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episode2 『王と悟り』
episode2 主人公のソロ 今日は水車ではなく、大きな豪華客船の上で大きな海を眺めながら、何かをぼーっと考えていた。 外国に行くためにソロが乗っていたのは、大きな豪華客船だ。しかし彼は金持ちなわけでもない。いや、この旅のためにお金は貯めたが、高価なものをジャブジャブ買う考えは持っていない。豪華客船にも、一等、二等、三等とグレードがあるのだ。グレードの低いチケットは、同じ目的地だって安く乗れる。ソロは一番低いグレードの切符を握りしめたのだ。 船から故郷が見えなくなると、彼は甲板から内部に入っていった。 ソロは何かを思い出して、ポケットの中に手を入れる。乗船券の半券を戻されたとき、何かもう1つ紙切れを貰ったことを思い出した。クシャクシャにしてしまったそれを改めて伸ばしてみると、「ウェルカムドリンク無料券」と書かれている。船内のバーで1杯だけ、何か冷たいものを飲ませてくれるようだ。キョロキョロと見渡しながら、当該のバーを探した。 船内のバーらしく、少々窮屈な造りの、しかし立派な座席が並ぶ古ぼけた薄暗いバーだ。 ソ「オレンジを1つ」無料券をカウンター
episode5 『王と悟り』
episode5 トルネコ ソロはトルネコに尋ねた。 ソ「トルネコさんは、どうしてそんなに笑ってばかりいられるんでしょう? 世界を股に掛けるなら、強い魔物も大きな困難もたくさんあると聞きますよ。それをこなせるのは勇者や冒険者だけだって」 ト「なぜわしが笑っていられるかって?わっはっは!強いからだよ。 わしは商人だがね、そこらの戦士に負けないくらいは強いさ」 ソ「そうなんですか!」 ト「そうだよ!商売ばっかりじゃなくて、鍛えたんだ。 強くなれば、いいことがある。誰も怖くないし、何も怖くないのさ。そしたらいっつも笑っていられる。誰にも寛大でいられる。こんなに幸せなことはないよ!わっはっは」 ソ「武器をたくさん背負って、それだけでも鍛えられそうです」 トルネコという男は、大きな体をさらに覆い尽くすほどにたくさんの武器や防具を背負っていた。 ト「そうだね!大量の武器を抱えているのもトレーニングになるし、大量の武器を買い付けするためにも、体を強くしておきたいもんだよ!一石二鳥だな!」 ソ「ふうん」 ト「でもあれか、君は武器やら防具やら調達しながら、世


エピソード40 『天空の城』
エピソード40 デイジー 挿絵 by 凪咲さん 再び魔物が現れた! 全身に重厚な鎧をまとった、さまようよろいが二体だ! さまようよろい デ「こいつ、強いぞ!」れいの目を見ながら叫び、そして自分は先陣を切った。 れいはヨーダに言われたことを思い出し、《スカラ》で身を固めた! デイジーも敵も典型的な戦士。激しい剣の討ち合いが見られるかとワクワクした。 挿絵 by カメリアさん が、デイジーは《マヌーサ》の魔法で相手2体を目くらましすると、背後に回り込んで膝裏に大きな一撃をお見舞いした。さまようよろいAは倒れ込んでもがいている。デイジーは飛び上がり、真上からとどめをさした。 れいは《ヒャド》を唱えた。さまようよろいBの腰部を凍結させ、ダメージを与える。 動きの自由を奪ったところを、デイジーがまた、華麗にとどめを刺した。 デ「ふう」デイジーは涼しい顔で剣をさやに収める。 デ「つまらない戦いをしやがって、という顔をしているな」れいがぽかんとしているのを、察して言った。 れ「いえ、そんなことはないのですが」 デ「本当に強い戦士は、チャンバラごっこをしないもん


