えぴそーど51 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
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えぴそーど51
ヒナタは師範代に話しかけた。
ヒ「ね、ねぇおじさん?
悪者を爪でしゅばばばって引っかいても・・・いいの?」
師「動機が完全に制裁なら、悪くはない」
ヒ「良かったぁー(;・∀・)」ヒナは胸をなでおろした。
師「しかしそれは、意外と難しいことじゃよ」
ヒ「え?」
師「『悪者を退治するだけだ』と口では言っていても、実際は攻撃の快感や名声欲や金銭欲や・・・様々なエゴの混じる者が99.99999%じゃ」
ヒ「そうかも。
エゴがないかどうか、どうやって見極めるの?」
師「他人が完全に見極めるのは、およそムリじゃろうなぁ。
じゃから人をだます偽善なカリスマがわんさかおる。
ヒ「そうか!エゴがなくなったら、ブターンの国みたいなとこに来るんだ!」
師「惜しいが、そうとも言えんなぁ。
社会からの逃避や、様々な動機で僧院を尋ねる者がおる。大勢おる。
何もしていなくても、無気力にすぎない者もおる。
ヒ「むむ!この事件は迷宮入りだΣ(゚□゚︎`)」
たすけてコナンくぅーーん!!」
師「いいや、人には暴けん。
じゃから人には、ガイド霊や守護天使が就いている」
ヒ「がいどれい??」
師「守護霊とも呼ばれるな。そして守護天使。
ガイド霊や守護天使は、主人・・・つまりそなたの思考を完全に把握している。
そなたの考えていることをすべて理解している。
『悪者退治だ!』と言ってスズメの涙ほどのエゴが混じっても、それを見逃さない。
じゃから人の精神は、人ではなくガイド霊が審判する」
ヒ「エンマ大王様じゃないのΣ(゚□゚︎`)」
師「閻魔大王のところに行く前に、いっつも守護霊に審判されておる」
ヒ「わ、わたし、ちょっとエゴも混じってしゅばばばばやってましたぁ(^▽^;)」
師「はっはっは、正直じゃなぁ!良いことじゃ。
そして、それでよい」
ヒ「えぇ?」
師「おぬしはまだ、別にエゴを超越せんでえぇよ。
欲を持ちながら、愚かさを残しながら、冒険を続ければよい」
ヒ「えぇ、いいの?どうして??」
師「そうでないと・・・
ラノベが進まないからじゃ(≧∇≦)
はっはっは!」
ヒ「たしかにっ(๑•̀ㅂ•́)و✧
まぁエゴを手放すべきってわかっても、まだ手放しきれないと思う・・・」
師「そうじゃろうなぁ、それでよい。まだ若いしな。
もっと色々遊んで、もっと臭い香水をコレクションすればよい。
そのうち香水を欲しなくなる。アンニンドーフうぃっちも欲しなくなる。
恋もしておきなされ。シワシワになってから後悔せんようにな。ほっほっほ」
ヒ「鼻毛バサミも手放さないとダメなの?」
師「身だしなみは良いじゃろうな。特におなごはな」
ヒ「良かったぁー!」
師「しかし・・・
仮にそなたが、すべてのエゴを超越し、僧院が心地いいと思ったとしても・・・
そなたのガイド霊は、そなたを街に帰すじゃろうな」
ヒ「えぇ、どうして??」
師「エンタメのセンスのある者は、啓蒙をすべきなんじゃよ♪
そのエンタメの衣に、ムキムキの真理を隠しながら、な(^_-)-☆」