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えぴそーど106 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年12月24日
  • 読了時間: 3分

えぴそーど106


ソロは空を見ながらさらりと答えた。

ソ「無記名投票だって、有権者の権利だよね。

 無記名っていうか、『どの人も不適合』って書いたらいいんじゃないのかな」

ヒ「そしたら自民党が再選しちゃうからダメだって、団塊の世代に怒られるよ!」

ソ「それは君の国の話かな(汗)

 一部の人だけじゃなくて、すべての人が『どの政治家も不適合』って書いたら・・・?

 面白いことが起こるんじゃないのかな。あははは!」

ヒ「うぉーー!すごい!Σ(゚□゚︎`)

 そうなったらどうなるの!?」

ソ「はははは!わからないけどね。ただそれまでの人が再任するだけかもしれないし。

 でも僕が1つ思うのは、政治も国も、もっとシンプルになったほうがいいだろうと思うよ」

ヒ「シンプルに??」

ソ「法律が増えたって、世界が平和になったりはしないだろうね」

ヒ「おぉーー!スマホの契約書も法律がいっぱい書かれすぎているんだよ!!」

ソ「僕が歌を歌ってて気づいたのは・・・

 小難しい話を延々していたって、妖精も天使も聞いてくれやしないんだ。

 でも歌を歌ってると、妖精も天使も楽しそうに聞いてくれるし、おりこうさんになるんだよ♪」

ミ「な、なんか深いこと言ってない?」

カ「橋に座って、誰に歌っているの?」

ソ「だから、妖精や天使に歌ってるんだよ♪あとは小鳥たち」

ヒ「むむぅーーー!こんなヤツは見たことがないぞ!!

 きさま、さては変人だな!?」

ミ「ヒナ!言葉が悪いわよ(汗)」

ソ「ははは。キミの次くらいには変人かもね(*'▽')」



ソロ・フナスキンを通り過ぎて橋を渡りきると、向こうには大きな家が見える。

大きな塔のようでもある、4階か5階もありそうな変わった家だ。なるほど客人を泊められそうな雰囲気をしている。

トントン。

ヒ「ぴんぽーん」

カ「クイズに正解したのね」

?「あらあらどなたかしら」穏やかな顔つきの女性が顔を出した。

ヒ「ここってホームステイの宿やってますか??」

?「えぇえぇやっていますよ。私はマーミン・ムマ。

 ここはマーミン・ムマのホームステイよ。どうぞ入りなさいな♪」

ヒ「でもちょって待って?

 泊まるかはまだわからないなぁ。中見てみないとだし、値段も高過ぎたら泊まれないし」

マ「どうぞ( ˊᵕˋ* )隠すものは何もないの。

 ちょっと散らかってる部屋もあるかもしれないけどね。客間は大丈夫。

 ちょっとの散らかりは許してもらいたいの」


一行は中に通してもらった。大きいだけで、普通の民家である。宿ではなく民家だ。

ヒ「ホントにお家なんだね!おうちふう、かと思ったら」

マ「1泊10ゴールドずついただきますよ。4人なら40ゴールドね」

ヒ「40ゴールド!?ホテルの半額以下だよ!?」

マ「そりゃそうですよ。ホテルじゃありませんもの」

ヒ「ホテルの半額以下で商売やってけるの??」

マ「やってけるかどうかの問題じゃないんです( ˊᵕˋ* )

 ホテルよりも安い値段で寝床を提供したいから、ホームステイやってるのよ♪

 もしホテルが40ゴールドになったなら、私は20ゴールドで提供するの。

 これは半分趣味なのよ。おほほほ♪」

部屋は素朴だが、清潔に整えられている。窓から入るおひさまの匂いがする。


カ「お家ってことは、男の人がいるんじゃないの?」

マ「パパと息子がいますけどね。2人とも今、冒険旅行に出かけてるところなのよ。

 あんまり登場人物が多くてもややこしいでしょう?だから冒険中ってことにしたのよ。おほほほ」

ヒ「マーマンミマ、センスいいね(≧∇≦)」

ミ「名前を間違えてるわよ(^▽^;)」

マ「そう。だからフニスもニーも出てこないのよ。

 私のことはママって呼んでちょうだい。

 みーんなのママでありたいの」

カ「いいんじゃない?泊めてもらえば」

マ「そうなの。良かったわ。

 下でお茶でも出しますからね。荷物を置いていらっしゃい」

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