エピソード113『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード113 オルフィーそばの修道院 挿絵 by ルカさん ゆ「少しお話が聞きたいのです」とゆなは言った。 修「何のお話でしょう?」 ゆ「何なのか、よくわからないのですが、修道院という場所の暮らしに興味があります。興味がある、というのは失礼でしょうか?」 修「うふふ。失礼ということもないわ」ゆなのような人間は、数年に一人は訪れるのであった。 修道女は、院の様子を見せながら先導した。 ア「ここは何の宗教なの?ギュイオンヌの建築美術に似ているようだけど」 修「私たちは特定の宗派を持ちません。神も、救世主も、聖母の像も祀りません。 ただ修道の暮らしがあるだけです」 な「修道の暮らしって何をするの?」 修「畑を耕し、極力自分たちで食材を自給します。 服を織ったり、棚を造ったりも自分たちで行います」 ア「自給自足は修道院の基本だ」 な「ケーキはないの?」 修「うふふ。ケーキもありますよ。少しは。 砂糖は自給していませんが、町から買ってきます」 廊下には油絵が飾られてある。建物の柱は、人の手で彫刻が施されているように見える。 ゆ「ここには、芸術を楽


えぴそーど99 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
えぴそーど99 最後に訪れたのはイキリスだ。 先日の世界サミットの様子では、イキリスこそがヨッパラ連合の総大統領の大本命、という雰囲気だった。 やはり本命は頼もしいのだろうか?それとも見かけ倒しなのだろうか? 真実を究明すべく、ヒナタたちはこの国も探索に繰り出す。 イキリスの宮殿へと赴く。入れてはもらえるのだろうか? 一行はまたハラハラしたが、宮殿の番兵はカンナの姿を見ると、「よくぞ参った!」と歓迎の声を上げるのだった。 兵「志願兵だろう?何人でも歓迎するのである。今の間はな。 実入りの良い仕事なのだから、定員が埋まらぬうちに席を勝ち取っておけよ!」 カ「え?えぇ、まぁ」 話がよくわからないが、通してくれそうなのでこの機会を逃がすわけにはいくまい! テキトーに話を合わせてとにかく宮殿への侵入には成功した。 ヒ「志願兵って言ってたよ? 強い人募集してるのかな?」 カ「よくわからないけどそういうハナシなんでしょうね。 でもイマイチ要領を掴めないわ」 王様の前で「何の話ですか?」とすっとぼけているわけにもいかないので、宮殿の兵士に情報収集を試みた


エピソード40『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード40 北の国カルベローナの情報を得るために、一行はトルッカの町に向かった。 柄の良い場所ではないが、情報は豊富に行き交っていそうだ。 その日の寝床を確保すると、キキはまた奇妙なことを言った。 キ「ねぇ、この町に美味しいスイーツのお店があるんでしょう?連れてって♪」 な「キキちゃんスイーツ好きなのぉ?」 キ「もっちろん♡」 一行が例のスイーツカフェにキキを連れていくと、彼女は意外な行動に出るのだった。 キ「わぁ、色んなスイーツすごぉい♡ ねぇおじさん、わたしにスイーツの作り方、教えてー?」 幼い可愛いキキがフリフリして、NOと言う人間はいないのであった。 スイーツを食べながら3人がしばし待機していると・・・ キ「じゃぁーん!自分で作っちゃったぁ♪」 厨房から帰ってきたキキが自慢気に見せたのは、なんと、ペロリンキャンディーであった! 挿絵 by なんとカメリアさん(*'▽') な「かわいーい♡」 ゆ・ア「何この寄り道(汗)」 キ「甘さ控えめなのよ? わたし、スイーツ大好きだけど甘すぎないのがイイの♡」 ゆ「そういう問題じゃなくてぇ(汗)


絵が映えるポイントは「顔」である!
イラストを描きたい人たちへのアドバイス記事です^^ 「人に見せたい」「上手になりたい」という力みが生じはじめたとき、しかし線画から髪の服のシワまで精細に塗り分けようすると、あまりに大変すぎて頭を抱えてしまいすよね(*_*; 特に「たくさんの絵を描いていきたい」という考えならば、力の入れどころを取捨選択していくと良いです♪ そして、イラストを描く上で最も重視すべきポイントは「顔」です! 顔だけは丁寧に描くべし! 『まおマジ』えぴそーど91の、カメリアさんの挿絵を参照しましょう。 このセナちゃんの絵、「上手いな!」と思う人が多いハズです。よくよく見れば足も手もかなり省略されていて、ざざっと走り描きされているんですよね。 決して丁寧ではないけれど「上手い」という印象は保っている。 この秘訣は、「顔」にあるんですね! 顔はとても丁寧に描かれているのです。 目鼻だちのバランス、頭の形、顔をしっかり描いているので「かわいい」ですし、「この人上手いな」と感じますし、「見せる絵」が成立しているのですね。 全身を描いても、力を入れるべき量は同じじゃないんです。 そ


