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えぴそーど96 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

えぴそーど96


一行は、ドイテの政治力を見極めるために、やはり宮殿へと訪れた。

最初の関門はやはり、宮殿の警備をくぐり抜けることである。

カ「『コンパニオンですぅ』はもうダメだからね!」

豪勢な門の前に立つ。

兵「何用だ!」

ヒ「執事の者ですぅ。

 これからイケメン執事アール・グレイにコスプレして姫様にお紅茶いれるんですぅ。

 牛乳入れなくても美味しいんですぅ」

 こちらのカンナちゃんはアール・ぬーぼーですぅ」

カ「なんで執事にコスプレする必要があるのよ!」

兵「よし、入れ」

ヒ「よっしゃぁーーー!!」

ミ「なんで入れるんだろう(^▽^;)」

ヒ「ばいよれっとちゃんはイケメンが好きそうだが男はキライそうだから、女を執事にコスプレさせているはずだ!」

ミ「意外と巧妙な策なのね」

カ「思いついたこと言っただけでしょ」


一行は城の中を探索した。王に謁見するつもりなのだがついつい目は姫を探してしまうのだった。

執「姫様。ヴァイオレット様。お紅茶が入りました」

ヒ「のわー!先を越されたぁ!

 しかもやはり若いイケメン執事を雇っておるぅー」

ミ「とりあえず潜入できちゃったから、執事のフリしなくてもいいんじゃない?」

ヒ「しかし読者サービスとしてはやはり、4人全員で様々なタイプのイケメン執事に・・・」

カ「私たちを巻き込まないで!」

セ「コスプレっ♡」

ミ「のらないの(汗)」

テ「プキュー♡」

カ「そっちもかいっ」


ヒ「ばいよれっとちゃぁーん、見つけたぁ!」

ヴ「まぁあなたたちはさっきの!」

執「なんだ貴様らは!」

ヒ「イケメン執事見習いの影山ヒナタです(・∀・)

 好きな飲み物はカフェオレ、嫌いじゃない飲み物はカフェラテ」

カ「アール・グレイさんじゃなかったの?」

執「なにを言っているのだ!?」

ミ「身内ですらよくわからないので翻訳もムリですぅ(^▽^;)」

カ「失礼。この子は紅茶で酔ってしまうタイプなのです。

 姫様。先ほど頼まれた薬草を、摘んでお持ちいたしましたわ」

執「なんだ、不審者ではなさそうだな」

ヒ「ばいよれっとちゃぁーん!」

ヴ「また会えてうれしいわ!」

ヒ「ばいよれっとちゃん!

 とりあえず4人のイケメン執事が来たと頭の中で想像して!」

ヴ「え!どういうこと!?」

ヒ「いいから!

 ばいよれっとちゃんの好みのイケメンにアタシたちをコスプレするイメージを持って!」

ヴ「え、えぇ」

ぽわわわーん。ヴァイオレットは彼女の萌え空想をひそかに満たした!

ヒ「よし、読者サービスは滞りなく完了だ!( ´∀`)b

 あとでそれアタシにも見せてね♡」

ヴ「ど、どうやるのかしら(^▽^;)」



ヒ「おい執事さん!アンタに話がある!」

執「何用でございましょうか」執事はヒナタを正面から見つめた。

ヒ「ドキっ!

 えっとぉ、か、カフェオレとカフェラテはどっちが好きですかぁ♡」

カ「なにメロメロになってんのよ」

執「ドイテの民はビールをたしなむのでございます」

ヒ「アウトぉ―!もう興味ね( ゚Д゚)

 ばいよれっとちゃん!コイツのキスは臭いよ!」

ヴ「キスするための相手じゃないので(^▽^;)」


ヒ「おや?

 ところでばいよれっとちゃん。

 あなたもう少しチークをサーモンピンク寄りにしたら、完璧な美人になるかも・・・」

ヴ「えっ!」

ヒナタは化粧ポーチから自分のチークを取り出し、ヴァイオレットにメイクを施してやった。

ヴ「まぁ!本当に先進的でステキな色味だわ♡」

ヒ「はっはっは!さらに惚れてまうぜ」

カ「何やってんのよ!

 ほら、ヴァイオレットちゃんを助けてあげるんでしょ」


ヒ「そうだった!」

ヒナタは執事に向き直った。

ヒ「ばいよれっとちゃんを鳥かごに閉じ込めるなんてかわいそうだぞ!

 冒険に出してあげたっていいじゃないか!」

執「別に意地悪をしているわけではございません。

  通常、姫君も多少の遠出や乗馬などをたしなませます。

 しかしヴァイオレット姫は虚弱体質なのです」

ミ「そういえば花粉症とか言ってたわ」

執「花粉症どころではございません。

 幼い頃からぜんそく持ち

 アレルギー性鼻炎があり

 車酔いが激しく

 排気ガスの臭いにすぐ体調を崩し

 緊張すると胃が痛くなり

 足の付け根の股関節に異常を持ち

 おまけに方向音痴

 外国語は中学1年程度のものしかできません。

 これで冒険に出るというのは無謀です!」

ヒ「作者にソックリー!」

執「サクシャ?どなたですかそれは」

ミ「いえ、何でもないのですよ(^▽^;)」

ヒ「そんな虚弱体質でも、冒険はできる!!( ´∀`)b」

執「なに?」

ヒ「シナイ山に真夜中から登って山頂で凍え死ぬことだってできる!!」

カ「死んじゃってんじゃないのよ」

ヒ「そんくらいの冒険もできる!」

ミ「やたら力説するのね」

ヒ「ばいよれっとちゃん!

 アタシがあなたの手をひいてあげる!

 トロデが背中に乗せてあげるしカンナが魔物を倒してあげる!」

カ「全部自分で受け持ちなさいよ」

ミ「責任感は40点(^▽^;)」

ヒ「とにかく隣の国まででもいいから冒険に出ようじゃないか!」

ヒナタは王子様のようにひざまづき、カッコよく手を差しのべた!

ヴ「まぁ・・・!!!」

兵「侵入者だー!侵入者はどこだーー!!」

急に城が騒がしくなった!

兵「貴様らだな!姫を惑わす怪しい者たちは!!」

カ「ヒナ、逃げるわよ!」

ヒ「ばいよれっとちゃん!

 思い出の場所で!

 アタシたちの思い出の場所で、君を待ぁつ!!!」

ヴ「まぁ♡!!!」

ヒナタたちは逃げ出した!

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