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第3節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第3節 ヤシの木さえも、南風という音楽に乗ってユラユラと皆でダンスし続けるこの島だ。 踊りを奪われ、友を奪われ、ノアは心が曇った。 村を歩いていると、音が聞えてくる。 ノ「そっか。男の人たちももう練習してるのよね」 村の別の場所では、10人ほどの男たちが楽器の練習をしていた。奉納舞いの伴奏は、村の男たちの役割なのだ。教えているのは村長のモーセである。 ピラリラティーヤトゥルリトゥルラリラ~・・・ジャジャン! 青年の1人が、トゥーラというギターのような楽器を、華麗に弾きこなしている。 ユキ キャラデザ by 天(ソラ)さん モ「ほうほうほう! やはりそなたのアドリブソロは達者だなぁ。 ユキよ。今年の奉納舞いもそなたがトゥーラのソロ奏者を務めなさい」 ユキという青年は楽器から顔を上げ、村長のほうを向いた。 ユ「村長。とても光栄です。 でもね、僕は辞退しますよ」 モ「なぬ!?なぜじゃ!男にとってこれほど名誉なことはないというのに!」 ユ「そうですけど、僕はもう5回も務めさせてもらいました。 そろそろ他の人に譲るべきでしょう?」...


第1節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
エピローグ 「神は踊りを見ている。見ているとも。 しかし、踊りを見ているのではない。踊りながら、彼女は何を思っているのか?どんなことに留意して踊っているのか?いつもどんな努力を、どれくらいしているのか?その内側を見ている。 その内側を見ている」 第1章 踊ることの意味 第1節 ノア キャラデザ by 天(ソラ)さん くるりん くるりん ノ「うふふふふ!」 ノアは細長い手足を目いっぱいに伸ばして、今日も鮮やかな踊りを披露した。 「はいよろしい。Aグループの子たちはご苦労様。 じゃぁ次、Bグループの子出てきて!」 指導役のマハロは淡々とオーディションを仕切っていく。 挿絵 by ヴィオレッタさん Bグループの少女たちもそれぞれに若い汗を飛ばしながら、華々しく踊りを披露した。 マ「はい。ダンス審査も一通り終わったわ。 結果発表よ。みんな静かにしてね」 ごくり!踊り子たちはそれぞれに緊張の面持ちで息をのむ。 マ「今年のほむら祭りの演目も・・・ 主役はノア!去年と同じでノアでいきましょう」 ノ「わ、わたしが!?」 マ「13歳で2回も主役を務め


キャラデザインに向いているのはどんな人?
自著ラノベ『世界樹』のキキちゃん by 天(ソラ)さん 絵を上手に描く職業は、様々なものがあります。 その中でも、キャラクターデザインは「上手に描く」とはまた違った長所も重要になってきます! キャラの容姿が浮かんでしまう人がいる!...


エピソード23 『天空の城』
エピソード23 今度は武器屋を覗いてみる。 武器屋もまた、サントハイムの武器屋より品揃えが良いようだった。 おや?見覚えのある武器だ。なんと、《聖なるナイフ》が並んでいる。れいは思わず手にとった。 武「それはお嬢さんにぴったりだ。僧侶や魔法使いが使うんだよ。軽いけど切れ味の鋭い短剣さ」 《サフランローブ》を装備しているから僧侶だろう、と武器屋は考えたのだった。 武「200ゴールドだ。《銅の剣》からの買い替えにもぴったりだよ」 れ「え?これは《銅の剣》よりも高いのですか?」 武「あぁそうだよ」 れ「こんなに小さいのに?」 武「大きければいいってもんでもない。 《銅の剣》のほうがまぁ、戦士っぽい武器ではあるが、鋳型で固めただけの廉価品だからね。 切れ味は《聖なるナイフ》のほうが上だよ。だから値段も高いのさ」 れ「そうなのですか。私《聖なるナイフ》も持ってるのです。祖母の形見でして。 もっと大きな剣が欲しいなと感じて、サントハイムで《銅の剣》を買いました。まだこれくらい大きな剣のほうがいいなって思っていますが・・・」 武「なるほどなるほど。...