ラノベ執筆Q & A 答えてみます♪
私は色々芸術をやりますが、もっぱら「みんなもやってごらんよ♪」というスタンスで生きています(*'▽') 今回は私のラノベ執筆について、頂いた質問にQ & Aしてみようと思います♪ 1日何文字くらい書いていますか? 私としては、1日丸々時間が取れるならば、「調子が良くて1.5万字」という感じです。1時間2,000字くらいかな、という感じ。 これまでの最高記録は、(小説としては)1日2.5万字くらいですね。『世界樹』の中盤でそんな感じだったと思います。 (情報記事だったら最高記録は1日4万字くらいだと思います) しかし、私はタブンわりと速筆なほうで、「これくらい書けなきゃ小説家になれないよ!」という基準にはならないと思いますよ。検索してみると、一流の小説家でも5,000字程度、村上春樹さんなんか1日に4,000字しか書かないそうなので、この辺りの数字が1つの目安なのでは?休みの日に5,000字書けるなら、あなたは文章量としては素質がありそうです(*'▽') マンガ家も小説家も「速さ」が求められる! 私が感じているのは、マンガ家も小説家も作詞家も、「速


第4節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第4節 とぼとぼと歩いていると、やがて西側の海辺に出た。 ノ「久しぶりだわ、西の浜なんて。いつ以来かしら」 東の浜ではしょっちゅう、女たちの踊りのレッスンが行われている。だから東の浜にはしょっちゅう繰り出すが、西の浜に来ることはほとんどないのだった。 とても美しい海であった。発光しているかのようなターコイズ色がどこまでも広がっている。最も先進的な色は、最も原始的な島の、最も人のいない場所にあるのだ。プライベートビーチに。しかしコーミズの民にとっては特別なものではなかった。いつでも見に来られる。いつでも泳いでかまわない。 西の浜は、傾きかかった西日を浴びてキラキラと銀色に輝いている。 ノ「水色じゃないわ。銀色の海」ノアはつぶやいた。少し新鮮に思える。 ノアはヤシの木陰に座り込み、銀色の海をぼーっと眺めていた。 ザザーン ザザーン 波は単調に、でも小気味よく、寄せては返すのだった。 ノアはやがて、眠くなってきた。うつらうつらと首を揺らしてまどろんでいる。 すると・・・ 「回りなさい」 どこからか声がする。 どこから声がするのだ?しかしまどろんでいるノ


第14節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』 +4コマ「ノアちゃんとお花」
第14節 3人はやがて集落にたどりつく。コーミズとよく似た素朴な村だ。木の家がまばらに立ち並んでいる。クダカの村というらしい。 アギロはそのうちの1つの軒下をくぐった。 壁がないクダカの家 挿絵 by 麦さん 女「あらおかえり」女房らしき女が出迎えた。 ア「客人だ。えっへっへ」 妻「おやまぁ!」 ユ「ど、どうも」 家の前で子供たちのはしゃぎ声が聞こえる。 男は何かを思い立つと、再び表に出てその子らに声を掛けた。 ア「おいププル、ちょっと浜に遊びに行ってこい!」 プ「はぁーい」 子供らは一瞬ぽかんとし、しかし男の言うことを聞くのだった。 ア「えっへっへ。息子だよ」彼の息子が混じっているらしかった。 ア「なんか温ったかいもの作ってやってくれよ」 妻「はいはい」 言葉はぶっきらぼうだが、情のある人たちであるらしい。 料理の完成を待つ間に、2人は眠ってしまった。夫婦は2人を起こさなかった。 居間の囲炉裏でスープが静かにクツクツと音を立てている。 ?「邪魔するぞ」 夜は20時を回った。2人を起こしたのは、玄関から聞こえる新たな声だった。 ?「見慣れぬ者がい


