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ラノベ『王と悟り』もくじ
キャラデザ&表紙は絵夢さん♪背景地図はえみこさん♪ 2026年8月13日ぐらい、新作ラノベ公開!(*'▽') 前作とは雰囲気をがらりと変えて、男の子が主人公の壮大な冒険物語! キャラクターデザインは絵夢さんが、とてもたくさんのキャラを丁寧に描きだしてくださいました♪『天空の城』と同じ絵夢さんです! 絵夢さんデザインのたくさんの可愛い女の子も、お楽しみポイントの1つ(*'▽') また、私が世界放浪で撮りためてきた写真もお楽しみください(^_-)-☆ 画像生成AIじゃないぞ(≧∇≦) 今作は連載方式!毎日最新話が更新♪ 今作では一度に全話を公開せず、毎日1episodeずつ更新していく形を試みます^^ 夜更かししすぎないようにね(≧∇≦) また明日も見に来てね♪ まえがき 第1章 自由の身 プロローグ1~episode1 episode2 episode3 episode4 episode5 episode6 episode7 episode8 episode9 episode10 episode11 episode12 episode13 epis


episode81 『王と悟り』
episode81 そろそろ宿の確保だ。オリンピアはものの少ない暮らしをしており、物価は全体的に安いようだったが、宿は安くないのだった。相部屋でも20ゴールド(約2,000円)する。これもスポーツが関連しており、スポーツ目的で他所の国から来る人が少なくないらしい。そんな人からはカネを取ればいいじゃないか、という考えで宿代は高くなる。 宿は5階建てで、屋上に上ると景色がよく見えた。 一角に川が見える。川と城壁が交差したところは、城壁が大きく崩れていた。大雨による川の氾濫か、津波か、なんらかの影響で城壁は非常に大きく壊れている。部外者の侵入を呆気なく許してしまえるように見える。危険だ。しかしスポーツ優先で、災害復興すら誰もしないようだ。 ソロは宿選びにおいて、よく古い建物を選ぶ。それは値段が安い傾向にあるから、というだけではない。古い建物のほうがその国らしい風情を保っていることが多い。 理由はさらにある。古い安い宿は、公共事業的な側面を持っていることが多い。商売優先ではなく、何か自国や他国のために良心的に場所を提供している。たとえばマーディラスの安宿
episode80 『王と悟り』
episode80 武器屋からはこの国の内情を聞けた。 腹ごしらえをしよう。食堂に入る。 しかし店内は何やら揉めている。 男「おい早くしろよ!弁当は2つだぞ!3時のおやつと夕食と2つだ!」 女「は、はい。ちょっと待っておくんなまし。お客さんが切れなきゃ詰められないですよ」 夫が怒り、妻が困っているようだ。 男「もういい!俺は行くからな。あとで球技場に届けにこいよ!」 女「は、はい!」 男は行ってしまった。 2人はテーブルに座る。 ソ「あのう、お弁当届けましょうか?」 女「え?いやだぁ聞かれたんですね恥ずかしい。 いえいいのですよ。後で時間作って行きますから」 おかみは忙しそうだ。邪魔しては悪い。2人はまず食事を摂った。 食べ終わる頃には店は空いていた。 グ「おかみさん。他所の国の者なんだが、しばし話が聞けるだろうか?」 女「えぇちょっとなら。どうしたんです?」 グ「私はどうもしないのだ。この国を心配しているのだがね。 最近女たちが怠けるようになった、と街で男たちが言っていた」 女「そんなことを言わないでおくんなまし!」 グ「あぁ、私はそなたの


