top of page


episode14 『王と悟り』
episode14 シスター・マリア ソロとシスター・マリアは町の西側に出た。 ソ「西に歩けばいいんだったね?」 マ「あぁ、どうして神はソロ様をお救いなさらないのでしょうか!」 ソ「あのさぁ、えっと、別に批判をするつもりはないんだけど・・・ 僕、宗教に身を捧げる人の気持ちが、いまいちわからないんだ」 マ「他の宗教はどうか知りませんが・・・メシアは再降臨して、洪水からわたくしたちを守ってくださるのです」 ソ「うちの親もメシア信仰だったらしいんだけど、メシアは新世紀の頭に降臨しなかったらしいじゃないですか。それで嫌になっちゃったらしいよ。 山に住んでも川に住んでも、洪水の被害は防げない。泳げるようになるしかないし、何が流されてもいいやって思えるようにならないと。だから僕はあまり家やモノに執着しないようにしていますよ」 マ「なるほど。ソロ様の信念を試すために、神は命綱のお金さえも取り上げたと」 ソ「いや、そういうことじゃないと思うんだけど・・・」 時には魔物の遭遇に立ち向かいながら、西に歩を進めた。 マリアは戦うことは出来ないが、足手まといにならな


episode13 『王と悟り』
episode13 「ぷはぁ!」なんと、中から修道女が現れた!15歳程度に見える。可憐な少女である。 ソ「軟禁か!」 修「旅のお方!どうかわたくしも殺してくださいまし!」 ソ「えぇ!?」 ●シスター・マリア シスター・マリア キャラデザ by 絵夢さん 年齢:19歳 誕生日:2月10日 身長:161cm 修「わたくしはシスター・マリア。いいえ、名乗ることが礼儀ですから名乗りましたが、わたくしの名前などすぐにお忘れください。 神父様を殺めてくださってありがとうございます!」 ソ「良かった。閉じ込められてたんですね」 マ「しかし私は悪に服従した身・・・裁かれるべきです!もう生きてはいられません。どうかこの場で殺してください!」 ソ「えぇ!奴隷にさせられていたんでしょう?あなたも罪なき被害者ですよ」 マ「わたくしが罪なき被害者・・・!そういう見方も出来るのかもしれませんが・・・ しかしわたくしがもしあなたのように勇敢なら、神父様に服従することを断れたはずです!ナイフを突き立てられるとしても!」 ソ「そうかもしれないけど・・・。そんなにストイックにな


episode12 『王と悟り』
episode12 角から少女がこちらを見ている。 「おにーぃさん♡うふふふふ!」 クラリス キャラデザ by 生成AI 大きな瞳をした可愛らしい女の子だ。12歳か13歳に見える。「おにいさん」しか言わないが、これが娼婦なのだろう。 ソ「可愛いなおい!」 「私はクラリス。うふふふふ♡」少女はいたずらっぽく角に身を隠す。 こんなに可愛らしい女の子が身を売っているとは思わなかった。これは中毒者が出るのも頷ける。しかしソロは懸命に誘惑を振り切った。 集落のはずれに教会はあった。教会によくある大きな尖塔を持ち、教会のマークが打たれているのだからわかる。 ギィィィィ!大きな扉を開ける。 ソ「お邪魔しま・・・」 ワンワンワン!!! なんと、扉を開けるや否や、中から犬が大きな声で吠え掛かってきた!こちらへ向かって突進してくる! ソ「うわー!!」ソロは不意のことに慌てる。 「どなたかね」遅れて人の声がした。 ワンワンワン!!! ソ「ご、ごめんなさい!怪しいものではないんです!」 神「あぁ、わかっているとも。 私はここの神父だ。 レオパルドや、吠えるのをやめな


