top of page

31 同じ誕生日のヒト 『世界一大きなおもちゃばこ』

31 同じ誕生日のヒト

のもこをビックリさせることに、満足しちゃうと、

みんな、いちもくさんに、部屋のお片づけをはじめたよ。

だれも、サボる人なんて、いなかった!!

だれも、イヤそうな顔でやる人なんて、いなかった!!

のもこに、

「だまってやりなさい!!」っておこられたりしなくても、

みーんな、自分で動いてた!!!


るなも、お片づけしようと思ったのに、

「るなちゃんはダメー!今日の主役だからぁ♪」

って、言われちゃった…


るなは、のもこの横にすわって、

2人で、お片づけのようすを、ながめてた。

「のもこも、今日がおたんじょうびだったんだねー♪」

「そうだよー♪

 新しい女の子のたんじょう日が、7月31日ってわかった時に、

 『ワタシ、その子のおむかえ、行きまーす!!』

 って、りっこうほしたんだよ♪

 一番最初に、会ってみたかったからさぁ?」

「そうだったの!?」

「そうだよー♪

 たんじょう日が同じヒト同士って、

 どこか、似てるとこ、あるんだよねー!

 だから、

 『るなはどんなところが、ワタシと似てるんだろう!?』

 って、ワクワクだったのさぁー♪」


「…どんなところが、のもこに、似てる??」

るなは、のもこみたいな大人になりたかった…!!

「アレもコレも、ソックリだー♪

 特に、1人でひこうきに乗って、ここまで来れちゃったのを見て、

 『あぁ、やっぱりなぁ♪』って、思ったの。」

「どういうこと??」

「ワタシはねぇ、

 学校は、短大まで、卒業するまで通っちゃったけど、

 でも、『学校ってヘンだなぁ、日本ってヘンだなぁ』って、

 ずーーーっと、思ってたんだぁ。

 それで、ハタチの時に、

 オーストラリアに1年間、ワーキングホリーデーに行ったの!!」

「わーきんぐほりでー??」

「そーよ♪

 ワーキングホリデーっていうのは、

 海外の、知らない人のお家に泊まって、お世話になりながら、

 その国の会社で、働くの!

 スゴイのよ!?

 海外旅行にもなるし、

 英語のお勉強もできちゃうし、

 お金もかせげちゃうし、

 海外の文化とか、知ることができちゃうんだから!!!

 こーーんなに最高な制度って、他にナイよ♪」


「るな、英語、少しできるよー!」

「ホントー!?3年生なのに??

 じゃぁるなも、ハタチくらいになったら、ワーホリしたらイイよ♪

 …ワーホリじゃなくてもイイけど、

 海外の色んな国を、見てきたらイイよ♪」

「カナダ??」

「カナダも、イイんじゃないかなー♪

 …でも、どうしてカナダなの??」

「るなのママ、若いとき、カナダに行ったんだよー!

 ママも、普通のお家に泊まったって言ってたけど、

 『わーきんぐほりでー』っていう名前じゃなかった気がする…」

「ひょっとして、

 『ホームステイ』じゃない??」

「それ!それー!!」

「ホームステイも、イイねぇ♪

 とにかく、日本以外の国で、

 現地の暮らしを見てくることは、スッゴイ有意義だよ♪

 ハタチくらいの年のコたちは、

 4年間、机に座ってお勉強するよりも、

 1年間、海外を見てきたほうが、

 ずーーっと、ずーーっと、有意義だと思うなー♪

 そういう青春時代を過ごしたコたちは、

 大人になっても、

 毎日ニコニコ、自由に、自分らしく、生きてるよ♪」


「海外に行くと、

 『楽しく生きるヒケツ』を、教えてもらえるの??」

るなは、のもこの話にきょうみしんしん!!

「それも、まちがいじゃナイねぇ。

 『色んな価値観』を、教えてもらえるんだよ♪

 サラリーマンにならなくても、立派な大人には、なれるし、

 結婚して子どもを産まなくても、ステキなレディになれるんだなぁって、

 そういうことに、気づけるんだよ♪」

「海外のほうが、日本よりも、スゴいの??」

「うーん。そうとは、言い切れないなぁ。

 海外のほうがスゴいなーって感じることも、あるよ?

 でも、日本のほうがスゴいなーって感じることも、たくさんあったよ♪

 海外の生活を見て、初めて、

 日本のステキなところに、気づけるモンなのさー!」

「へぇー!!!

 るな、大きくなったら、海外に行くー!!!

 のもこみたいになりたいし、ママみたいになりたいもん♪」


『世界一大きなおもちゃばこ』

最新記事

すべて表示

小説の書き方は?

「どのように小説を書いているのか?」というご質問を複数いただいたので、まとめて書いてみたいと思います。 率直に言って、あまり他者さんの参考にはならないと思います^^; 独学。小説について何も学んでいないです。 まず、私にとって小説・ライトノベルは、まったくの独学です。何のスクールも講座も、ハウツー本すらも読んでいないです。 とはいえ、情報サイトの記事を書くためのハウツー本は少し読んでいます。また、

小説『トランク1つで生きていく』もくじ

小説『トランク1つで生きていく』のもくじのページです。 ここを基点に読んでいってください^^ 『トランク1つで生きていく』まえがき エピソード1 『トランク1つで生きていく』 エピソード2 『トランク1つで生きていく』 エピソード3 『トランク1つで生きていく』 エピソード4 『トランク1つで生きていく』 エピソード5 『トランク1つで生きていく』 エピソード6 『トランク1つで生きていく』 エピ

エピソード5 『かのんのノクターン』

エピソード5 かのんの実力は、学校の中では並だった。 しかし、その無垢さ従順さは、生徒たちの中でも際立った。 そのような「人柄部分」を気に入った、ジャズ理論の教師が、 かのんに、ちょっとした仕事を回すことになった。 府中の児童福祉施設で、ピアノ・リサイタルをすることになったのだ。 それは、館長の還暦を祝うパーティの、余興だった。 かのんにとって、初めての「仕事」であり、 無関係な人々の前での演奏だ

Comments


bottom of page