episode79 『王と悟り』
episode79 オリンピアの町並み そこに1人の大男が現れる。 男「おぅおぅ!来月までなんか待ってられやしねぇよな!オリンピアの男はせっかちだ! 今日は7年連続チャンピオンのショウ様が、ポケットマネーでプチ大会を開いてやるぜ!」 ショウ キャラデザ by 絵夢さん 年齢:30歳 身長:210cm 衆「おぉ!?」 男「参加料は10ゴールド(約1,000円)。オレ様に勝ったら100ゴールド(約1万円)やろう! はっはっは!」 衆「自腹で大会を開くなんて、太っ腹だなぁ!」 筋肉自慢のショウとやらは、民にも慕われているようだ。 グ「ソロ。今度はそなたがやってみたらどうだ?」グレイグは冗談半分で言った。 ソ「いやぁ勘弁してくださいよ!」ショウはとても強そうに見える。 シ「なに?そんなガリガリが? 悪いがね、体重制限があるってもんだよ!そんなガリガリと戦ったんじゃぁ一瞬でひねりつぶしちまうからなぁ!」 衆「わっはっはっは!」 グ「じゃぁ武器を使っていいというハンデはどうだ?」 シ「なに?面白いことを言うじゃないか! いいだろう。武器を使ってかか


episode78 『王と悟り』
episode78 槍投げをしていた男は腕を組んで話す。 男「我々の国はスポーツが盛んでね!平和の国オリンピア」 グ「やはりオリンピアか」 男「これは槍を遠くに飛ばす競技さ。城壁街の中で行うんじゃ危ないだろ?だから街の外に出て練習しているんだよ」 ソ「しかし魔物の危険がありますよ?」 男「そんなのやっつければいいさ!」 ソ「強いのですね!」 男「ところで木こりさんよ。あんたオレと同じくらい良い体してんなぁ! ちょっと槍投げの競争をしてみないか? オレに勝ったら飯でもおごってやるよ」 グ「うーむ・・・」グレイグは、くだらないと感じていた。 ソ「やってみたらいいんじゃないですか?暇つぶしですよ」 グ「そうだな」 ト「そうこなくっちゃ!オレの名はトンプソンだ。 槍投げのチャンピオンだぜ!有名人さ。はっはっは!」 グ「グレイグだ」 ト「グレイグ?どっかで聞いた名だなぁ」 グ「うぉっほん。気のせいだろう」 ソ「絵本に載ってた昔のレスラーの名前じゃないですか?」 ト「そうだ。強そうな名前だぜ。 そんでグレイグよ。まずはあんたのお手並み拝見だよ」 グ「


えぴそーど33 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
えぴそーど33 ミ「まだ巣も小さいから、巣ごと燃やしてしまいましょう」 カ「ヒナの《メラ》でも倒せそうよ?」カンナはヒナの脇をつっついた。 ヒ「えぇ!なんか怖いし虫さんかわいそう・・・」 カ「もう、しょうがないわねぇ」 ボン!カンナは《メラ》を唱えた!スズメバチの巣をやっつけた! カ「まぁ私がやったほうが正解だわ。ヒナは宿ごと燃やすからね」 ヒ「む、虫さん殺していいの?」 カ「アンタ今まで散々、大がらすとかじんめんちょうとか倒してきたじゃないの!」 ヒ「それは魔物じゃぁーん?(;・∀・)」 カ「まぁ気持ちはわからないでもないけど・・・ 結局、虫にせよ動物にせよ、魔物と大差ないのよ。 あなたや人間に危害を加えそうなら、殺すしかないわ。話し合いは通じないし、こっちが情けを示しても、容赦なく攻撃してくるからね」 ミ「住み分けが出来るかどうか、でしょうね。 たとえばクマが出て畑を荒らしても、その地域全体から住民が移動できるなら、クマを殺す必要もないわよね。 でもその地域から移動できないっていうなら、やっぱり駆逐するしか仕方ないわよね・・・」...


episode77 『王と悟り』
episode77 防具の新調は済んだ。さぁ本格的に新天地への冒険に繰り出そうではないか。 どこに行ったらよいだろうか?再びグレイグに尋ねる。 グ「ふーむ。近隣国は大体行ったことがある。 強いて言えば・・・10年ほどご無沙汰な国があるな。オリンピアは今どうなったのだろう?昔はカリカリしていたが、近年はめっきり侵略の便りを聞かない」 ソ「じゃぁそこに行ってみましょう」 2人は南へと舵を取った。さらに暑いエリアになりそうだ。 グレイグ 木こり服とオノ ソロはグレイグに話しかける。この戦闘の天才には聞いてみたいことが山ほどある。 ソ「グレイグさんはすごい重厚な鎧を着てますよね。僕はどうしても、身軽な方がトータル的には強いんじゃないかなって思っちゃうんです。どうなんですかね?その辺」 グ「あぁ。言いたいことはわかる。重鎧(じゅうがい)は重いから不利だ。でも重い鎧で毎日毎日鍛えまくったらどうだ?誰よりも強くなる」 魔物は益々強くなった。しかし益々苦戦したりはしない。 なぜなら、新しい仲間グレイグが凄まじく強いからだ。鎧を着ない彼は本領を発揮していないはず


