36 旅を楽しくする方法…
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- 2023年3月11日
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36 旅を楽しくする方法…
翌朝、
僕は、6時頃に飛び起きた!
なにしろ、国境を渡るバスは、
7時には、あのツアー会社の前にやってくるからさ!
この宿では、
朝食も提供してもらえることになってたワケだけど、
昨夜の夕食があんまりにも口に合わなかったから、食べないことにしたよ。
同じように食事を残してしまうことを懸念して、さ。
昨日の昼間に長居したカフェが、朝っぱらから開いていたから、
昨日と同じ席に座って、朝食を摂った。
すると、
「刺客」は、またも、現れた!!
今度は、ヤマンバみたいな婆さんだった!!
年の頃は、80にもなるんじゃないだろか…
ぼさぼさの長髪は、ミゴトな銀髪だった。
恐らく、彼女もまた、ホームレスだろうさ。
高齢の女性だって、
ホームレスとして、たくましく生きてるんだよ♪
彼女が旅行者に売りつけているのは、
様々な「新聞」だった!!
ヤマンバは、僕の黒髪を見て、
「ハポネス?ハポネス?」と、嬉しそうに、尋ねた。
ハポネスというのは、ジャパニーズ…日本人のイミさ♪
ヤマンバは、
僕が日本人だと解っても尚、
自慢げに、ベトナム語の新聞を、差し出してきた!!
「婆ちゃん!
僕、ベトナム語なんて、ワカンナイよ!!(笑)」
と、ツッコんでやった。日本語で。
ヤマンバは、日本語を知るワケもナイのだけれど、
僕が何を言い返したのか、ニュアンスで察していた(笑)
そして、今度は、
「コレならどうだ?」
と、英字新聞を差し出してきた!!
「婆ちゃん!英語も、ほとんどワカンナイよ!!」
僕は、続けてツッコんだ(笑)日本語で。
ヤマンバは、
歯のほとんどナイ顔をクシャクシャにして、「そうかそうか!」と頷くと、
満足して、どこかに消えてしまった。
…きっと、
次の遊び相手を、探しに行ったんだろうなぁ(笑)
…キミだったらこういう時、どんな対応をする?
あからさまにブスっとして、目も合わさず、
ハエでも追い払うかのような、うっとおしい仕草をする?
それとも、
僕みたいに、「漫才ごっこ」をして楽しむ??
クドいようだけどさぁ、
旅を、「楽しいモノ」にするかどうかは、
キミの、一瞬一瞬の状況判断「だけ」が、カギを握ってるんだよ♪
こういう時に、
ノリよく漫才ごっこを楽しめるヒトは、
普段の生活の中でも、
わざわざ、笑いのために、
高いお金を出してお笑いのライブを観に行ったり、
DVDを借りて来たりする必要は、なくなるのさ(笑)
生活に笑いを生み出すのは、他でもなく、「自分自身」なんだよ!
他人に笑いを依存しているうちは、
いつまでもお金が掛かり続けるし、人生が、満たされないまんまだろなぁ…。
『永遠の楽園』