えぴそーど59 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
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えぴそーど59
何かは何かに呼応するのかな、と感じらさせられることはよくある。
邪悪な龍をやっつけた翌日、魔王のニュースがまた世界を駆け巡った。そして襲撃されたのは、なんとヒボン列島のヨロハマだった!
ヒナタたちが通ってきた国であり、地元のトキョーからも遠くない地。
そしてここはヒボンにとってかなり重要な地だ。外国行きの船が数多く発着している。外国へは他の港から行けもするが、ヨロハマ港がその要を担っているのだった。
それだけではない。ヒナタたちが杖を買おうかと立ち寄った武器屋は、ヒボン列島の中でもかなり大きなものの1つだった。
つまりヒボン列島は、主要な国を壊滅させられたのだ!
東南マジマでメッカに大きな事件のあった日に、ヒボン列島でも大きな事件が起こった。
まぁメッカの件はこの4人しか気づいていないものなのだが、魔王は配下の死を知らないはずはない。
何かは何かに呼応するのだ。
ヒナタたち一行はトロデの背に乗り行軍を続けた。
やがて、大平原へと至る。大きな湖のたもとの、ハタゴルという村にたどり着いた。たどり着いたというよりは、何の気なしに寄っただけなのだが・・・
女「おぉ、これは異国の冒険者様!どうか我々をお助けください!」
民にすがりつかれたことによって、寄り道をせざるを得なくなったのだった。
ヒ「どうしたの?悪者に攻撃されているの?」
女「いいえ。私たちの長が、攻撃しているのです!」
一行「えぇ!?」
一行はとりあえず、彼女の家に通された。
彼女は自らをエレノアと名乗った。
エレノアたちの家は普通の家ではない。大平原の中に立つ大きな丸いテントだ。「ゲル」とこの辺りでは呼ばれている。この辺りの民家は、もっぱらゲルなのだった。
ヒ「へぇ~なんかフシギな家(*'▽')」
よそ者からすれば、異国情緒があって面白いものだった。
エ「まぁまずはヤギのミルクでもお飲みくださいな」
一行は温められたヤギのミルクでもてなされた。
エ「この大平原には、このようなゲルの寄り添う集落が幾つもあります。戦争の絶えない土地柄でもあります・・・」
カ「誰かが攻めてくるの!?」
エ「各地の酋長は好戦的な者が多く、他の里を襲って打ち負かすことで、自分の領土に加えたいのです。
いずれは平原のすべてのゲルを統治する、そう狙っている酋長が多いです」
ミ「統一の欲!」
カ「それで、あなたの里は攻め入られてばかりっていうこと?」
エ「いいえ、逆なのです!
私たちの酋長は強く、どんどん領土を拡大していきます」
ヒ「え?じゃぁ安全じゃん(・∀・)」
エ「安全ではありません!
戦争は、勝つ方も負ける方も戦をするものです!
里の争いに、勝利したとしても、その度に里の男たちは戦いを強いられ、ボロボロになって帰ってきます・・・」
ミ「そうだわ・・・!」
エ「だから私は、戦いそのものをやめたいと切望しています!!」
ヒ「ごめんなさい!」
カ・ミ・セ「え!?」
ヒ「そういうマジでシリアスな展開は受け入れられない!!(ノД`)・゜・。」
カ「今こそ戦うときでしょうよ!
アンタを殺してでもアンタを戦場に連れていくわよ!!!!」
ヒ「鬼軍曹ぅぅー(ノД`)・゜・。」
ミ「さっそく意味がわからなくなってきたわ(^▽^;)」