episode76 『王と悟り』
episode76 ヨロハマの街並み 場面はソロの冒険に戻る。 ガンディーノの属国ヨロハマにて、防具を特注したソロだ。 お金をたくさん使ったので、防具の仕立てが完了するまでの3日間は、戦闘で暇つぶしをすることにした。 グレイグがいるので戦闘は楽になったが、しかし報酬のゴールド宝石は山分けしなければならなくなる・・・かと思いきや、グレイグは充分な蓄えを持っているらしく、「2人の戦闘で得たゴールドもソロが持っていけばいい。少なくとも当面は」と言ってくれた。盾や兜や、王道の剣や、ガンディーノの上級兵士が装備しているくらいの武具が調達できるまでは、ソロの貯蓄を優先したほうがいい、とグレイグは気を利かせるのだった。 ソ「えぇ、いいのですか!?」 グ「私はまるで金に困っていないからな。風俗も酒もやらないなら、金などどんどん貯まっていく。 金がないと言っている奴は、生活必需品でないものを買いすぎなのだ」 3日後、無事に特注の防具を手にする。 ソ「わぁ、強くなった気がするー!」 店「鎖を編んだ防具は剣の斬りつけには強いが、槍や弓矢なんかには弱いから気を付けるん


episode75 『王と悟り』
episode75 ゼシカとセーニャ5年生 ゼシカとセーニャの生徒総会騒動。これには後日談がある。 ゼ・セ「ねぇ聞いてよお兄ちゃん!」 2人は、家に帰ってから生徒総会の顛末を兄に話した。兄のソロに。 ソ「そうか。切ないもんだね」 ソロは短い言葉で2人を労った。遠くを見つめながら。 ゼ「もう!冷たくない?お兄ちゃんまで!プリンくらい買ってきてくれたっていいのに」 素っ気ないものだな、と思いきや、そうでもないのだった。彼は敢えて、言葉を短くした。2人よりも社会を知っているソロは、この問題がとても複雑であることを察していた。すると、「誰が悪い」とか「誰が憎い」という言葉を出すのは難しく、「切ない」という言葉にまとめるしかなかったのだ。 しかしソロは考えた。2人のためにしてやれることはないかと。 そして彼は、筆を執った。手紙を書いたのだ。 -------------------------------------------------------------------- 拝啓 桜が丘女学院の教頭先生 私は貴校に在学するとある女生徒の祖父です。...


episode5 『王と悟り』
episode5 トルネコ ソロはトルネコに尋ねた。 ソ「トルネコさんは、どうしてそんなに笑ってばかりいられるんでしょう? 世界を股に掛けるなら、強い魔物も大きな困難もたくさんあると聞きますよ。それをこなせるのは勇者や冒険者だけだって」 ト「なぜわしが笑っていられるかって?わっはっは!強いからだよ。 わしは商人だがね、そこらの戦士に負けないくらいは強いさ」 ソ「そうなんですか!」 ト「そうだよ!商売ばっかりじゃなくて、鍛えたんだ。 強くなれば、いいことがある。誰も怖くないし、何も怖くないのさ。そしたらいっつも笑っていられる。誰にも寛大でいられる。こんなに幸せなことはないよ!わっはっは」 ソ「武器をたくさん背負って、それだけでも鍛えられそうです」 トルネコという男は、大きな体をさらに覆い尽くすほどにたくさんの武器や防具を背負っていた。 ト「そうだね!大量の武器を抱えているのもトレーニングになるし、大量の武器を買い付けするためにも、体を強くしておきたいもんだよ!一石二鳥だな!」 ソ「ふうん」 ト「でもあれか、君は武器やら防具やら調達しながら、世


