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えぴそーど68 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

えぴそーど68


夜、夕食を食べて宿に戻ってきた一行だ。

カンナ、ミサト、セナの3人はすぐに部屋に戻ったが、ヒナタは1階のロビーでノドを潤したいと言って残った。

すると、幾つか並ぶテーブルには、人影があるのだった。若い女性である。

しかも、どうもタカルコや東南マジマの顔つきではない・・・!?

おや?とヒナタは思った。

ヒ「は、はろ~ 

 アナタはぁ~、ヒボン人、デスかぁ??(*´Д`)」

女「それ、要は日本語よね(汗)

 私はヒボン人よ。あなたもヒボンの人なのね?」

ヒ「おぉーー!!

 こんなところで同じ国の人に会うとはぁぁΣ(゚□゚︎`)」

レ「うふふ。旅先でヒボン人に会うと嬉しいわよね♪

 私、レオナ。よろしくね」

レオナはヒナタに握手を求めた。ヒナタはぶんぶんと握手をした!

ヒ「うれしいなんてモンじゃない(∩´∀`)∩

 アタシはヒナタ!

 影山ヒナタ15歳。

 好きなキャラはアニメの中のマイメロ。嫌いなキャラはアニメの外のマイメロ」

レ「あはは、よくわかんないわ(^▽^;)」


ヒ「タカルコにはいーーーっぱい宿があるのに、どうしてここに泊まったの??」

レ「え?昔テレサがいたからよ。

 その意思を継いで、値段が安いのよね」

ヒ「えーーーお化け?Σ( ̄□ ̄|||)

 だから安いのかぁ!」

レ「違うわ。テレサだってば」

ヒ「だから、スーパーマリオに出てくる恥ずかしがりやのお化けでしょ??」

レ「あはは違うよぉ(^▽^;)

 マダム・テレサのこと♪」

ヒ「誰それ??」

レ「えぇー!知ってるでしょう?

 社会の教科書とかいろんなところで習ったはずよ!」

ヒ「社会の教科書は、写真に落書きしかしてない(;・∀・)」

レ「あ。そういうタイプの子なのね(^▽^;)

 世界の偉人って言われてる人よ。昔の人。

 昔、このタカルコに大きな病院を造って、みーんなのこと無償で看病してあげたすごい人なのよ!」

ヒ「すごぉーーΣ(゚□゚︎`)無償で!?

 お金どうしたんだろうね?」

レ「そこまでは知らないけど。自分で貯めたんじゃない?」

ヒ「それでこんなすっとんきょーな国の人たちを治してあげてたの!?

 頭おかしい人だったのかな(;・∀・)」

レ「そ、そうね(汗)

 私もこの国に来てみたら、人力車の人とかそうじゃない人も、野蛮な人ばっかりで驚いちゃった(^▽^;)

 本当はテレサハウスに行って、看病のボランティアをしようと思ってたんだけど・・・」

 道を歩くだけでもしんどくて、戸惑っていたの」

ヒ「テレサハウス?ボランティア??」

レ「テレサはもう亡くなってしまったんだけど、彼女の病院はまだ残っているのよ。それがタカルコの町のはずれにあるの。そこは世界中からボランティアを募っていて、ヒボンの人も結構それに参加したりするのよ?

 ここから歩けない距離ではないはずなんだけど、なにしろ外がうるさくて臭くて、動けなくなっちゃって(^▽^;)」

ヒ「ヘイ彼女!オレの車に乗っていけよ(^_-)-☆」

レ「えー!?」



翌日。一行はレオナをトロデに乗せて、5人でテレサハウスに向かうことにした。

レ「わぁ!象の上に乗れるなんて!」

カ「よろしくねレオナ。私はカンナ。あなた幾つなの?」

レ「私?18歳です」

カ「大学受験の大事なときじゃない!」

レ「このままじゃ大学受験に打ち込めないから、タカルコまで出てきたの・・・」

カ「どういうこと?」

レ「自分がどこに進めばいいか、どこに属すればいいか、わからなくなっちゃって」

ミ「みんな同じような悩みを抱くものなのかしらね」

レ「私ね。学校にいても孤独なんです。みんなが幼稚に見えてしまう・・・。

 みんな全然勉強しないし、合唱祭もがんばってくれないんです。

 私が真面目に勉強してると、『ダサい』って嫌われちゃうんです。私学級委員だから、『もっと真面目に歌の練習して!』て注意しても、やっぱり嫌われちゃうんです」

ミ「あぁなるほど。それでボランティアに出てきたのね。

 似たような仲間や居場所が見つかるかもと期待して。

 テレサハウスに来る人は、そういう人多いのよね」

ヒ「ヒボン列島のどこに住んでるの?」

レ「オオカサよ」

ヒ「あぁ、給食費払わないトコだぁ(;・∀・)」

カ「ヒナは払ってたの?」

ヒ「払ってたよぉΣ(゚□゚︎`)」

レ「うふふ。ヒナタちゃんが『社会の教科書は落書きだらけ』って言ったとき、あぁこの子も私がキライなタイプの子なんだなって思っちゃったの」

ヒ「ギクっ(;・∀・)」

レ「でもね、ヒナタちゃんは違ったのよ!

  ヒナタちゃんは、私のことを嫌わなかったしいじめなかった。そればかりか、『車に乗せてやるぜ』って笑顔で言ってくれた。私に手を差し伸べてくれたのよ!」

ミ「ヒナはレオナちゃんと同種とは言えないけど、卓越した人情があるのよね。みんなと楽しくやるのが好きなのよね(*'▽')」

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