エピソード97 『天空の城』
エピソード97 れ「ふぁーあ、眠いわ」 そうだ。れいは寝ずにこの仕事を担ったのだった。 役目を終えて安心すると、宿屋に帰って眠った。 15時過ぎまで眠っていた。 受付に降りていくと、宿屋の店主はれいに感謝を告げ、労った。 そして「今日のぶんの宿泊費をサービスしてやる」と言った。 なんでも熱を出したカジカ爺さんとやらは、この宿主の親戚なのだった。街が飽和する以前から営まれている古い宿の店主というのは、街の要人を担っていることも多かったりする。鐘楼の番人を、普通は「要人」とは言わない。しかし、それはある意味で要人であるはずだ。 青いローブのれいちゃん れいは、再び教会へと赴いた。立派な教会の、内部装飾が見たかったのだ。 感謝や何かが欲しかったわけでないので、勝手口ではなく表から普通に教会の大きな扉を開いた。 そしてまた驚かされるのだった。 マーディラスのカテドラルではその日、20人もの町人たちが歌を歌っているのだった。 れ「歌!?」れいは面食らった。 それはいわゆるゴスペルというものだった。あちこちの教会で行われているもので、聖書の教えをシンプルな歌


【15歳の君へ!】イラストや芸術でプロになる秘訣とは?
PixivやSNSなど眺めていると、絵の上手な人がものすごく多くて驚かされます! しかしその99%はアマチュアやセミプロなのですね。 イラストや作曲、クリエイターとしてプロになるには、どうしたらよいのでしょうか? まず、「上手い」ことは大前提で・・・...


エピソード39『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード39 トルッカの町に寄り、そしてついに崑崙(こんろん)の森へと戻ってきた。 森は相変わらず巨大な真っ黒な怪我を負い続けており、今でもところどころで煙がくすぶってもいた。 一行は、特にゆなは、改めて胸を痛める。 キ「さぁさ、悲しんでたって時間がもったいないわ。...


エピソード87『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』
エピソード87 住所の場所に行ってみると、町のはずれの小さな、ハーブティの喫茶店であった。 ゆ「こんにちは。酒場の貼り紙を見ました」 お店を覗くと、隅の客用テーブルに一人の老婆が腰かけている。 婆「おやまぁ、隣町まで行ってくださるの?」 ゆ「えぇ、私たち、旅の者ですから」...


【加筆】次作のキャラデザインさん募集(*'▽')
次回作の主人公のイメージ♪ 最新作ラノベ『世界のはじまり』を公開した直後ですが・・・ もう次作のキャラデザインを行ってくれる方を募集します(*'▽') 26年夏の公開予定!1年前から準備する♪ 次作ですが、実はもうすでにかなり書きあがっています(≧∇≦) しかし公開は1年後、26年夏ごろを予定しています。 なぜそんなに先なの?? キャラデザインをこれまで依頼してきて、「思いのほか時間を要するようだな」という傾向が見えたからですね。 キャラデザインを担当していただく方には、もう原作を読んでもらって、半年前にはデザインに着手する、というくらいのスケジューリングを考えました(*'▽') 次作はかなり長文な作品で、登場キャラも多いです。 やや萌え寄り、クール寄り 作品ごとにキャラの雰囲気を変えてきましたが、次作は「現代アニメど真ん中」というイメージで考えています(*'▽') 生成AIが描いた男の子↓をたまたま気に入ってしまって構想を始めたので、こんな雰囲気の青年、それに準じた他キャラのイメージです。 ドラクエによくある子供っぽい雰囲気というよりは、FFに


