エピソード1 『お遍路さんの集まる喫茶店』
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- 2023年3月30日
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プロローグ
「お遍路って、
ゴールに辿り着くかどうかは、大した問題じゃナイんですよ。
何かを悟っちゃったら、そこが、そのヒトのゴールなんですよ。
タブンね♪」
エピソード1
私は、四国・徳島の片隅で、喫茶店を営んでいます。
喫茶店というよりも、「食堂」というニュアンスが、強いでしょうか。
そして、
インターネット・カフェでもあり、
写真や絵のギャラリーでもあり、
ライブハウスでも、あります。
仮眠室である場合も、あります。
公認食い逃げ屋さんでも、あります。
…いえいえ!
特別な設備は、何一つ、持っておりません!
パソコンが大量に並んでいるわけではありませんし、
ライブ用のアンプとかランプとか、そういうのも、ありません!
私たちが行っているのは、
もっぱら、「空間のシェア」に過ぎないのです。
「限られた空間を、最大限に活用する…」
これは、私たちの店に限らず、
四国の田舎町で飲食店などを経営している者たちからすれば、
至って、当然な発想なのです。
…ただ、私たち夫婦は、
その精神が、他の店よりもやや強いのだろうとは、思います。
しかし、
そうは言っても、「奉仕活動」とか「地域ボランティア」とか、
そうした言葉を使うのは、あまり好みません。
様々な業種の才能人たちと絡むことは、そもそも、楽しいことなのです♪
すると、
「何かを与えている」というよりも、
「得しているのは、私たちのほう」といったニュアンスが強くて、
申し訳ない気持ちになってしまうことも、多々あります。
一体、
なぜ、大阪や東京の方々が、
このような方針をあまり取り入れていらっしゃらないのか、
いささか、疑問に感じてしまうくらいです…(笑)
『お遍路さんの集まる喫茶店』