えぴそーど54 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年12月27日
えぴそーど54
頭の中を切り替え、一行は次の街を目指した。
カ「街で買った地図を見るかぎり、次の目的地はドーピンね。
みて?もうこんな西まで入ってきたわ。
ミ「広かった東南マジマも、徐々に果てが見えてきたわね」
ヒ「ビックリじゃねΣ(゚□゚︎`)」
カ「ほとんどトロデが歩いてくれたに過ぎないけど?」
ヒ「東南マジマがもう終わるの?
じゃぁそろそろビックベン見えてくる??」
カ「は?ビックベン??」
ヒ「ドンドンのビックベンだよぉ!
コナン君の映画で破壊されちゃったやつ」
カ「あぁ、ビックベンね。
まだまだ全然見えてきやしないわよ!」
ヒ「えぇ?だってもう東南マジマ終わるんでしょう?」
カ「あなたどういう地理感覚してるの(汗)」
ヒ「えぇ??」
カ「『東南マジマ』ってユーランシア大陸のことじゃないからね?
あくまでユーランシア大陸の右の下辺りのことよ。
そこからさらに、中央マジマとかチュウトンとか、東ヨッパラとか通り抜けて、ようやくヒナでも知ってそうな西ヨッパラだわ。そんでその果てにあるのがドンドンのビックベンでしょ」
ヒ「えーーーーーーーーー!!Σ( ̄□ ̄|||)
世界ってどんだけ広いの!?
このラノベ書き終わらないじゃんΣ(゚□゚︎`)」
カ「そういう作者事情的なことは言わないの(汗)
作者も今、改めて世界地図見て冷や汗かいてるわよ」
ミ「そ、そういうリアルなハナシしちゃうんなら、ブターンからダーリンまでとかだって、本当は1行(いちぎょう)でさらっとワープできる距離じゃないからね(笑)
本当の旅人は、もっと長い長い日数を掛けて、町から町へとさすらうのよ。まぁ彼らも汽車に乗ったりしてるけどね」
カ「ユーランシア大陸を横断するのって、普通どれくらいかかるのかしらね?」
ミ「昔、私が旅してた頃は、シルクドーロを辿ってユーランシア大陸を横断する旅人も結構いたけど・・・半年から1年くらいは掛けてたんじゃないかしらね」
ヒ「えーー!!旅人ってそんなにさすらうの!?Σ(゚□゚︎`)」
ミ「カンナだって、トキョーに来る前は結構さすらってきたんじゃないの?」
カ「私?自分の過去をべらべら話す気もないけど・・・
ヨッパラの国々を3年近く周ったわよ」
ヒ「カンナ3年も旅してたの!?」
カ「ふふん♪ちょっとは尊敬した?
だから私、魔王との追いかけっこが1年になろうが2年になろうが、別に動じないのよ」
ヒ「1年?2年!?
いやいやそんなに付き合いきれないですから(;'∀')」
カ「付き合ってんのは私たちでしょ!
主役はヒナよ!あくまでも!」
ヒ「主役!?アタシなの!?Σ( ̄□ ̄|||)」
カ「自覚がなさすぎで遊びすぎよ!」
ミ「あははははは!」
ヒ「1年か・・・(゚Д゚;)」
ミ「でも、そんなにずっと、いろんな知らない風景を見たり観光旅行できるって考えたら、すごく幸せだとも思わない?
私は旅が楽しかったから、『買い付け』っていう仕事をしたわ♪」
ヒ「そっかぁ・・・!」
ミ「ヒナみたいに、王様から強制されて旅に出た人には、苦しいのかもしれないわね・・・。
でも世界には、誰に強制されなくたって何度も、何か国も、何年も旅する人だっているのよ?それは、他でもなく、楽しいから(*'▽')」
カ「ヒナは、学校が公欠になるから旅してるだけだものね。
魔王退治は二の次でしょ( ´艸`)」
ヒ「そうか・・・そういえば・・・!
アタシ、旅したいって思ってたような気がするー(๑º﹃º๑)。
子供の頃、『ふしぎ8件』とかのテレビ見て、ミラピッドとかペチャクチャとか行ってみたいな~って思ってたんだよなぁ~!」
ミ「マチャペチャね(^▽^;)」
カ「なんだ!しかも冒険チックな場所が好きだったんじゃない」
ミ「うふふ。旅に憧れていたんだったら、自分が今とってもスケールの大きな旅をエンジョイしているんだってこと、喜びながらさすらっていたほうがいいわよ♪
大人になってしまったら、こんなに長い休暇は取れないもの。あなたは幸せよ♪
同じ旅するでも、嫌々思いながらやるんなら幸せな体験にならないもの」
カ「いっつも楽しそうよ。この子」
ヒ「そうかも(・∀・)」
カ「冒険をするのに最も大切な能力って、何か知ってる?」
ヒ「なぁに?《メラミ》??」
カ「観光地でもない、何の変哲もない、水上集落みたいな何気ない風景を、いつも『面白い』って思えるかどうかよ。
魔法や攻撃の強さよりも、そっちのほうが重要なの。
だから大多数の冒険者は、《メラミ》程度使えたって、すぐにリタイヤしていくわ」
ミ「意外ね。戦闘能力よりも、旅好きな人が残るのね」
カ「私は、魔法よりも旅が好きだわ。
または、異国の風景が」
ミ「うふふ。私、カンナと旅する運命だったのかもしれないわ♪」