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18 紺色リュックのお兄ちゃん 『世界一大きなおもちゃばこ』

18 紺色リュックのお兄ちゃん

 

るな、

ベンチにすわることも思いつかなくて、

ホームの真ん中に立ったままで、シクシク泣いてたの。


そしたら、

階段の上から、1人のお兄ちゃんが、下りてきたの!!!

Tシャツに、ハーフパンツで、

大ーーーーーーきな紺色のリュックを、背負ってたよ。

「あれぇー??

 どうしたのー??ママは??」

るなは、涙をぬぐいながら、

「ママは、いないの。一人旅なの」

って伝えたくて、首をブンブン横にふったの。

お兄ちゃんは、こまった顔してる。

「首ふってるだけじゃぁ、わかんないなぁ…。

 まず、お名前は??」

「るな!!」

って叫ぼうとして、やっぱり、声が出なかった…。


「…ひょっとして、

 迷子のショックで、しゃべれなくなった!?

 オレ、昔、同じコトやったことあるよ!!


 ヨシヨシ。

 だいじょうぶだよ♪時間はいっぱいあるんだ♪」

お兄ちゃんは、ママと全くオンナジことを言って、

それで、るなの頭をなでなでしてくれたの。


るな、頭がぼーっとしてたのが、少しもどってきて、

メモをぜんぶ、お兄ちゃんにわたしちゃった。

どれを見せればいいか、すぐには、思いつかなかったから…


「…なになに?

 沖縄に行きたいんだね?

 9:15発…

 オレより早い便だなぁ。キミ、間に合うかぁ?

 …そんで…

 一人旅なの!?

 何か、事情があるのかぁ。

 …オマケにキミ、元から、しゃべれないんじゃんか!!!」


「うんうん!ぜんぶ、その通り!!」

って伝えたくて、首を何度もたてにふったの。

「状況がわかったよ♪

 キミ、オレとオンナジ失敗しちゃったんだね(笑)

 『国内線ターミナル』に行く必要があったのに、

 『国際線ターミナル』で下りちゃったんだ!

 だいじょうぶだよ♪

 次に来た電車に乗って、次の駅で、下りればいいんだ♪

 お兄ちゃんが、いっしょに行ってあげるよ♪

 手ぇつないでも、いい??」


るなは、「もちろん!!」って伝えたくて、

お兄ちゃんの腰に、ガバっと抱きついちゃった!!

お兄ちゃんと手をつないだら、

ものすごーーーーーく、安心したよ♪


『世界一大きなおもちゃばこ』

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