episode11 『王と悟り』
episode11 ソロ+《銅の剣》 何か人と話をしたいものだ。 商売をする者なら愛想が良いだろう、とソロは考えた。 キョロキョロしながら歩くと、武器屋の看板が見えた。中に入ってみる。 ソ「あのう」 武「へっへっへ。見ない顔だな。 女を買いに来たのか?」 ソ「え?」 武「なんだ、違うのか」 ソ「北の教会の神父さんに、用事があるのですが」 武「なんだ、買いに来たんじゃなくて売りに来たのか」 ソ「え?」 武「おっとスマン」武器屋はそれ以上何も言わない。 話が読めないが、神父は何か悪どいことに手を染めている匂いはする。 ソロは武器屋の品ぞろえを眺めた。色々あって興味深いが、マイエラの武器屋よりもやはり質が悪い気がする。1つ2つ、手にとって眺めてみる。 武「武器が欲しいのか?まぁ《銅の剣》なんて早く買い替えたほうがいいな」 ソ「そうなんですか?」 武「《銅の剣》なんて重たいばっかりで、脆い廉価品だからな。すぐに切れ味が悪くなっちまう。初心者がとりあえず持つだけのもんだよ。 これなんかどうだ?」 武器屋は《くさりがま》を差し出して言った。物騒な形の武器


episode10 『王と悟り』
episode10 主人公のソロ ハクシュン! ソロは自分のクシャミで目を覚ました。あれ?どうなってるんだっけ!?そうだ。船旅をしているんだった。 船「はっはっは、次の船旅ではもう1枚上着を持ってくるんだな」 わずか30ゴールドで遠くへ運び、夜を越えられるが、色々と考え、自分で用意しなければならないようだ。肌寒い季節を選ぶなら、さらにもう一枚上着か毛布が要るのだろう。 今日はいくぶん空が曇っている。昨日とは違う1日が来たのがわかる。 ソ「ロンガデセオはまだですか?」ソロはそろそろ待ちきれなくなってきた。 船「昼前だよ。もうちょっと辛抱だ」 昼前、船は減速を始めて岸に寄る。 船「ロンガデセオだったな?」 ソ「あ、はい!」 船「降りてしばらく歩く必要がある。 船を降りたら左っかわだ。頭にコンパスがあるなら北側だ。道なりに行けばまぁわかるだろう」 ソ「どうも」 ソロはその言葉を頭に刻んで、船を降りた。 この土地にも魔物がいる。いっかくうさぎやドラキーや、それよりも少し強い魔物が生息している。しかしまだ《銅の剣》を懸命に振り回していれば、討伐が可能であ


episode9 『王と悟り』
episode9 ソロ+《銅の剣》 翌朝。 ソロは朝食の頃には宿を出た。 少し遠回りになるが昨日の薄暗い食堂に寄り、そして今日もまた竹筒のおこわと、そして緑の葉で包まれた総菜を買った。 町の西側にも入口があり、たしかに北西方向に道が伸びている。 町から少し離れると、魔物が出現しはじめた。 昨日遭遇したいっかくうさぎやドラキーだ。これらを倒しながら歩を進めるのも無理ではないと思えたが、面倒くさいなと感じた。別に戦うことが好きなわけではなく、戦うために家を出てきたわけでもないのだ。 しばらく歩くと分かれ道があり、立札が立っている。 「この先、船着き場」と書いてあるので、しるべの方向へと進んでみることにする。 やがて川に行きついた。大きな川だ。向こう岸まで50メートルはある。 そういえば船が出航する時間を考えてなかった!と焦ったが、幸運にも1台の船が着岸していた。胴の長い長いユニークな船だ。 三角の笠をかぶった小柄な船頭が桟橋にいる。この国は小柄な人が多いように見えるな。 ソ「ロンガデセオまで行けますか?」 船「あぁ。近くまでは行くよ。 一晩かかるぜ


