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43 TPO 『イーストエンドは西の果て』

43 TPO

 …僕は、意を決して、ありすのクチビルに、自分のクチビルを重ねた!!!

 キスの仕方なんて、知らなかった!ただただホントに、クチビルを重ねただけだった。

 

正直、イイも悪いも無かったし、気持ちイイとは、感じなかった…

 けれど、とにかく、心臓がドキドキばくばくして、そんで…

 ものすごく、うれしかった。夢みたいだった…!!!!


「…これが、キス…?」

 ありすが、フシギそうにささやいた。

「うぅーー、

 僕、キスの仕方ってよくわかんなくて…

 ゴメンね!!ヘンなふうにしちゃったカモ…」

「ううん。

 何も、ぱるこが謝ることってナイの。

 クチビルを重ねた瞬間に、私のココロがふあーーーって、何かが広がっていって、暖ったかくなって…

 ありがとう♪ぱるこ」

「喜んでもらえたなら、良かった!」


「ぱるこは、セックスは、したことが、ある…??」

「えーーーーー!?!?!?

 キスをしたことがナイ人は、セックスもまだだよ!!

 どんなふうにやるのか、僕、よく知らないんだ…!!」

「私、映像を見せてもらったことなら、あります。

 ものすごく、気持ち良さそうで、ものすごく、幸せそうで…

 私、セックスも、経験してみたいのだけど…

 ぱるこにお願いしても、イイのかな…?」

 僕は、アタマがクラクラしてきた…!!!

 いったん、大きく深呼吸してみた。


「『男の子は、女の子がセックスをしたいと思ったとき、その望みを叶えてあげたほうがイイんだ』

 って、もっちーが言ってたよ…

 自分がしたいからじゃなくて、相手の望みに、応じてあげるんだ。優しくしてあげるんだ。」

「そうなの?

 それなら…

 セックスしてもらえるってコト…?」

「う、うん…」


 僕は、セックスについては、ハリウッド映画の中で、俳優さんたちが抱き合っているシーンを、いくつか見たことがあるだけだった…


 僕は、そーっと右手を持ち上げて、ありすの右の胸の膨らみに、優しく触れた。

 ありすは、反射的に、ピクっと上半身を震わせて、目をぎゅっとつむった。

 痛がっているワケでは無さそうだったから、左手も使って、ありすの両方の胸を、さわさわとさすった。

 ありすの胸は、そんなに大きくは無かった。

 柔らかくて、暖かかった…

 何とも言えない触感だった。男の人たちが女の子のおっぱいを大好きだということのイミが、痛感できた。


 僕は、もう少し強く、触ってみた。

 少し、自分の好奇心が混ざってきた。

 ぷにぷにとトランポリンのようにしてみたり、小さな乳首を優しくつまんでみたり、してみた。

 どれも、痛くはないようだった。

 ありすは、「ん…」とか「あ…」とか、可愛い吐息を、時々、漏らした。

 その可愛い吐息を間近で聞いているだけで、僕はもう、夢心地だった!!


 女の子の、普段の生活では見せることのナイ表情を、間近で垣間見ることに、得体の知れない喜びを、感じた!!

 …たったコレだけなのに、まだ自分が一方的に触ってあげているだけなのに、『セックスの幸福感』というものを、痛感してしまった。

 僕のおちんちんなんて、何もしてもらわなくたって、良かった。おちんちんはおちんちんで、ありすの可愛らしい顔や、胸や、恥らう表情を見ているだけで、勝手に、ビンビンと、ズキズキと、喜んでいた…


『イーストエンドは西の果て』

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