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31 プロセス自体がゴホウビ 『イーストエンドは西の果て』

31 プロセス自体がゴホウビ

 僕は、日没と競争しながら、夢中で走った!これまでにナイくらい、全力で走った!

 コレでダメなら、もう満足だった。「完全にやり切った!」っていう満足感が、あった。


 …知ってる?満足感の源ってさ、モノや結果じゃぁ、ナイんだよ?

 モノゴトに対して、夢中で、全力で、面白おかしく取り組んだときにだけ、得られるモノなんだ!

 夢中なだけじゃダメだし、全力なだけじゃ、ダメなんだ。そのプロセスが、面白おかしいことも、重要なのさ♪

 なにしろ、プロセスが「面白おかしい」なら、プロセス自体が、「ゴホウビ」になっちゃうんだよ(笑)

 商品とか、収穫とか、順位とか、結果とかそういうのは、オマケみたいなモンさ(笑)副産物に過ぎないんだよ♪


 僕のポッケには、藍色のビー玉は、無かった。けれど、僕の周りは、美しい藍色の空が、包み込んでいた。

 日没の進行と共に少しずつ変わっていく色合いや、方角によって大きく異なる色のグラデーションは、とっても、とっても、美しかった。

 僕は、こんなにまじまじと空の色を愛でたのは、生まれて初めてのことだった。空がこんなに美しいなんて、知らなかった。

 素晴らしい芸術家は大勢居るけれど、やっぱり、人間は自然には適わないって思う。

 …逆に、一銭のおカネすら無くたって、あらゆる人々が、至高のアートを手に入れることが出来るんだってコト、気付いてしまった!!

 …朝でも、昼でも、晩でも、空を眺めりゃイイのさ♪


 空は、いつだって、そこに在った。

 毎日のように、美しいグラデーションを描き出していた。ドキュメンタリー映画を、映し出していた。

 ただ、僕ら人間が、それに気付いていないってだけだった。

 ただ、僕ら人間が、それに価値を見出していないってだけだった。


 僕は、ホントに、空の美しさに感動していた。本来の目的を忘れて、足を止めそうになった。

 「それでもイイや」って思ってる自分に気付いて、笑っちゃったよ。


 …それでもやっぱり、僕は走った。

 モチロン、苦しかった。僕は、短距離走は得意でも、長距離走はニガテなのさ。


「人生に1回くらい、死ぬ気で頑張ることがあってもイイだろう」

 って、思った。

 …そう思ってから、気付いた!

「一昨日の晩、ねむりあの樹の前でも、オンナジことを思った気がする!」ってさ(笑)

 つまり、1回「死ぬ気で頑張る」ってコトを経験すると、「死ぬ気で頑張る」ってコトを、出し惜しみしなくなるんだよ。何回でも、出来るようになるんだよ。

 んで、「死ぬ気で頑張る」なら、案外多くのことが、出来るようになっちゃうんだ(笑)


 …何かのレースで1位になることは、出来ないカモしれないよ?

 でも、「何かのスキルを身に付ける」とか、「耐久力を身に付ける」とかっていう、他人との比較じゃないモノゴトなら、あらかた、なんとかなっちゃうんだよ。

 蚊に刺されまくりでも、一晩ガマン出来るし、イジワル・クイズの答えだって、導き出せるのさ♪

 とにかく、まずは、「死ぬ気で頑張る」んだ。

 ハナシは、それからさ!


『イーストエンドは西の果て』

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