episode8 『王と悟り』
episode8 ソロ+《銅の剣》 昼食を済ませてもソロは、マイエラの町を歩き回った。 港から近いという町の性質ゆえ、よそ者を煙たがる人はそういないようだった。 武器屋を覗いてみる。 地味な色の無骨な武器が何種類か並んでいる。 《銅の剣》も何本かある。しかしどれも幾分くたびれている。 ソ「《銅の剣》、ボロいですね」 武「そうだよ。武器なんて大抵中古品なんだからさ」武器屋は野太い声で言った。 ソ「そうなんですか!」船着き場の露店の武器はどれもボロかったが、そう珍しいことでもないのだった。 武「安い武器ほど中古品が多く出回るし、この町の武器はロンガデセオのヤツから売られることが多いからなぁ」 ソ「あ、ロンガデセオ!」 ソロは武器屋の言葉で、自分が身内からお使いを頼まれた身分であることを思い出した。 ソロの《銅の剣》はわりかし状態がいい。トルネコが質のよいものを譲ってくれたのだ。 武器や防具といった冒険に関係あるものだけを探すのか?そんな暇はない。初めて訪れた大陸の町は、人々の暮らしぶりがカレンとかなり違って、それを眺めているだけでも面白い。カレンとは


『王と悟り』も挿絵・ファンアート募集開始します♪
8月13日に公開した自著ラノベ『王と悟り』ですが、挿絵やファンアートの募集をもう開始します(*'▽') 読み進めながら「この場面描いてみたいな~」という思いが湧きおこったら、ぜひご連絡ください♪ >>お問合せや概要はこちらから


episode7 『王と悟り』
episode7 ソロ+《銅の剣》 2分も歩けば宿屋に着く。建物は古く、そう立派でもないが別に文句はない。 ソ「僕ん家より古い家はないさ。ははは」ソロのあの水車のある家は、とても古くからあるものだった。 宿屋の戸をくぐる。向かいにすぐにカウンターがある。 ソ「あのう、1泊泊めていただきたいんですが・・・」 そう難しい作業じゃないぞ。ソロは胸を張りながら自信を持っていた。が! 小「おやっさん!あの男、船の中で娼婦を買っていましたぜ!」小間使いの男が主人に言った。 小間使い キャラデザ by 生成AI ソ「えっ!」 主「すまんがね、あからさまに売春目的の旅行者ってのは、ウチは泊めたくないもんでね」 宿屋の店主 キャラデザ by 生成AI ソ「え?あの、僕娼婦なんて買っていませんよ!」 主「なに?」主人は小間使いを見た。 小「いいやアンタに間違いないよ!白いガウンを着た女を、3等の相部屋に連れ込んでたじゃないか!」 ソ「あぁ、そのことか! あはは。たしかに船で女性と話しましたけどね、彼女は娼婦じゃないですよ」 主「客を口説いて周ったのか?それはそれで


episode1 『王と悟り』
プロローグ1 あなたは、この物語を読んで何かを思い出す。 自分が誰であったかを思い出す。 どこに向かう途中であったかを、思いだす。 プロローグ2 ゼシカとセーニャは15歳である。 15歳ということは? 15歳ということは? 勇者やその仲間たちに15歳、16歳という年齢が多いのは、なぜかわかるだろうか? 国によっては、成人の年齢が15歳なのだ。「義務教育を終えたらもう大人と同じことが出来る」と考えられている。 ソロの住むカレンや、カレンの若者がリスペクトするヒボンという国は、成人年齢を二十歳としている。これらの国の15歳は「何も出来やしない」と思われている。親にも、他人にも、自分自身にも。 でも、はたしてそうなのだろうか? はたしてそうなのだろうか? はたして、そうなのだろうか? 第1章 自由の身 episode1 ●ソロ 今作の主人公:ソロ 服装はまだこんなカンジ 年齢:25歳 誕生日:5月26日 身長:184cm 店「はい、じゃぁ15万円で買い取らせていただきますよ」 ソ「は、はい。良いです!」 店「もう成立だからね?これ以降はキャンセルが利か


