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45 ゲームの主旨 『イーストエンドは西の果て』

45 ゲームの主旨

 あと10分で、2つの部屋を見て周れるだろうか!?僕は、とても焦った!!

 でも、キセキが起こった!!!

 なんと、11番目の部屋も、12番目の部屋も、ドアは閉まっていたんだ!!

 「ドアの閉まっている部屋には、かっしーは居ない」って、庭師のおじさんが言ってたよね!!


 僕は、深い安堵感に包まれた。

「ふーーーーー!!

 間に合ったー!!!!」

 深い充実感に包まれた。

「…ぱるこー?間に合ってナイよー??

 ぱるこがやってるのは、

 『全部の部屋を周るゲーム』じゃなくて、

 『かっしーを突き止めるゲーム』だよー??」

「あ!そうか!!危なかったー!!!!

 ハイミー、ありがと♪

 危うく、1階の応接間にくつろぎに行っちゃうトコだったよ(笑)」

「もぉー、しっかりしてくれなきゃぁー(笑)」


 僕は、とぼとぼと歩きながら、階段の方へ向かった。

 自分で書いた汚いメモと、庭師のおじさんにもらったメモを、交互に眺めながら歩いた。

 階段のところまで来ると、段差に腰を下ろして、2つのメモを更にまじまじと眺めた。

「…どう?

 誰がかっしーだか、わかりそう??」

 ハイミーが、心配そうに、僕の顔をのぞき込んだ。

「うん!もう、察しは付いたよ♪」

「じゃぁ、その部屋のドアを、もう1度くぐろう!

 急がなきゃ!かっしーとお話出来る時間が、なくなっちゃう!!」

「…あ、そうだった!!

 ゲームのタイムリミットが12時なんじゃなくて、ねむりあに居られるタイムリミットが、12時なんだった!!」

 僕は、トンだカンチガイをしちゃっていた!!

 かっしーと、ゆっくりいっぱい、しゃべりたかったのにー!!!


 再び焦りが出てきて、一目散に、見当を付けた部屋に向かった…


『イーストエンドは西の果て』

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