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第28節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第28節 翌日。2人はまたモモに会いたいと思い、井戸まで歩いていった。 そこにモモの姿はなく、2人は落胆した。ノアは妙にモモのことが気になった。色々な要因があったが、その1つとして、モモの姿はコーミズを旅立った朝に夢に出てきた天女に、どことなく似ていた。「手をつなぐことを恐...


第27節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第27節 モモ モモとの会話は続いた。ノアは尋ねる。 ノ「毎日、村の人はお金をくれるのですか?」 モ「はは。踊ってたってぜんぜんおひねりが貰えないときもあるよ。踊りで稼ぐならそういう覚悟が必要だ。収入の安定する稼業じゃない。...


第26節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第26節 宿から外に出る。つい1時間前とは打って変わって、1日が終わる村は静かになっていた。 しかしどこかの方角でわいわいと騒ぎ声がする。否が応でも興味が引かれる。2人は声をするほうへ行ってみた。 見知らぬ女が、井戸のそばで歌いながら舞っているのだった。 モモ キャラデザ...
第25節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第25節 夕刻前に2人は村に戻る。村の中には珍しいものがたくさんありそうで、それを見て周りたい気持ちもあったが、昨日の男にお金を返すのが先決だ。あまりよそ見もせずに宿に戻り、宿の居間で夕食をしながらルドマンが顔を見せるのを待った。...


第22節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第22節 ユ「はっ!」ユキは左手で懸命に目のしぶきをぬぐい、目の前の現実を見る。 そこに差し出されたのは、巨大なクモの脚・・・ではなく・・・ ユ「お、オール!?」 ?「ほら、掴まれ。舟に上がれ」 野太い声が言った。 ユ「!!人か!! ありがたい!でも僕じゃなくてそっちの子を!」 ?「そうだな」声はユキの少し先にいるノアに、オールの舳先を差し出した。 ?「見えるか?」 ユ「ノア!オールだ!それに掴まるんだ!」 ノ「オール!?」ノアは目の前にかすかに見える、黒い長いものに懸命に掴まった。 2人は無事、小舟に引き上げられる。 ユ「あ、ありがとう、ございます・・・!」 ノ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」 ノアがクモだと思ったものは、舟だった。コーミズでもアギロの島でも見たことのない、妙な形の小舟だ。舟の両側には、クモの脚のように細長い骨組みが伸びている。 ※こういう舟(バンカーボート。フィリピンなどで実際に見受けられます) 舟の中には漁に使う網があり、魚臭い匂いがする。これはクモでも魔物でもない。人が乗る漁舟だと、ユキもノアも察知した。 ?「村のもんじゃない
第21節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第21節 アギロの村を出て4日目、もう食料は尽きた。 今日こそは何かを見つけたいと思ったが、2人を出迎えたのは大きな島ではなく、大きな灰色の雲だった。天気が荒れはじめる。 波は高くなり、イカダは激しく揺れるのだった。オールで漕ぐのもはかどらない。...
第20節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第20節 日の傾きとともとに、とつげきうおの飛来は増えていった。 ユキはまたヤリを構えて腰を入れたが、いつも見事に倒せるわけではないのだった。とつげきうおは鋭い背ビレでユキの体に切り傷を与えていく。 ユキはモリで魚を獲るときのように、深く集中した。...


第19節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第19節 イカダによる旅は決して楽なものではなかった。 オールを漕がないと浜に戻ってきてしまうからな!と言われたが、ずっとオールを漕いでいるのは腕が痛くて無理がある。休んでは漕ぎ、休んでは漕ぎ、そしてそのインターバルは徐々に長くなっていった。...
第15節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第2章 神の怒り 第15節 「大変だーーーー!!!」 翌朝は、誰かの叫び声で起こされることとなった。 2人は飛び起きる。知らない町で朝を迎えた感慨に浸る間もないのは、少々もったいないが仕方ない。 一行は声のする方へ駆けつける。村にある大きな蔵だ。様々なものの貯蔵庫である。...
第12節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第12節 すると、炎の出どころには・・・ ボロボロのイカダを駆り出してこちらに構える、モーセ村長の姿があった!!! 険しい顔つきでこちらを見ている! ユ「ごめんなさい!村長さん!!」 ノ「ごめんなさい!!」 ユ「すぐ岸に戻りますんで!!」 しかし! モ「いいや、よい!...


第11節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第11節 ノアとユキを乗せたイカダは、西の浅瀬に繰り出した。 ユ「しばらく手伝ってくれ」 ユキはノアにオールを渡す。 ノ「これは?」 ユ「イカダを漕ぐんだ。沖に出るまで少しの間」 ノアは勝手がよくわからなかったが、とにかくそれを受け取り、ユキの見様見真似をした。...


