人で行くの!!」


あーん!!

しゃべれないっていうことは、こんなにも、大変なのね!!! 



るなは、ハっと思いついたの!!

ママのメモ、もう1まい、見せてあげればいいんだぁ♪


るなは、ポーチをがさごそさぐって、

5まい目のメモを、おばあちゃんに見せたの。


「理由あって、この子一人で、沖縄まで行かせます。

 また、この子は今、言葉を話すことが、できません。

 もし、困っていたら、助けてあげてください。

 どうぞ、よろしくお願いします。

                    母 佐藤 久美子」


「あらー!!そういうことだったのねぇ。

 おじょうちゃん、羽田に行きたいんだったら、

 1番線の電車に乗れば、いいのよ♪」

おばあちゃんは、指を1のカタチにして、そう教えてくれたの。


1番線がどっちなのかは、るなでもわかったよ♪

上のほうを見れば、ちゃーんと、書いてあるからね♪


おばあちゃんは、2番線に乗るヒトだったから、

るなが、1番線の電車に乗るまでそばにいてくれて、

それで、サヨナラしたの。

電車の窓から、ずーーーっと、手をふっていたよ♪

おばあちゃんも、ずーーーっと、手をふってくれていたよ♪


『世界一大きなおもちゃばこ』

最新記事

すべて表示

エピソード158『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード158 ドラゴンの姿のキキは世界樹の残骸の上にふわりと降り立った。 3人と馬をそっと地面に降ろす。 そしてすぐに10歳の少女の姿に戻った。 キ「ふぅ!みんなお疲れさん♪」 な「キキちゃぁーーーん!怖かったよぉぉ!!」 ななはキキに飛びついた。 キ「よしよし。よくやったねぇ」キキはななを優しく抱きしめ労った。 ゆ「キキちゃん強すぎ!」ゆなもキキを抱きしめる。 キ「へっへーん♪ だから言った

エピソード157『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード157 キキはジロっとエビルプリーストを睨みつけた。 キ「最後はみんなで戦いたいの。協力してくれる?」 3人は力強くうなずく。 キキの背後には、さっきの天使たちが光の粒の姿となってキラキラと輝いた。 キキは両手を構えて魔力を集中させる。 キ「山よ、海よ、花よ、宇宙の無数の精霊たち。そして新たな天使の友人たち。 精霊ルビスの御名の元、今こそ我に力を与(くみ)し賜え。 ただただ不届きものを滅

Comments


bottom of page