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37 優しく厳しい

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月2日
  • 読了時間: 1分

37 優しく厳しい


…私は、ずっと聞けずじまいだったことを、

勇気を出して、聞いてみた…

「あの…ヒロさん…?

 竹富に、一緒に行ってくれたり…しないですよねぇ…?」

「あははは!

 行ってもイイよ?」

「えー!!ホントで…」

「…行ってもイイし、行く時間もあるんだけどさ?

 今回の旅の趣旨を聞くかぎりでは、

 ゆっこちゃん一人で、

 島を探検したほうが、イイと思うんだよなぁ。

 どう?そうは思わない?」

「…うん。そう思うます。」

私は、動揺して、ヘンな日本語を使ってしまった(笑)

「そうそう♪

 その心掛けが、大切なのさ♪

 …もし、

 また向こうでピンチになったりするなら、

 必ずまた、誰かが助けてくれるよ♪

 必ず!

 …100%、断言するよ?

 旅って、そういうモンなのさぁ♪」

「…うん。そんな気は、する…。」


私はやっぱり、

「助けてくれる誰か」を欲していたのではなくて、

「ヒロさん」と、もう少し一緒に居たかったらしい。

…でも、

それは適わないことなのだと、本能的に、解ってた。



『星砂の招待状 -True Love-』

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