えぴそーど84 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
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えぴそーど84
ヒ「そういえばさぁ?カンナがぶらぶら旅してて、カンナのママやパパは怒んないの?」
カ「ぶらぶらって、あんたのために旅してんでしょうが!」
ヒ「それはそうだけどさぁ( ̄▽ ̄;)」
ミ「親御さんが納得しているの?ってことじゃないかしら、ヒナが言いたいのは。
だってほら、カンナは良いとこの私立学校に放り込まれたわけで、それって親御さんは大きな期待があったってことでしょう。立派な魔法使いになって、恩返ししてもらいたかったのでは?」
カ「あぁ、そういうハナシ?
親はタブン納得してないわよ。私、家出娘みたいなもんだもの」
ヒ・ミ「えぇー!?」
カ「親が私を魔法学校に入れたのは、魔法使いになって親をセレブにさせたかったからだわ。
でも私、学校で教わったことはそうじゃないもの。
入ったばかりの頃、校長先生が朝会でよく言ってた。
『魔法は社会の役に立つためにあるんですよ』ってね。『お金儲けのためにあるものではないのです』ってね。
あの頃の私、ちょっと素直だったから、『社会の役に立つ魔法使いになろう!』って意気込んでたわ。
でも親は、『社会なんてどうでもいいから家にお金と名誉を流し込みなさい』って。
葛藤したけどね。
でも親のために生きたいとは思わなかった。大金注いで私立に入れてもらったことは感謝してるけど、だからって親のために生きるつもりはないわ。
だから『親から貰った恩は、社会に還して生きますんでそれで勘弁してください』って置き手紙書いて、それで家出してきちゃった」
ヒ「うっひゃぁー!
カンナ意外とわるいこ!?」
カ「悪い子なの?それって」
ヒ「親の介護しないで生きるんでしょ??」
カ「そうだけど。ヒナの介護してんのよ。
それにあっちこっちで人助けして生きてんじゃない」
ミ「多くの親は、子の人生を支配したがるわ。
子がそのレールから外れたとき、『裏切もの!』って思うし、子を責める。
でもそれって親のエゴよね。
子の人生は子の人生よ。自分が老後養ってもらうために子を学校に入れるわけじゃないはず・・・。
親の役目は、子を18歳や22歳で自立させることよ。子を縛り付けることじゃない。
カンナは親御さんに歯向かったけど、カンナは悪い子じゃないわ(^_-)-☆」
カ「自分でもそう思ってる。
でもわかってくれない人多いから、『良い子よ』とも言わないわ」
ヒ「うぅむ。親の期待通りに生きるなんて、誰もがツライんだよなぁやっぱ!」
カ「私が前、一緒に冒険してた僧侶も同じような感じだったわ。
彼女は敬虔な宗教信仰の家庭でね。
神学校に入れられて、親御さんは『教会の神父になって安定収入を得なさい』って考えた。
でもその子は『教会にこもる人生なんて嫌だ!』って思ったのよ。
神学校で熱心に勉強したからこそ、『広い世界に出て、家族以外の人のためにも生きたい!』って思ったのよ。
彼女も親には理解されず、ケンカして出てきたけどね」
ミ「うふふ。結局私たち、みんな似た者同士ね」