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エピソード10 『星空のハンモック』

2023年3月20日
読了時間: 2分

エピソード10

翌朝。

やはりリナちゃんは体調が悪いらしく、麗子さんは車で病院に運ぶことにした。

カツミくんは、今日もう、北のほうへ旅立ってしまうつもりらしい。


お昼、私はカツミくんを見送りがてら、一緒に外食することにした。

カツミくんは昨日、斎場御獄(せーふぁうたき)に行ったとき、

近くのそば屋さんで三線ライブが見られるという情報を仕入れていた。

自転車に乗って、そこに行くことにした。

昼ごはんを食べながら三線のライブを観覧していると、

ライブをしているおじぃが、

「おまえも何か楽器やるんか」とカツミくんに話しかけてきた。

二人は楽しそうに談笑し、意気投合している。


カツミくんは話の弾みで、

「この辺でオススメの観光スポットってありませんか?もう今日が最終日なので」と、

おじぃに尋ねる。

「そんならあれだ、コマカ島は行ったか?無人島さぁ。楽しいぞ。」

「無人島!?いいね!」

半ば社交辞令のようなつもりで尋ねたらしいのだけれど、

返ってきた答えが思いのほか面白かったので、カツミくんはノリノリになった。

もちろん、無人島というのは私も興味があった。


そば屋のほど近くにある海洋レジャーセンターから、

コマカ島行きのフェリーは出ていた。

私たちのほかにも4人ほど、フェリーに乗り込んだ。

フェリーはものの15分ほどで、コマカ島に到着する。


島に近づくにつれ、周囲の海の美しさはさすでにお目見えされる。

サンゴの死骸による黒い影がまばらに見えるけれど、

それを差し引いても鮮やかなターコイズ色がとても美しい。

午後の日差しを照り返して、宝石みたいにキラキラと光っている。


『星空のハンモック』

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