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19 エーテル界の謎 『イーストエンドは西の果て』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月21日
  • 読了時間: 2分

19 エーテル界の謎

 僕らは、「西の谷」の赤茶けた地面を、テクテクと歩いた。

 …「西の谷」は、最初に居た場所とは違って、地面が雲だったりは、しなかった。

 雲の地面は、歩いていてもあんまり疲れを感じなかったけれど、「西の谷」の赤い地面は、下の世界と大差ナイ感じだった。

 ねむりあには、色んな種類の住民が居て、それぞれの住民の性質に合わせて、色んな地形があるらしかった。

 どれくらいの広さがあるんだろうか?

「ねむりあの国土?そりゃぁ、ユーラシア大陸とオンナジだよ。」

「ユーラシア!?それって、アジアとヨーロッパを合わせた地形のことでしょ!?

 あの樹の上に、そんなバカでかい土地が広がってんの??」

「そうだよ♪広さがオンナジであるだけじゃなく、カタチも大体オンナジさぁ。

 あのねむりあの巨木の枝葉が、ユーラシア大陸のカタチに、茂っているのさぁ。」

「そんなコトって、アリなの!?

 だったら、僕ん家から空を見上げたら、樹がジャマして空が見えないハズじゃん!」

「イヒヒヒ♪

 厳密に言うと、ねむりあの樹もねむりあの国も、『エーテル界』に存在してるんだよ♪」

「エーテル界??」

「ぱるこ、ピンク雲からこの国にワープする時、カラダが半透明にならなかった??

 エーテル界っていうのは、そういう半透明の世界なのさぁ♪

 だから、下の世界のヒトたちは、よっぽどなコトがナイ限り、ねむりあの巨木もねむりあの国も、目で視ることは出来ないんだぁ。」

「それって、アニメに出てくる小人や妖精と、オンナジ原理??」

「ピンポーン♪

 彼らも、エーテル界に住んでるし、エーテルのカラダで暮らしているのさぁ。

 他にも、シャンバラとかテロスとか、『謎の文明』の数々はぜーんぶ、エーテル界に存在してるんだよ♪

 だから、霊的な世界を信用しようとしない科学者たちが、どんだけ精密な機械で探したって、見つけることも訪れることも、出来ないのさぁ!」

「世界には、ほかにも、ねむりあみたいな不思議な文明があるってこと!?

 僕、他の文明にも行くことできる!?」

「今はまだ、教えられないなぁ♪」

「えー!?なんだよぉケチ!!」

「だってぇ、ぱるこは、ゲームが好きでしょ?

 自分で、世界中を歩き回って探し出すのが、楽しいと思わない?

 世界でキミしか知らない、『幻の大地』だよぉ♪」

「うぉー!!なんか、テンション上がるー!!!

 僕、いつか海外放浪するんだぁ。

 剣の代わりに、ギターを持てたらイイなぁ。見知らぬ国の人たちと、歌うんだ♪

 『歌は世界の共通語』って言うじゃんか?

 言葉が通じなくてもさぁ、ラララでもイイからさぁ、オンナジ歌を、現地のヒトと一緒に歌えたら楽しいだろうなぁって、思うんだ♪

 今度父さんに、ギターの弾き方、教わろうかなぁ。」

「おやおやぁ?すっかりかいるの影響を受けちゃったねぇ♪」


『イーストエンドは西の果て』

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