エピソード6 『天空の城』
エピソード6 れいは行き先を変えて、村から丘のほうへとゆるやかな傾斜を上っていった。 空はよく晴れていて、空気は清々しい。絶好のピクニック日和という感じで歩いていて楽しいが、なんと、魔物の生息が変わってきた! スライムに混じって、大ねずみやドラキーがれいに襲い掛かってくる。 大ねずみ 大ねずみは体の大きなねずみである。か弱い乙女からすると、見るからに怖い。それは害獣として有名で、村に出没すれば強い者に駆逐を依頼するものだ。そしてドラキーは、見た目はかわいいが空をひょいひょい飛び回るコウモリのような魔物である。 ドラキー スライムは一撃で倒すことが出来るのだが、大ねずみもドラキーも、れいが先制攻撃を仕掛けたところで倒しきることが出来ない。敵から反撃を喰らう頻度が非常に増えるのである。 れいは攻撃されることにあまり慣れておらず、戸惑うのだった。 引き返したほうがよいのだろうか? そうも思ったが、今さら「帰ってきちゃいました」はやはり気まずい。背伸びをして頑張るか、とれいは腹をくくった。 七転八倒しながら歩いていると、やがて水の流れる音が聞こえてきた。


第2章 しゅび力
第2章 しゅび力 城を出た二人は、アリアハンの城下町をキョロキョロと歩いた。 アリアハン城下町を見渡すマナとリオ by生成AI 時々話しかけてみると、この町の人は誰もが親切で、にこやかな表情をしていた。冒険の初心者に役立ちそうな情報を教えてくれる。いや、当たり前すぎて役に立ちそうもないことまで誇らしげに話してくれる。 男「武器は装備しなきゃ意味がないぜ!(´_ゝ`)」 by生成AI リ「はぁ~、『武器は装備しなきゃ意味がないぜ』なんて、今どき知らない少年少女がいるのかしら?くだらないハナシをしないでほしいわ」 マ「それなら話しかけなきゃいいのに~?」 リ「そういうわけにもいかないわよ。55特有のルールについて話す人もいるでしょう。あまり皆が気づかないお役立ち情報をくれる人もいるし」 マ「ふぅん」 リ「アンタもたまには話しかけてみなさいよ」 マナは、軒下に座り込んでお茶をすすっているお爺さんに、話しかけてみた。 マ「こんにちは。いいお天気ですね」 爺「ふぉっふぉっふぉ。無意味そうに思えることにも意味がある。意味のないこともあるが、大抵は意味がある」


えぴそーど66 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
第3章 中だるみ?そ、そんなことねーよ! えぴそーど66 西へ西へと進んだ。 すると風景は、メッカのときのように殺伐としてきた。東南マジマは全体的に緑色だったが、この辺りは黄土色という感じだ。そしてたくさんの人がいて、オンボロの車が黄土色の土埃(つちぼこり)を舞わせている。まるでセピア色にフィルターされたように、ちょっとノスタルジックでもある。 そしてやがて、タカルコという町に到着した。 ヒ「むさくるしーΣ( ̄□ ̄|||)」 他人の町にまゆをひそめるのは失礼かもしれないが、しかし実際にそう感じる町だった。 建物は古くボロボロで、あちこちに落書きがある。道は汚れていて、なんだか臭い。なぜ臭いのだろうと首をかしげていると、なんと住宅街の路地に大きな牛が闊歩している!そしてその牛が時々、糞尿を垂れ流すのだ・・・。 そしてどうやら、人間までもが道端で小便をしたり、体を洗ったりしている。だから臭い。 行き交う人の数は多く、遊んでいるのか何なのか、地べたに座って茶でもすすって笑っている人も多い。 派手な形の人力車が行き交い、パフパフー!とクラクションを飛ばし