第10節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第10節 今日も井戸へと水汲みに出る。すると、友人たちの様子はまた変化しているのだった。 ノアを見つけると距離を置き、遠巻きに見つめている。そして友人たちと何やらひそひそと話している。 女「踊りで注目を浴びれないからって、マリハナに頼って神様に繋がろうとしたらしいわよ」...
第8節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第8節 月日は流れ、海はますます青く鮮やかになった。夏が来たのだ。 例年どおり、コーミズ村では無事ほむら祭りが執り行われた。これは農業や漁業の豊作を祈願する、年に一度の重要な催しである。村の女たちはこの日のために懸命に踊りの稽古をしている。...
第6節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第6節 西の浜の近くに村長の家はあるのだった。 ユ「村長さーん!」ユキが叫ぶが、返事はない。 ユ「今日も裏かな」 ノ「裏?」 ユキはノアを引き連れて、村長の家の裏手に回る。 ノ「こんなところ、来たことないわ」 裏手には畑があり、まばらに手入れされてあった。...
第5節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第5節 目を覚ましたがノアが動こうとしないので、ユキはそれに身をゆだねた。 陽の傾きにともない海風は少しずつ強くなってきた。 ユ「何か、落ち込んでいるのか?」 ノ「・・・・・・・」ユキは足をくじいたらしきことを知っていた。主役の座をエミリーに奪われて、ノアが落ち込んでいると...
第4節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第4節 とぼとぼと歩いていると、やがて西側の海辺に出た。 ノ「久しぶりだわ、西の浜なんて。いつ以来かしら」 東の浜ではしょっちゅう、女たちの踊りのレッスンが行われている。だから東の浜にはしょっちゅう繰り出すが、西の浜に来ることはほとんどないのだった。...


第2節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第2節 心優しいノアはよくよく考えて、みんなが幸せになる道を選んだつもりだった。 しかし・・・ ノア 普段着バージョン 翌朝。 ノアはコーミズ村の井戸場に水を汲みに出かけた。早朝の時間帯、13歳くらいの子供たちに任される仕事だ。 平静を装いながら淡々と水桶を引っ張り上げている。すると背後から声が掛かる。 エ「ちょっと、ノア!」 振り返ると、声の主はエミリーだった。昨夜悔し泣きで騒いでいた女の子だ。 ノ「あぁ、エミリーおはよう♪」ノアはいつもどおり笑顔で挨拶するよう努めた。 エ「本当に余計なことをしてくれたわね! あなたったら悪意の塊なの!?」 ノ「えっ!」 エ「あなたのせいよ! あなたのせいで、みんなから憐みの目で見られるようになっちゃったじゃない!」 ノ「えっ!?」 エ「足をくじいたなんて嘘でしょう! 水汲みに来てるなんておかしいじゃない! 嘘までついて私を嫌われ者にするなんて酷い人!」 ノ「そんな!私!エミリーのためを思って・・・!」 エ「私は実力で主役を勝ち取れたのよ! 踊りの審査をやり直して、審査員を大ババ様とかに変えれば済むこ


まえがき『世界のはじまり ~花のワルツ~』
今作のヒロイン ノアちゃん13歳 まえがき 私のラノベの第6作目になります。 今作は、私の上の人(?)から「創世記のようなものを書いてほしい」というリクエストが出て書いたものです。日本の古事記(神話)や旧約聖書のような物語です。...


ラノベ『世界のはじまり ~花のワルツ~』もくじ
キャラクターデザイン 天(ソラ)さん 2025年8月28日ぐらい、新作ラノベ公開!(*'▽') 今回は南の島のフラガールの女の子ノアちゃん(13)が主人公! 文字数の少ない、読みやすい物語ですよ(^_-)-☆ キャラクターデザインは天(ソラ)さん♪『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』と同じ天さんです! まえがき 第1章 踊ることの意味 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節 第6節 第7節 第8節 第9節 第10節 第11節 第12節 第13節 第14節 第2章 神の怒り 第15節 第16節 第17節 第18節 第19節 第20節 第21節 第22節 第23節 第24節 第25節 第26節 第27節 第28節 第29節 第3章 お金 第30節 第31節 第32節~モモの正義~ 第33節 第34節 第35節 第36節 第37節 第38節 第39節、あとがき、制作ウラ話 >>次作のキャラデザさんもう募集!(*'▽')


えぴそーど2 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
えぴそーど2 ヒ「ママ、じゃぁ行ってくるわぁ(・∀・)」 ヒナタは、まるで近所のコンビニにじゃがりこでも買いに行くかのようにさっくりと、外出を告げた。 母「いってらっしゃい」母も負けじと、このうえなくあっさりと、娘の顔すら見ずに送り出した。 ヒ「・・・あれ?...
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