episode74 『王と悟り』
episode74 ゼシカとセーニャ5年生 挿絵by生成AI 場面は大きく変わり、時代は大きく変わる。 今より約5年前、場所はソロの妹ゼシカとセーニャの女学校。その体育館で生徒総会が行われていた。全校生徒が集まり、教員たちが学校の方針やその変更事項などを伝える。 生徒総会は終盤に差し掛かった。教頭先生は締めに入る。 教「・・・というわけで来年度も概ね現状維持。歴史あり由緒ある桜が丘女学院の秩序は、平和に保たれるだろう。 では最後に、誰か学校に提案などしたい者はあるか? 顔と名札をしっかり見せつつ、話したまえ」 教頭は全校生徒に、学校の不満や提案などないか、促したのだった。民主主義が採用されている、という体裁を保つために。 シ――――――――ン・・・ 生徒たちは何も反応を示さなかった。 教「何もないな。宜しい。 ではこれにて閉幕を・・・」 「はい!意見があります!」 ためらいを伴いながらも、挙がる1つの小さな手があった。 教「なぬ?そうか。 では教壇に参りなさい」 教頭は挙手した生徒に、全校生徒の前に出てくるようにと促した。 そろそろそろ。


episode73 『王と悟り』
episode73 そして家族とは大抵の場合、旅行や自由に対する大きな障壁となる。 グ「そういえば、きょうだいがいるとか言っていたな」 ソ「えぇ、双子の妹がいますよ。 1人は芝居が好きで、まるで映画の中から出てきたような子です。 もう1人は推理小説ばかり読んでいますよ。 本は読めるくせになんで教科書読めないのかな?あはは」 ソロの双子の妹 ゼシカ←とセーニャ→ グ「現代っ子、か」 ソ「10歳も離れてるからか、やたらとお兄ちゃん子でね。 僕のこと父親だと思ってるんでしょうね!」 グ「まるで父親には見えんぞ。むしろ十代にすら見える」 ソ「あはは。いつもヘラヘラしてますからね。老けたくないなって思ってはいます。ビールっ腹にはなりたくないし」 グ「私は5人きょうだいだったが、私以外はすべてもうあの世へ行った」 ソ「えぇ!戦争でですか?」 グ「いや、戦争というよりは訓練が仇となって、だな。2人の弟は体が弱いのに兵士として叩きこまれ、それに耐えられず死んでいった。 2人の妹は病弱で、病気によって死んでいった」 ソ「悲しい境遇なのですね・・・」...


episode72 『王と悟り』
episode72 ヨロハマの街 挿絵 by 生成AI ヨロハマの街を眺めながら歩く。 ソ「属国と言ってもそういう印象もないですね」人々は概ね平和そうに、にこやかに生きているように見える。 グ「植民地支配でもないからな。 元々得意としていた製造業や第一次産業を任せている感が強い。ヨロハマとしては経済が潤うからそう不満もない。 あとは軍事工業の応用や実験をしている。 たとえばこの国には大きな馬車がある。客を10人くらいも乗せて、ガンディーノとヨロハマを定期的に往復している。いずれは馬の力を使わずにモーターだけで走らせたいらしい。 あとは、ガンディーノの兵士などが息抜きに来る」 ソ「兵士をやらせたりはしないわけですか?」 グ「ヨロハマからガンディーノの兵士になる者もいるが、強制徴兵はしていない。 徴兵というのは不毛だよ。そなたが言っていた通りに。」 ソ「『可哀そう』じゃなくて『不毛』?」 グ「あぁ、不毛だ。 無理やり徴兵された兵士など、大した戦力にはならない。 戦闘は弱いし、意欲もない。国を守ろうという覇気もない。 『鍛え方が悪い!』


