15 警察官はどこでもオンナジ
それは、
緩やかな上り坂を気前良く駆け上った、その直後だった…!!
道路脇に、怖い顔した警察官が、待ち構えていたんだ!!
警官は、
「アクロバティックな走り」をトガめるつもりは、無かったようだけど、
ノーヘルが、マズかったらしい…
…いや、
さっき、中心街で、
およそ1億台以上ものバイクをお目に掛かったけど、
ヘルメットしているヒトなんて、誰も居なかったけどなぁ…。
警察官みたいな人種は、どこの国でも、オンナジなんだよ。
昇給のためのヒマ潰しを、
こういうテキトーな、イヤラシイ場所で、やるのさ(笑)
カトちゃんは、さっきまでの威勢の良さはドコへやら…
怖い顔した警官を前にして、
すっかり、借りてきた猫みたいに、大人しくなってたよ(笑)
僕は、ノンキにその様子を眺めていたんだけど、
急に、他人事じゃ無くなった!!
「マニー!マニー!」って、警官が、怒鳴ってんだ!!
「罰金を払え」ってことのようだった…!!!
カトちゃんは、大人しく、言われた額を払っているようだった。
お金を払うと、
カトちゃんは、アッサリと、解放されてしまった(笑)
彼は、即座に、さっきまでの満面の笑みに戻って、
「ノー プロブレム!」と、叫んだ。
僕は、当然、
「罰金の折半」を請求されると思って、顔を強張らせた…。
どれくらいの金額なんだろう…?
日本だと、万単位の罰金は取られるんじゃないか?
僕の全財産は、4万円ほどしか、無かった。
コレで、足りるんだろうか…
足りるとしても、今後の旅は、続けられるんだろうか…
けれど、カトちゃんは、
お金のハナシなど一切することも無く、
再び、バイクを走らせはじめた。
…結局、彼は、
罰金のお金を僕に請求することは、無かった♪
「良かったー♪」と思ったけれど、
よくよく考えてみたら、
「メコン川ツアー100ドル」の料金には、あらかじめ
「罰金代」が70ドル分くらい、加味されてたのかも、しんないよ(笑)
…ねぇ?
「シンデ○ラ城ミステリーツアー」と、どっちが面白そう??
『永遠の楽園』
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