えぴそーど17 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月23日
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えぴそーど17
女の子たちの波にくっついて一行は歩いていく。
やはりこの街にはオシャレな洋服屋さんや若者向けのお店がたくさん並んでいるのだった。そしてアケバのような大きなビジョンも幾つもあり、瞳の中に銀河の埋め込まれたまつ毛パツパツのアニメキャラが、何か早口で歌っている。
ヒ「ほぇ~」
カ「ほら、あんまりキョロキョロしないで!」
ヒ「いいじゃんか!田舎者であることは隠し通せまい!」
カ「いや、それだけじゃな・・・」カンナが言いかけると・・・
男「や~可愛いお姉ちゃんたちツブヤは初めてなんじゃないの?
ねぇ、ツブヤですっごい流行ってるマリファナってタバコ、売ってあげようか!
お姉ちゃんたち超カワイイから超特別安くしてやるからさぁ!」
カ「《メラ》」カンナはとても小さな声でつぶやいた。
男「どわー!!!」
男は火球の熱さに逃げ出した!
カ「人に撃っちゃダメって自分で言ってたクセにぃ~Σ(゚□゚︎`)」
カ「私は人にじゃなくて、タバコに撃ったのよ。マリファナを消滅させたの(´_ゝ`)」カンナは涼しい顔で言った。
するとまた男が絡んできた。
男「ねぇねぇ可愛いねぇ!一緒にデークラってバー行かね?
カクテルおごってあげるよぉ~♪ノンアルのカクテルだっていっぱいあるんだぜ?」
カ「《メラミ》」カンナはとても小さな声でつぶやいた。
男「どわー!!!」男は悶絶しながら逃げ出した!
ヒ「何に撃ったの!?Σ(゚□゚︎`)」
カ「私は人にじゃなくて、チ〇コに撃ったのよ」
ヒ「それって人じゃね!?Σ( ̄□ ̄|||)」
カ「いいのよたまには(´_ゝ`)」
ヒ「なにぃぃぃぃ!?Σ(゚□゚︎`)」
ミ「うふふふ。あなたたち二人、意外と似た者同士なのね♪」
カ「えぇ!?やめてよ!正反対だわ!」
ミ「似てるわ。意外と、人知れず、正義感が強いのね(^_-)-☆」
ヒ「ふっ!人助けってのは人知れずやるもんだろう。バレたらかっこ悪いぜ!
・・・あぁ、勇者のDNAって、ささやかな正義感だけ受け継いだのかなぁ(^▽^;)」
カ「ショボくない?その勇者」
ミ「うふふ!でも勇者って意外と、剣も魔法も天才ってわけではなくて、人助けのためにコツコツ努力し続けた人なのかもしれないわ♪」
カ「ミーさん深くない?その言葉!賢者なの!?」
ミ「いつか賢者になりたいものよね。
私たちの世代は昔、世界の真実が知りたくて、東南マジマをさすらったのよ♪」
ヒ「えぇ?雑貨の買い付けでしょ?」
ミ「それは口実みたいなもんなのよ。大人になっても旅し続けるための、口実♪」
ヒ「あれ?ミーさんも昔、魔王と戦ったってこと?その手下とか?」
ミ「いいえ?私は勇者でも冒険者でもなくて、ただのバックパッカー。
あの頃は、冷戦の影響でね。魔法も剣も禁じられていたの。だから戦士も魔法使いもいなかったわ。ただ旅人がいただけ」
カ「でもミーさん、《ベホイミ》を伝授されたって?」
ミ「そう。東南マジマの僻地までさすらって、名前もない賢者のところこでひっそり瞑想修行をしたのよ。だからこっそり回復魔法を授かったの♪」
ヒ「へぇー!そういう冒険者もいるんだぁ!
それで、ミーさんは東南マジマの僻地でどんな真実を見つけたの?」
ミ「うふふ。・・・うーん、そうねぇ。
私は何も見つけなかったわ」
カ「えぇ?さっきは何か見つけたっぽい言いぐさだったじゃなーい!」
ミ「うーん。
そういうのは・・・、上手く言葉にはできないものよ♡
誰もが自分で、さすらうしかないの(^_-)-☆」
ヒ「・・・っていつの間に、セナちゃんが量産型になっとるぅーーΣ(゚□゚︎`)」
セナはいつの間にか、可愛らしい服を着ている!

ミ「セナその服どうしたのよ!」
セ「ママたちおしゃべりしてるから、かわいい服みてた」
ミ「見てたって!それは売り物でしょう!」
セ「ちゃんとお金はらってきた」
カ「さすが、雑貨屋の娘・・・!」
ミ「はぁ(汗)悪いことしてないならまぁいいけど・・・
でもね、そういうミニスカートの服は、可愛いけど危ないのよ?」
セ「ちゃんとスパッツもかってきた」セナはスカートをたくしあげ、黒いスパッツをしっかり装備しているところを見せつけた。
カ「やっぱ頭いいんだわ、この子・・・!」