episode71 『王と悟り』
episode71 グレイグ 翌朝。今日もよく晴れている。 ソ「さて、どこに行きましょうか?」 グ「だから、私はそなたに着いていくのだよ。どこに行きたいのか?」 ソ「この先はノーアイデアなんですよ。だからアイデアを貰えたら嬉しいんですけど。兵役から離れて、行ってみたい場所とかありませんか?」 グ「まずそなた、もう少し装備を整えたほうが良いと見える」 ソ「でも僕、グレイグさんみたいな鎧は、装備できそうもないんですよ」 グ「考えは察している。誰もが重装備の戦士になりたいわけじゃないからな。未だギャンベゾンを好む民族もいる。 そなたはどちらかと言えば盗賊に似た戦い方をしたいのだろう。 それはそれで良いのだが、布の服で鋼鉄武器とやり合うのは無理があるぞ」 ソ「人とはもう戦いませんよ。国の戦争に首突っ込む気もないんです」 グ「そうだろうが、魔物とて強くなればなるほど剣や斧やら振り回すようになるのだよ」 ソ「そうか。やっぱりちょっと武装が必要ですよね」 グ「北東にガンディーノの属国ヨロハマがある。そこなら買い物をしやすいだろう」 行き先は決まった。寄り道


episode70 『王と悟り』
episode70 グレイグの小屋 挿絵 by 生成AI 森の中、グレイグの隠れ小屋に辿り着いた。 先日ソロがグレイグに助けてもらった地点の近くである。 グレイグの小屋には、思いのほか物がたくさんあった。 戦いのための道具がたくさんある。だけでなく、壁には乾燥した草が吊り下げられていたり、水場には得体の知れない瓶詰が並んでいたりする。 ソ「グレイグさんは料理が趣味なんですか?」 グ「いいや、薬の調合などを研究している。たしなむ程度だ。《薬草》、《毒消し草》、《まんげつ草》程度なら自作できる」 グレイグは、冒険の旅に役立ちそうなものを見繕って、カバンの中に詰めた。 そして、とても立派な特注品のような鎧を身に付けた。凄まじく強そうだ! ソ「ちょ、ちょっと待って!」 グ「なんだ?」 ソ「その鎧、ヤメにしません?《ホイポイ》で収納して隠し持っておいてくださいよ。 いつもその格好していると、魔物にも人にも目立ちすぎちゃいそうで・・・」 グ「・・・そうだな」グレイグは他に装備できそうなものをキョロキョロと見渡す。 ソ「いつもの普段着でいいかも?木こりと思わ


episode69 『王と悟り』
episode69 誰の反応も確認しないまま、グレイグはその場を立ち去った。物事の解決は期待していない。やれるだけのことはやったので、後は皆に託すしかない、そう考えた。 ソロはグレイグを追いかけた。そして横に並んで歩く。グレイグの顔を見る。 グレイグもソロの顔を見る。 グ「そなたは・・・」 ソ「はい?」 グ「そなたは・・・勇者なのか?」 ソ「え!?」 グ「世界が待ちわびた勇者ではないのか?」 ソ「いえ、違いますよ!作戦司令官とかいうのも嘘なんです」 グ「そうか。 ・・・・・・。 ではそなた・・・」 ソ「はい?」 グ「私と旅をしないか?」 ソ「え!?」 グ「いいや、私がそなたの後に着いていく。駄目か?」 ソ「えー!っと・・・。あのう」 グ「私は国を捨て、やることがなくなってしまった。 そなたの旅の目的が何であってもいい。どこであってもいい。 着いていっては駄目か?」 ソ「えぇ、まぁ、いいですけど・・・」 ソロは苦笑いしながら頭を掻いた。この男はちょっと面白そうである。 なんと、グレイグが仲間に加わった! グレイグ キャラデザ by 絵夢さん


episode68 『王と悟り』
episode68 「そこまでだ!!!」 会場をとても大きな声がつんざいた! ソ「はっ!!」ソロもそれに気圧されて攻撃をやめる。 「もう勝負はついている。もう攻撃は止めたまえ! この国はホリディという兵士を失ってはいけない」 グレイグ 木こり服 ソ「あ、あのときの木こりさん・・・!」 ホ「グ、グレイグ・・・!!!」 なんと、城の手前でがいこつけんしに圧倒されていたソロを救った、あの木こりのような大男だ。 ●グレイグ グレイグ キャラデザ by 絵夢さん 年齢:30歳 誕生日:5月5日 身長:210cm グ「・・・・・・」グレイグは力強い表情でホリディを見る。 ソ「あ、あなたがグレイグさん!?」 衆「グレイグだ!グレイグが帰ってきた!」 衆「鎧着てなくたってわかるぞー」 グレイグはホリディを抱き起す。 ホ「ぐっ・・・」 グ「よいな?ホリディ。お前に勝ち目はないよ」なんと、グレイグはソロを援護している。 ソ「私はまだ幾つも、武器や策を隠し持っています」乗じてさらに威勢を張り、ダメ押しをした。そして王の顔を見る。 ホ「・・・・・・。 わかった・・・


