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エピローグ 『「おとぎの国」の歩き方』

昔、ある国の心理学者が、

老いぼれ爺さん婆さんに、統計調査をしたらしいよ。

「アンタは死ぬのが怖いか?」ってね。

すると、すごくシンプルな結果が出たんだ。

旅をしたことのあるアクティブな老人は、「怖くない」って答えるけど、

旅をしたことのない臆病な老人は、「怖い」って答えるんだよ。

これは、もっともなハナシなのさ。

死ってのは、旅立ちだからね。

住み慣れた町を離れて、誰にも頼らず、ヒッチハイカーやるんだ。

観光地なんておよそ三途の川くらいしかナイんだけど、

とにかく、死ってのは旅と同じようなモンなのさ。

「怖くない」って答えられる理由は、もう1つあるよ。

それは、「思い残すことはない」っていう意味さ。

旅をしたっていうことは、

子供の頃から憧れてやまなかったあの街やその城を、見てきたってことさ。

やりたいことが、叶えてあるんだ。

やりたいことが叶った人は、「いつ死んでもかまわない」って思える。

やりたいことを叶えていない人は、まだ死にたくないんだよ。

だから、死ぬのが怖いと感じちゃう。死んだらモンサンミッシェル見れないんだからさ。

するとさ?

君が「おとぎの国」に行きたいっていうんなら、

色んな意味において、「旅の経験」っていうのが、不可欠なのさ。

「死ぬのなんて怖くないよ」って思えるようになっとかなきゃならない。



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この物語はフィクションです。

ビハーリー、アジナ村、カメレオン村は実在しません。

コルカタの描写については、だいたい事実だけどね(笑)

寝台列車での出来事も、ね。


2016/01/12 完筆



『「おとぎの国」の歩き方』

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