キーボード弾ける人&ボーカル&鳥山絵を描ける人募集!
3つの企画を一挙に募集しちゃいます(*'▽') ポップスでキーボードを弾ける人募集! わたくし実は、シンガーソングライター的なスキルも持っているのですが、 今後、音楽(ポップス)コンテンツも創って発信していくかもしれません(*'▽') ポップスは絵よりも完成度を求められがちな分野(かなり上手くないと聞いてもらえない)なので、どんな人材が集まるかでやる/やらないが変わりそうです。創るコンテンツや展開も変わってきそうです。 ポップスのキーボードを募集します(*'▽') クラシックピアノの素地があるうえで、「電子キーボード」を弾いたことのある人が希望です!電子キーボード特有の、音色をいじったり、トランスポーズ(キーを変える)して弾いたり、といったことが出来る方です。 バンドやユニットで弾いた経験があると理想的です! コード譜から和音が弾ける コード譜から簡単なリフを自作できる 「これGの曲なんだけどキー2つ上げてAで弾いて」などのことが理解できる 生音系のポップスが好きである(ボカロやEDMよりも絢香やミスチルやカーペンターズが好き、という感じ)...


エピソード68 『天空の城』
エピソード68 そしてその割け谷の中間あたりに、関所があった。 ここからはハーメリアという国の領土になるらしい。 兵「こんなところを冒険するのか?珍しいな」と、サントハイムの国境よりも随分と呑気な兵士たちに出迎えられた。同じ国境でもこうも違うのか。国境兵士の顔の怖さは、治安に比例するのだろう。 荷馬車の女は話好きで、会話はどんどん盛り上がった。 デイジーは、伝説の武器を探してさすらっていることを告げた。 すると女は面白いことを言った。 女「この山の、こっち側の国のどっかに、大きな洞窟があるんだよ。いや神殿かな。 例のアイゼンって戦士が作った神殿なんだ。 『戦士の神殿』って呼ばれてて、すごい手強いらしいが、なんか戦士にとってのお宝が眠ってるらしいよ。 あんたの探し物もそこにあるんじゃないのか?」 デ「面白い話だな。 オレの目当ての品が洞窟の宝箱にあるとも思えないが・・・」 女「あんたの剣よりすごいのがあるかもしれないよ!ははは」 デ「その可能性はある」そして難易度の高いダンジョンなんて、刺激的だ。 デ「れい、ここらでお別れしよう。 オレは


第32節 ~モモの正義~ 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第32節 ~モモの正義~ モモ 場面は変わって、それは3年ほど前のこと。 モモは一人、世界の僻地をさすらっていた。 モ「聞いてくれよ長老さん!アンタらの村を助けたいから言ってんだ! つまりこういうことなんだよ! 龍ってのは善なヤツも悪いヤツも両方いるんだ!」 長「我々の前に現れる龍は神だ!我らを救い給う」 モ「善人のように威張ってるだけの悪者なんだよ! 民を映像の快楽に依存させようとしてんだ!」 長「この国は太古の昔から龍と共にあった。 だから国旗にすら龍の姿を描いてきた。龍が神だからだよ」 モ「あたしは山の中で太古の壁画を見たんだよ! 昔、龍はこの星にたくさんいたんだ。 でも人間が過ちばかり犯すから、山が怒って大きな火山の噴火が起きた。龍たちはその巻き添えを食らって絶滅していった・・・。 龍の半分は怒った。『人間を成敗してやろう!』ってね。 龍の半分は愛を貫いた。『人間を光に導いてやろう』ってね。 惑わしながら人間に嫌がらせをしたい、そんな龍もいるんだよ!それに善だった龍が悪に堕ちていったりもするんだ!」 長「それで・・・そな


えぴそーど34 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
えぴそーど34 翌日、あらためてゆっくりと、昨日の象の行った道をたどってみることにした。 歩くこと1時間。 美しい湖のほとりに、噂の神殿はあった。 石柱や石像で装飾された立派な神殿が建っている。 カ「あぁ、ホントにすごい芸術ではあるわ!」一行は芸術のカタマリを見上げた。 男「そうだろうそうだろう! 私がこの神殿の主だよ。ベルサイユというもんだ。 中も見てくかい?絵画や石膏の神話像なんかもあるんだぜ! 一人5ルーブルだよ」 ヒ「お金とるの?Σ(゚□゚︎`)じゃぁいいよ」 男「なにぃ? いやぁお嬢さんたち美人じゃないか! 特別にタダで見せてやるよ♪オレは気前のいい男なんだ。優しいだろう?」 ヒ「どうする?」 カ「いいわ別に見なくても。成金のコレクション自慢なんて興味ないもの」 ヒ「じゃ、ばいばーい!」 大した収穫もなかったが、一行は町に引き返すことした。 するとその途中、また重たい石像を運ぶ昨日の象に出くわす。 カ「かわいそう・・・」 しかし一行に出来ることは何もなかった。すれ違いながら、象の悲しい目をただただ眺めていた。 ヒ「ねぇ、カンナ