まえがき『王と悟り』
まえがき これは私の第7作目のラノベになります。 私のラノベの中ではちょっと文章が難しいほうで、尺も長いです。 宮崎アニメで例えると、その作品群の中の『風の谷のナウシカ』のような立ち位置という感じです。 私のラノベが初めてなら、他の作品をお勧めします! 今回は男の子が主人公の、壮大なスケールの冒険譚です。ドラクエを踏襲した魔王を倒す物語、という体は保っています。 王とは誰のことなのか? 悟りとはどのような心の状態なのか? お寺で瞑想修行をしたって、誰も悟れてはいませんね。 悟りとは、どのような心の状態なのか? 今作の主人公!ソロ キャラデザ by 絵夢さん


episode2 『王と悟り』
episode2 主人公のソロ 今日は水車ではなく、大きな豪華客船の上で大きな海を眺めながら、何かをぼーっと考えていた。 外国に行くためにソロが乗っていたのは、大きな豪華客船だ。しかし彼は金持ちなわけでもない。いや、この旅のためにお金は貯めたが、高価なものをジャブジャブ買う考えは持っていない。豪華客船にも、一等、二等、三等とグレードがあるのだ。グレードの低いチケットは、同じ目的地だって安く乗れる。ソロは一番低いグレードの切符を握りしめたのだ。 船から故郷が見えなくなると、彼は甲板から内部に入っていった。 ソロは何かを思い出して、ポケットの中に手を入れる。乗船券の半券を戻されたとき、何かもう1つ紙切れを貰ったことを思い出した。クシャクシャにしてしまったそれを改めて伸ばしてみると、「ウェルカムドリンク無料券」と書かれている。船内のバーで1杯だけ、何か冷たいものを飲ませてくれるようだ。キョロキョロと見渡しながら、当該のバーを探した。 船内のバーらしく、少々窮屈な造りの、しかし立派な座席が並ぶ古ぼけた薄暗いバーだ。 ソ「オレンジを1つ」無料券をカウンター


エピソード40 『天空の城』
エピソード40 デイジー 挿絵 by 凪咲さん 再び魔物が現れた! 全身に重厚な鎧をまとった、さまようよろいが二体だ! さまようよろい デ「こいつ、強いぞ!」れいの目を見ながら叫び、そして自分は先陣を切った。 れいはヨーダに言われたことを思い出し、《スカラ》で身を固めた! デイジーも敵も典型的な戦士。激しい剣の討ち合いが見られるかとワクワクした。 挿絵 by カメリアさん が、デイジーは《マヌーサ》の魔法で相手2体を目くらましすると、背後に回り込んで膝裏に大きな一撃をお見舞いした。さまようよろいAは倒れ込んでもがいている。デイジーは飛び上がり、真上からとどめをさした。 れいは《ヒャド》を唱えた。さまようよろいBの腰部を凍結させ、ダメージを与える。 動きの自由を奪ったところを、デイジーがまた、華麗にとどめを刺した。 デ「ふう」デイジーは涼しい顔で剣をさやに収める。 デ「つまらない戦いをしやがって、という顔をしているな」れいがぽかんとしているのを、察して言った。 れ「いえ、そんなことはないのですが」 デ「本当に強い戦士は、チャンバラごっこをしないもん


エピソード113『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード113 オルフィーそばの修道院 挿絵 by ルカさん ゆ「少しお話が聞きたいのです」とゆなは言った。 修「何のお話でしょう?」 ゆ「何なのか、よくわからないのですが、修道院という場所の暮らしに興味があります。興味がある、というのは失礼でしょうか?」 修「うふふ。失礼ということもないわ」ゆなのような人間は、数年に一人は訪れるのであった。 修道女は、院の様子を見せながら先導した。 ア「ここは何の宗教なの?ギュイオンヌの建築美術に似ているようだけど」 修「私たちは特定の宗派を持ちません。神も、救世主も、聖母の像も祀りません。 ただ修道の暮らしがあるだけです」 な「修道の暮らしって何をするの?」 修「畑を耕し、極力自分たちで食材を自給します。 服を織ったり、棚を造ったりも自分たちで行います」 ア「自給自足は修道院の基本だ」 な「ケーキはないの?」 修「うふふ。ケーキもありますよ。少しは。 砂糖は自給していませんが、町から買ってきます」 廊下には油絵が飾られてある。建物の柱は、人の手で彫刻が施されているように見える。 ゆ「ここには、芸術を楽


