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23 聞かぬは一生の恥

23 聞かぬは一生の恥


…それにしても、

飛行機旅行というものは、こんなに骨が折れるモノなのだろうか!?


…と考えて、

すぐに、「NOだ!」と、解った。

私がこんなに四苦八苦しているのは、

「私があまりにも無知であること」と、

「何の準備も下調べもしていないこと」が、要因だった。

フツウは、

予めチケットを購入してから、空港に行くのだ。

那覇が沖縄県であることも、知っているのだ。

…たったそれだけの要因がそろっていただけでも、

空港での私の一連のプロセスは、ずいぶんと短縮されていたはずだ。



…さて、

Bのゲートの前には、4つほどの列が出来ていた。

私は、一番人の少ない列に、並んだ。

列の先頭では、みんな、

何かの検査を受けている。割と時間がかかっている人も、居る。

「私、大丈夫かなぁ…」

ヤマしいことなどナイはずなのだが、反射的に、不安になった(笑)


どうやら、

ポケットの中のものなどを、カゴに入れるらしかった。

私は、周囲の人の見よう見まねで、

手際よく作業をこなしている「フリ」をしてみた。

…すると、

虚勢を張ったバチが当ったのか、

見知らぬ人から、システムについて尋ねられてしまった!

「あの、すみません。

 化粧ビンって、機内持ち込みできるんでしたっけ?」

「えー!?何のハナシー!?」

…と、絶叫したくなったけれど、

どうやら私の「無意識さん」は、

「虚勢を張る練習」を、続けたいようだった…

「モ、モノによるんじゃないでしょうかねぇ?ハハ、ハハハ…。」

「…ですよねぇー!

 どーぉもすみません。お手数掛けましたぁ。」

…どうやら、

テキトーな切り替えしで、切り抜けられたようだった(笑)


ついに、私の番になった!

リュックと貴重品カゴをベルトコンベアーの上に預けてしまうと、

私自身は促されるままに、ドア状の金属探知機のゲートを、

それとなしに、くぐった。


ブーー!!


…あぁ、やっぱり…!!

私はまた、泣きたくなってきた…。

「…あ、申し訳ございません、お客様!

 少々、こちらに寄って頂いても、宜しいでしょうか。」

利発そうなスタッフさんは、

「しょうがないヤツだなぁ」という苦笑いを、巧みに噛み殺しながら、

お上品に、私を横に促した。

「お客様、

 金属品の類は、お外し頂けましたでしょうか?」

「え、えぇ。外しましたけど…」

シルバーチェーンのネックレスくらいしか、思い浮かばなかった。

「…では、

 少々、失礼させて頂きます。」

お姉さんは、淡々と、警棒みたいなもので私の体表をなでた。

おへその辺りで、反応があったようだ。

「お客様、

 ベルトか何かは、されておられませんか?」

「あ!してましたぁ!ごめんなさぁい…。」

…一体私は、

全ての行程でつまづかなければ、気が済まないのだろうか…(笑)

ベルトを外してから再び、金属探知機ゲートをくぐると、

今度はちゃーんと、「無反応という反応」が出てくれた♪

月並みながら、とても、ホっとした!



…しかし、

私の試練は、まだ終わっていなかった…!



『星砂の招待状 -True Love-』

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