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22 「ベリーベリー スリーピー!!!」

22 「ベリーベリー スリーピー!!!」

 バイクは、行きと同じ道を、ものすごい速さで戻っていった。

 帰宅ラッシュの時間だから、

道路には、たくさんの車やバイク、トラックが、走っていた。


 …こともあろうか…


 僕は、1日の疲れがドっと噴き出してきて、

バイクの後部座席で、うたた寝を始めてしまった!!!


 どうにか目を醒まそうと、

歌を大声で歌ってみたり、

ホッペをツネッてみたり、

エッチなことを考えてみたり、してみた。


 どれもこれも、ダメだった!!


 そして僕は、何度も、眠りに落ちた!!

 その度に、カラダが脱力して、

バイクから転がり落ちそうになった!!!

 …時速100キロ以上で走ってる、このバイクから!!!

 …数メートル後ろから、自動車がついてきてる、この状況で!!!


 …ホンキで、サバイバルだった!!!!!

 


フシギだった。

 とてつもなく、フシギだった!!

 ものスゴイ、「目の醒めるような苦境」なのに、

なぜか、それよりも、眠気のほうが、より、強かった…(笑)



 10回くらいも、

「落ちる寸前に、意識が戻ってしがみ付く」

という、「三途の川の下見」を繰り返しているうちに、

サスガにカトちゃんも、僕の異変に、気付いてくれた。


「眠いのか?」彼がそう尋ねるので、

「ベリーベリー スリーピー!!!」と、泣くように、答えた。


 カトちゃんは、こう言った!!



「ガンバッテ」



 それだけだった…(笑)

 僕は、自分が死んでしまう前に、カトちゃんを絞め殺してやろうかと思ったけど、

殺すほどの元気も、無かった(笑)


 5分ほど経ってから、

「ねぇ?どうにかならないかな!?」

 と、向かい風に負けないように叫んでみたけれど、

彼の返事は、

「しばらくは、停まることが出来ない」

だった…(笑)



 …僕は、死を覚悟した…!!!



『永遠の楽園』

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