episode67 『王と悟り』
episode67 翌日。 城の裏の闘技場に、参加者たちは集められた。 大勢の観客も集まっている。この決闘は国民にとって、色々な意味で目が離せないようだ。 参加者は10人ほどいるようだった。やはり、その全てに勝ち抜いてからホリディと戦うのは無理がある。 王が何やら音頭を取り、戦いのルールなど説明する。皆緊張の面持ちで聞いている。 王「・・・というわけだ。 とにかく命を奪うまで戦う必要はない。降参をすれば負けである。 何か質問はあるだろうか」 すると、ソロはするすると前に出た。 そしてなんと、勇ましく演説を始めた! ソ「皆の者!少し時間をくれたまえ!」ソロらしくない口調である。 衆「ざわざわ。何者だ!?」 王「おい、そなたは」 しかしソロは、王にすらも毅然とした態度で手を掲げ、黙ってその言葉を制止する。王は思わず飲み込む。 ソ「私は何者か?遥か東、カレンの国から参った。 カレン国の自衛隊、その作戦司令官にして軍の最高責任者だ!」 衆「作戦司令官だって!?」 衆「他国の将軍ってことかよ!?」 ソ「この国を助けるために参上した。 ホリディ氏に勝


episode66 『王と悟り』
episode66 翌日。ホリディたちとの決闘にはまだ1日の猶予がある。 ソロは何か戦いの手がかりになるものはないかと街を散策していた。 すると女性の悲鳴が聞こえる。 「キャー!」 なんだ!?兵士の多いこの街に余所者の出番などないかもしれないが、ソロは反射的に声のする方へ駆けつけた。 女「あ、ありがとうございます!」 シャキン。男は剣を鞘に仕舞った。 ホリディ 女「あぁ、まさかホリディ様に助けていただけるなんて! あのう、お食事をもてなします!すぐそこです!私の家まで来てくださいませんか?」 ホ「ふん。礼には及ばん」しかし男は無愛想に立ち去っていった。 なんと、そこに居たのはあのホリディだった。魔物に襲われた女性をさらりと助けたようだ。 女「あぁ・・・!」 ホリディを引き留めようと手を伸ばしたが、するりとかわされ、女はその場に転んでしまった。 ソ「大丈夫ですか?」ソロは駆け寄り女を立ち上がらせる。 女「ホリディ様・・・!」女は未練がましくホリディの背中を見つめている。 ソ「足を怪我していますよ。《薬草》をどうぞ」 女「あ、どうもありがとうござい


episode65 『王と悟り』
episode65 ホリディ 近くにも城の兵士らしき男がいる。話を聞いてみよう。 ソ「あのう、ホリディさんは将軍に向いていないんですか?」 兵「えぇ?オレはホリディさんでいいと思うけどな。他に誰もいないだろ? 元将軍さんにはこの国は任せられないし、早く後釜決めたほうがいいよ」 ソ「将軍さんはなぜ居なくなったんですか?」 兵「えぇ?そんなことオレに聞くなよ。 衛兵の口からは言いづらいことがあるってもんだろ」 ソ「そうですか、すみません」 ソロは店を出た。もう少し事情聴取が必要だ。兵士じゃない者がいい。 噴水の前に座り込んで酒を飲む男たちがいる。 ソ「あのう、ホリディさんは次の将軍になりますかねぇ?」 男「あぁん?あんな奴将軍にしちゃいけねぇぜ!」 ソ「そうなんですか!どうして?」 男「あいつは徴兵令を敷きたがってるからな!国の男は全部兵士にしようとしてんだよ!たまったもんじゃねぇぜ!」 ソ「なるほど!」わかりやすい話だ。 ソ「つまり、前の将軍さんは徴兵令なんか言わなかったのですね?」 男「そうだよ。グレイグはむしろ、自分一人で魔王を倒すって言っ
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