えぴそーど99 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
えぴそーど99 最後に訪れたのはイキリスだ。 先日の世界サミットの様子では、イキリスこそがヨッパラ連合の総大統領の大本命、という雰囲気だった。 やはり本命は頼もしいのだろうか?それとも見かけ倒しなのだろうか? 真実を究明すべく、ヒナタたちはこの国も探索に繰り出す。 イキリスの宮殿へと赴く。入れてはもらえるのだろうか? 一行はまたハラハラしたが、宮殿の番兵はカンナの姿を見ると、「よくぞ参った!」と歓迎の声を上げるのだった。 兵「志願兵だろう?何人でも歓迎するのである。今の間はな。 実入りの良い仕事なのだから、定員が埋まらぬうちに席を勝ち取っておけよ!」 カ「え?えぇ、まぁ」 話がよくわからないが、通してくれそうなのでこの機会を逃がすわけにはいくまい! テキトーに話を合わせてとにかく宮殿への侵入には成功した。 ヒ「志願兵って言ってたよ? 強い人募集してるのかな?」 カ「よくわからないけどそういうハナシなんでしょうね。 でもイマイチ要領を掴めないわ」 王様の前で「何の話ですか?」とすっとぼけているわけにもいかないので、宮殿の兵士に情報収集を試みた


エピソード40『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード40 北の国カルベローナの情報を得るために、一行はトルッカの町に向かった。 柄の良い場所ではないが、情報は豊富に行き交っていそうだ。 その日の寝床を確保すると、キキはまた奇妙なことを言った。 キ「ねぇ、この町に美味しいスイーツのお店があるんでしょう?連れてって♪」 な「キキちゃんスイーツ好きなのぉ?」 キ「もっちろん♡」 一行が例のスイーツカフェにキキを連れていくと、彼女は意外な行動に出るのだった。 キ「わぁ、色んなスイーツすごぉい♡ ねぇおじさん、わたしにスイーツの作り方、教えてー?」 幼い可愛いキキがフリフリして、NOと言う人間はいないのであった。 スイーツを食べながら3人がしばし待機していると・・・ キ「じゃぁーん!自分で作っちゃったぁ♪」 厨房から帰ってきたキキが自慢気に見せたのは、なんと、ペロリンキャンディーであった! 挿絵 by なんとカメリアさん(*'▽') な「かわいーい♡」 ゆ・ア「何この寄り道(汗)」 キ「甘さ控えめなのよ? わたし、スイーツ大好きだけど甘すぎないのがイイの♡」 ゆ「そういう問題じゃなくてぇ(汗)


絵が映えるポイントは「顔」である!
イラストを描きたい人たちへのアドバイス記事です^^ 「人に見せたい」「上手になりたい」という力みが生じはじめたとき、しかし線画から髪の服のシワまで精細に塗り分けようすると、あまりに大変すぎて頭を抱えてしまいすよね(*_*; 特に「たくさんの絵を描いていきたい」という考えならば、力の入れどころを取捨選択していくと良いです♪ そして、イラストを描く上で最も重視すべきポイントは「顔」です! 顔だけは丁寧に描くべし! 『まおマジ』えぴそーど91の、カメリアさんの挿絵を参照しましょう。 このセナちゃんの絵、「上手いな!」と思う人が多いハズです。よくよく見れば足も手もかなり省略されていて、ざざっと走り描きされているんですよね。 決して丁寧ではないけれど「上手い」という印象は保っている。 この秘訣は、「顔」にあるんですね! 顔はとても丁寧に描かれているのです。 目鼻だちのバランス、頭の形、顔をしっかり描いているので「かわいい」ですし、「この人上手いな」と感じますし、「見せる絵」が成立しているのですね。 全身を描いても、力を入れるべき量は同じじゃないんです。 そ


