top of page

えぴそーど118 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年12月24日
  • 読了時間: 2分

えぴそーど118


マスタードラゴンは言った。

マ「はっはっは!では行こう。

 のんびりもしていられないようだ」

すると老師は、お付きの兵士のもとへ寄った。

龍「これまで世話になったな。

 おぬしらもこの教会を捨てて、自由に生きてよい。

 何も背負わなくてよいからな。達者でやれよ」

兵「は、はぁ・・・」

ヒ「え、どういうこと?」

龍「かっかっか!ワシも乗るぞ。

 ブターンまでは相乗りさせてもらう」

マ「僧院に戻るのだな?」

龍「あぁ、そろそろな」

マ「それがいい。

 魔王を倒したとしても、世界の雲行きは怪しいからな」

ヒ「ト、トロデは?」

龍「残念じゃが、ここでお別れじゃな。

 大丈夫。アフィリカにも象の仲間はいる。それにヒボンでは暮らせないじゃろう」

兵「私が世話をいたしますんで!」

ヒ「うぅ、トロデありがとう!;つД`)」

一行はマスタードラゴンの背に乗った。

するとマスタードラゴンは、再び空へと舞い上がった!



旅してきた道のりを逆走するかのように東へ東へと飛んだが、地上に何があるかは空からはよく見えない。人も、家も、花も、遠くから見れば米粒のようなものだ。1つの細胞のようなものだ。しかしその細胞が、世界を作っている。

大地が美しい緑色に覆いつくされると、東南マジマに入ったことがわかった。そしてマスタードラゴンは着陸をする。老師は故郷のブターンへ帰る。

龍「あぁ、ちょっと本屋さんに寄って・・・」

マ「行かん」

老師はさらりと4人に別れを告げた。まるで明日にもまた会う友人たちのように。

別れは悲しいが、悲しいことに気づかなければ、悲しまずにいられるのだ。悲しいと気づかせないように振るまう者が、ごく稀にいる。


そしてマスタードラゴンは再び空に舞い上がる。

ヒ「うーむ。あの爺さんが居なくなるなんてとても不安だ。

 アタシたちだけで・・・


 面白い戦闘ができるのだろうか!(;・∀・)」

ミ「そこは問題ないんじゃない?ヒナがいれば(^▽^;)」

カ「お願いだからそろそろ真面目に戦ってちょうだい」

bottom of page