新ラノベ!8月中旬に公開予定!
前作『世界のはじまり ~花のワルツ~』から丁度1年。26年8月中旬に、私の新作ラノベ『王と悟り』を公開予定です!(*'▽') 今日は表紙イラストだけを先取り公開( *´艸`)同時にメインキャラクターの公開にもなりますね♪ 今作は、自著『天空の城』でキャラクターデザインをしてくださった絵夢さんが、再びキャラデザを担ってくださいました(*'▽') 表紙絵のデザインも!先般、デジタルイラスト入門の記事を書いてくださったのも絵夢さんですね♪ 表紙の背景の世界地図は、幾つか挿絵を提供していただいた えみこ さんに描いていただきました^^ 王とは誰のことなのか? 悟りとはどういう心の状態を言うのか? 今作も、ドラクエを基調とした壮大な冒険物語です(^_-)-☆ 旅の写真もいっぱい♪ 絵夢さんの描いてくださった個性豊かなキャラ絵だけでなく、私が過去の海外放浪で撮りためてきた写真を、様々な場面のイメージ画像として添える試みをします(*'▽') 私の冒険ラノベのコンセプトは、「実話かファンタジーかわからない」というラインを突くのが好きなので、風景写真の数々が彼らの


第33節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第33節 場面はノアとユキに戻る。 2人は田んぼに戻った。 「村長さんに会いたい」と話すと、責任者は訴状を書いてくれた。 次の休みの日、2人は村の奥の村長の館へと繰り出す。 稲作を手伝っている田んぼを越え、その奥の集落も突っ切っていく。また田んぼがあり、そして集落がある。 やがて大きな屋敷にぶち当たる。ここだろう。 柵の内側には花壇があり、老婆が一人、草花の手入れをしていた。 ユ「あのう、村長さんに会いたいのですが」 婆「えぇ、私ですけれど?」 ノ・ユ「えぇ!?」 ユ「ニライカナイ村の、村長さんですか?」 婆「えぇ、私ですとも。ミネアといいますよ。 おほほほ。女性が村長なんて!と驚いているのでしょう」 ミネア村長(仮) by ヴィオレッタさん ユ「あ、いえ・・・」 ミ「だってここは始祖の民が息づく村。 ありすの尊とありさの姫が造った村です。 2人の始祖は、政治の神でした。彼らは、『長は女であるほうがいい』と考えて、代々ニライカナイはその習慣を守ってきました。 男を長にすると、どうしても男は腕力で女を支配しようとしますからね。または腕力で女


エピソード42『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード42 1日2日で通り抜ける街ではないと悟り、長期滞在に向いた安めの宿を探した。 キキはボロい宿でもまったく文句を言わなかった。 「この部屋、わたしのベッドよりも小さいわ!」と言ったが「文句」を言っているわけではない。 「色々体験してきたわよ」とキキは遠い目をして言った。 そして彼らはノマドさながら、見知らぬ街で賃金労働を試みるのだった。 挿絵 by えみこ さん Instagram旅アカウント Instagram沖縄とお菓子アカウント Instagram家庭菜園アカウント ななは目論見通り、ケーキ屋さんで働いてみることにした。 カウンターに出て接客をしろと言われたが、「ケーキを作りたい」と自己主張した。 そうだ。そう言えば7歳くらいの頃には「ケーキ屋さんになりたい」と騒いでいた記憶がある。思いがけず旅の中で、見知らぬ国で、ななはそれを体験することが出来たのだった。 スイーツに囲まれるのも、ケーキを自ら作るのも楽しかったが、楽しくない面もあった。 大都市の大きなスイーツ屋だ。大量生産を強いられる。ななは大勢いる流れ作業の一員で、スポンジケ
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