ラノベ執筆Q & A 答えてみます♪
私は色々芸術をやりますが、もっぱら「みんなもやってごらんよ♪」というスタンスで生きています(*'▽') 今回は私のラノベ執筆について、頂いた質問にQ & Aしてみようと思います♪ 1日何文字くらい書いていますか? 私としては、1日丸々時間が取れるならば、「調子が良くて1.5万字」という感じです。1時間2,000字くらいかな、という感じ。 これまでの最高記録は、(小説としては)1日2.5万字くらいですね。『世界樹』の中盤でそんな感じだったと思います。 (情報記事だったら最高記録は1日4万字くらいだと思います) しかし、私はタブンわりと速筆なほうで、「これくらい書けなきゃ小説家になれないよ!」という基準にはならないと思いますよ。検索してみると、一流の小説家でも5,000字程度、村上春樹さんなんか1日に4,000字しか書かないそうなので、この辺りの数字が1つの目安なのでは?休みの日に5,000字書けるなら、あなたは文章量としては素質がありそうです(*'▽') マンガ家も小説家も「速さ」が求められる! 私が感じているのは、マンガ家も小説家も作詞家も、「速


第4節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第4節 とぼとぼと歩いていると、やがて西側の海辺に出た。 ノ「久しぶりだわ、西の浜なんて。いつ以来かしら」 東の浜ではしょっちゅう、女たちの踊りのレッスンが行われている。だから東の浜にはしょっちゅう繰り出すが、西の浜に来ることはほとんどないのだった。 とても美しい海であった。発光しているかのようなターコイズ色がどこまでも広がっている。最も先進的な色は、最も原始的な島の、最も人のいない場所にあるのだ。プライベートビーチに。しかしコーミズの民にとっては特別なものではなかった。いつでも見に来られる。いつでも泳いでかまわない。 西の浜は、傾きかかった西日を浴びてキラキラと銀色に輝いている。 ノ「水色じゃないわ。銀色の海」ノアはつぶやいた。少し新鮮に思える。 ノアはヤシの木陰に座り込み、銀色の海をぼーっと眺めていた。 ザザーン ザザーン 波は単調に、でも小気味よく、寄せては返すのだった。 ノアはやがて、眠くなってきた。うつらうつらと首を揺らしてまどろんでいる。 すると・・・ 「回りなさい」 どこからか声がする。 どこから声がするのだ?しかしまどろんでいるノ


第14節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』 +4コマ「ノアちゃんとお花」
第14節 3人はやがて集落にたどりつく。コーミズとよく似た素朴な村だ。木の家がまばらに立ち並んでいる。クダカの村というらしい。 アギロはそのうちの1つの軒下をくぐった。 壁がないクダカの家 挿絵 by 麦さん 女「あらおかえり」女房らしき女が出迎えた。 ア「客人だ。えっへっへ」 妻「おやまぁ!」 ユ「ど、どうも」 家の前で子供たちのはしゃぎ声が聞こえる。 男は何かを思い立つと、再び表に出てその子らに声を掛けた。 ア「おいププル、ちょっと浜に遊びに行ってこい!」 プ「はぁーい」 子供らは一瞬ぽかんとし、しかし男の言うことを聞くのだった。 ア「えっへっへ。息子だよ」彼の息子が混じっているらしかった。 ア「なんか温ったかいもの作ってやってくれよ」 妻「はいはい」 言葉はぶっきらぼうだが、情のある人たちであるらしい。 料理の完成を待つ間に、2人は眠ってしまった。夫婦は2人を起こさなかった。 居間の囲炉裏でスープが静かにクツクツと音を立てている。 ?「邪魔するぞ」 夜は20時を回った。2人を起こしたのは、玄関から聞こえる新たな声だった。 ?「見慣れぬ者がい
bottom of page