第39節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第39節 旅立ちの準備をしなくてはいけない。 いつの間にか、お金は貯まっていた。稲作の仕事を最後まで全うするかたわら、目抜き通りに出てナイフやカバンを買った。ノアは、少々の装飾品を買うことも許された。 下宿で世話をしてくれている百姓にはどう話そうか?身近な人であればあるほど、「もうすぐ旅立つ」と告げつつ真相を隠すのは難しい。モモなら上手くやるのかもしれないが、ユキやノアはそれが上手ではない。2人は少し胃を痛めながら、普段よりも少々話し方がゆっくりになりながら、懸命にとりとめなのないことを話してどうにかやり過ごした。西の村に行ってみる、ということになっている。 1週間の後、2人は下宿を出た。 最初に泊まった宿に顔を出して、ルドマンを見つけるか、そうでなくとも宿主に一言挨拶でもしたいものだが、それをぐっと堪えた。話せば話すほどボロが出るから、誰にも何にも言わないほうがいい。 北の浜に出る。そして東へと岩礁を伝っていく。 本当に舟が待ち構えているのかな?少々不安にもなるが、疑いながら歩くのはまったく得策ではない。信じて、何も考えずに進むほうがいい時もあ
第38節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第38節 ツビットは再び、自分の舟に2人を引き上げた。 ツ「どうなってんだ。これは夢なのか?」 ユ「すみません。あなたに会いたくて、とんでもない無茶を冒しました」 ノ「はぁ、はぁ、はぁ。 本当に、本当にどうもありがとうございます!」...
第37節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第37節 2人は舟を押して海に出した。乗り込み、そして苔むしたオールで漕ぎだす。 舟はあちこちに穴が空き、水が入ってくる。 ユ「でもどうにか進めるぞ!」 前には進めそうだ! しかし少し沖に出ると、とつげきうおが飛来しはじめる!...
第36節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第36節 翌日。 ユキはノアを伴って、北の浜へと出た。 ノ「どうして北の海なの?」 ユ「舟で移動する望みがまだあるとすれば・・・」 ノ「あるの?」 ユ「あるとすれば・・・最初に僕らを助けてくれた、あの男の人だって思ったんだ」 ノ「あの人!」...
第35節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第35節 翌日、また夕暮れ近くに東の海へとやってきた。 マーカスを探す。とつげきうおが殲滅できたのか、確かめなければいけない。マーカスは状況を理解し、再び沖に舟を出してくれた。 しかし・・・ 残念ながら、とつげきうおは今日も昨日と同じくらい盛んに、舟を狙って飛び交うのだった...
第34節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第34節 2人は肩を落としながら、来た道を歩いて戻った。 路地が開けたとき、東側からびゅーっと風が吹いた。かすかに潮の匂いがする。 ノ「あっちに海があるかも?」 ユ「そうか。海に寄ってみよう」 しばらく歩くと海に突き当たる。...
第33節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第33節 場面はノアとユキに戻る。 2人は田んぼに戻った。 「村長さんに会いたい」と話すと、責任者は訴状を書いてくれた。 次の休みの日、2人は村の奥の村長の館へと繰り出す。 稲作を手伝っている田んぼを越え、その奥の集落も突っ切っていく。また田んぼがあり、そして集落がある。...


第32節 ~モモの正義~ 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第32節 ~モモの正義~ モモ 場面は変わって、それは3年ほど前のこと。 モモは一人、世界の僻地をさすらっていた。 モ「聞いてくれよ長老さん!アンタらの村を助けたいから言ってんだ! つまりこういうことなんだよ! 龍ってのは善なヤツも悪いヤツも両方いるんだ!」...


第31節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第31節 モモ モ「ところで、あんたたちの旅はどこに向かってるんだい?」 2人は顔を見合わせた。 モ「あぁおかみさん、番茶を3つおくれ! 2つは大盛りにしてやってくれ?贈り物なんだからね。 へへへ。あたしのおごりだ。話すとノドが渇くね」 ノ「どうもありがとう」...


第30節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第3章 お金 第30節 同じ村にいればモモにすぐ会えると思ったが、意外とそうはいかなかった。彼女はどこに行ったのだろう?あの日、井戸場で夜中に「うるさい」とクレームを受け、彼女は翌日、村の遠いところまで場所を変えたのだった。同じところでばかり演じていても、その住民は踊りに飽...
第29節 『世界のはじまり ~花のワルツ~』
第29節 昼ご飯と作戦会議を済ませると、2人は思い切って、労働というものに挑んでみることにした。 宿屋に戻り、店主に掛け合ってみる。いつもぷんぷんしているが、何だかんだ言って面倒見はいいらしく、コメ農家に紹介状を書いてくれた。「旅人であるらしいが働かせてやってくれないか?そ...
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