えぴそーど9 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月23日
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えぴそーど9
ヒ「ミサトさトサトさ・・・ぶへ!
あぁもう!呼びづらいから『ミーさん』でもいい?」
ミ「うふふ。もちろんよ♪」
ヒ「アタシは影山ヒナタ15歳。
魔女見習いです!」
ミ「え?魔法使いのことよね?」
ヒ「まだ9級試験にも合格してないから(・∀・)」
ミ「お、おじゃ魔女??(^▽^;)」
その日はミサトの家に泊めてもらうことが出来た。
そして翌日は朝から出発だ。もちろん、4人で。
ガラガラガラ!ミサトは店のシャッターを下ろして鍵を掛ける。
ヒ「どうするの?この店」
ミ「とりあえずはそのままにしておくわ。
もう帰ってこないつもりでいるけど・・・夫が引き継ぐかもしれないしね」
カ「そういえば、旦那さんはどこで何してるの?」
ミ「夫は出張で、ヒボン列島のフクヨカって国に行ってるわ」
ヒ「『亭主元気で留守がいい』ってか!」
カ「うーーーん(汗)まぁ・・・そういうとこもちょっとあるかも(笑)
愛してないわけでもないのよ?善い人でね。
彼のおかげでこうして店が持てたし。
『自由に生きてないで落ち着かないとな』と思ってたときに出会って、私の創造性を尊重してくれた人なの。だから感謝してるわ」
ヒ「それなのに、そんな愛してないの?」
ミ「うふふ。尽くしてくれるから愛しいってわけでもないのよ。
大手企業に勤めて、安定志向な価値観してるから支えてもらえたけど・・・でも旅も芸術も興味のない人でね。価値観が合うとは思ってないの。やっぱ心がトキメくのは・・・私にとっては旅をしたり芸術したりする人よ♡」
ヒ「ふぅーん」
ミ「それに・・・
半年くらい前かしらね。
しばらく連絡もないと思ったら、急にメールで『ごめんなさい。風俗に行ってしまいました』だって。それで愛も情も冷めちゃったかな。まぁ正直に言うだけ誠実かなとも思うけどもね。
とりあえずセナを育てるために夫婦を続けたけれど、もう彼のこともどうでもいいの」
カ「夫婦間って、意外と色々あるのよね(汗)」
ミ「ヒナは?どんな人が好みなの?」
ヒ「影山ヒナタ、自己紹介いたします!
好みのタイプはイケメン。嫌いなタイプは王子キャラ!」
ミ「えぇ!?イケメンって王子キャラなんじゃないの!?」
ヒ「そんなことないよぉー。
王子様ぶったナルシストな男はキライなの!そうじゃないイケメンが好きなの♡」
ミ「あはははよくわからないわぁ」
カ「ミーさん、ヒナの言うことなんてまともに受けとめなくてイイからね!」
ヒ「しちゅれいなっ!!」
カ「あなたただジョーダン言って笑ってたいだけでしょう?」
ヒ「そ、そんなことは!ありましゅっ(*´з`)」
カ「セナちゃんも、おりこうさんだし可愛いわね♪」
カンナはセナの頭をなでた。
ヒ「のわーーーーーー!!!!」
ヒナタが興奮している!
カ「な、なんなのよ(汗)」
ヒ「せ、セナちゃんに・・・運命を感じるぅぅ!!!」
ミ「え??」
ヒ「背中のミニリュックが・・・
シナモロールちゃん(♡▽♡)」
セ「たじたじっ(・◇・;)」
カ「あなたマイメロ派じゃないのよ。
ごめんね。うるさいお姉ちゃんで。
無視していいからね♪」
ヒ「無視しないでね!アタシもお友達になってほしいの;つД`)♡」
カ「それなら好かれる努力をしなさい」
一行は、とりあえず自分たちの力試しを兼ねて、最も近いアケバの国を目指すことにした。