33 天使も、妖精も、みーんな、お友だち 『世界一大きなおもちゃばこ』
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- 2023年3月16日
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33 天使も、妖精も、みーんな、お友だち
「ねぇ、のもこ以外にも、大人のヒト、いるんでしょ??」
「いるよー♪
今は、ワタシふくめて、6人の大人がいるよ。
時々、臨時のヒトが来たり、誰かが旅立っていっちゃったり…」
「他の大人のヒトは、今日は、いないの??」
「いるいる♪
さっきげんかん先で、るなを見てニヤニヤしてたの、
気づかなかったぁー??」
「えー!!うそぉ??」
るなとのもこは、げんかんのほうに、もどってみたの。
さっきは気づかなかったけど、
げんかんを入ってすぐのところに、
職員室みたいな小さな部屋が、あったよ。
受付の窓が開いてるから、
外からも中からも、おたがいのようすが、見れるんだよ。
ドアを開けて、中に入ると、
3人の大人のヒトが、座ってた。
お兄さんが1人と、お姉さんが2人。
みんな、のもこと同じくらいの年かな?
「やぁ!ようこそるなちゃん♪
…そうなんだよねぇ!
千葉は、落花生が名産品だって言ってるわりに、
家で食べるのは、中国産ばっかり!!」
「えー??なんでそのこと、知ってるの??」
「そりゃぁ、おたんじょうパーティのようすを、コッソリ見てたからさぁ♪」
「うふふふ♪」
他のお姉さんたちも、笑ってた。みんな、るなのこと、見てたんだぁ。
お兄さんが、話を続けた。
「るなちゃん、どう?
ココは、気に入った??」
「気にいったー!!!
みんな、すっごい面白いんだよぉ♪」
「そりゃぁ、僕だって、知ってるさぁ♪
ママはいないけど、それでも、さみしくナイ??」
「うん!!さみしくナイ♪
みんな、ママとオンナジ笑顔だから、るな、さみしくナイし、こわくナイ♪」
「そりゃぁ良かった♪
…まぁー、声が出ないっちゅーのに、
1人で沖縄まで、来ちゃう子だもんなぁ!!
コレは、有望株の出現だよ♪」
「えー??そのことも、知ってるのー??」
「そうだよ♪
天使がコッソリ教えてくれるから、
僕は、なーーーんでも、知ってるよ♪」
「天使ー??」
「そうだよ♪
天使も、妖精も、みーんな、お友だちだからね♪」
『世界一大きなおもちゃばこ』