えぴそーど119 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
- ・
- 2024年12月24日
- 読了時間: 4分
えぴそーど119
ヒナタはマスタードラゴンの頭をぺしぺし叩きながら言った。
ヒ「あぁ、ねぇ、どうしてアタシたちのこと乗せてくれたの??」
マ「ふふふ。
ヒナタは、私の魂の家族だからだ」
4人「えぇーーーー!!??」
マ「そなたは私の、12ツインソウルズの1人。
12のツインソウルの魂たちは、互いに切磋琢磨しながら輪廻転生を繰り返す。
そなたはあまりに出来損ないなので、私はそなたの面倒などろくに見ずに来たがな。たまには力を貸すのもいいだろう。目的が人助けならば」
ヒ「魂の・・・家族・・・?」
マ「ちなみに、あの爺さんもそなたのツインソウルズの1人だ」
ヒ「えぇーーーー!!??」
カ「なるほど。とても似てるわ」
ヒ「やめてくれい(;'∀')」
マ「あの爺さんは、そなたがもしも立ち上がらなかった場合の、尻ぬぐいを買ってでた。自分でその役目を自覚しているよ」
4人「えぇぇーーーー!!」
ミ「そんな献身的な人だったの・・・!?」
ヒ「龍ちゃん、そんなこと何も言わなかったよ?」
マ「言わないのさ。恩着せがましいことなど何も。
照れくさいからな。エースにも、リベロにも、キャプテンにも、最強のオトリにもなれなくたっていいんだ。彼はそう考えている」
カ「呆けてるからよ」
マ「はっはっは!そう言ってやれば喜ぶ。
・・・幸運に思うがいいよ。
ひと時でも、爺さんと遊べたことを」
4人「え!?」
マ「遠いぞ。彼の背中は。
そなたらは、私の背中には乗った。
しかし、彼の背中はまだ遠いよ。
想像以上に、まだ遠い」
マスタードラゴンは、ヒボン列島のトキョーの上空までやってきた。
そして、大きなオリンピックスタジアムのフィールドへと着地した。
ヒ「これ、トキョーだぁ」
カ「どうもありがとう」
マ「さて、タクシー代を払いたまえ」
4人「えーーーー!!??」
マ「前借りだと言ったであろう?
一人100万ゴールドずつ払ってもらおう。まぁ勇者が責任を持つべきだな」
ヒ「えぇぇぇ!400万ゴールドなんて・・・」
マ「はっはっは!冗談だ」
ヒ「もぉぉぉぉ!!!!
おこだよ!激おこだよ!!(ノД`)・゜・。」
カ「それもう古いわよ」
ミ「このパーティーが世界の命運を託されていいのかしら(^▽^;)」
ヒ「そうだ!魔王をやっつけに来たんだった!
どうしてスタジアムなの?」
マ「ビル街でドンパチやるわけにもいかぬだろう。
それに、ここならひょっとすると、たくさんのカメラがそなたらの雄姿をヒボン中に映す」
ヒ「えぇぇぇ!!」
マ「勝っても負けても、有名人だ」
すると、スタジアムの大きなオーロラビジョンに不意に電源が入った。
テレビはニュースを流している。
テ「ヒボン王宮の姫・ミライ様は今日、イタラナ王宮をご訪問されました。
その際ミライ様は、CUの2990円の庶民的な値段のカーディガンをおめしになされました。
ファッション王国でもあるイタラナの記者団がその服装について質問をすると、
『王族の衣服は国民の税金です。10万円もするスーツを着るのはしのびないので・・・』とお答えになられました。
ミライ様は数年前、成人の儀の際にも、高額なティアラを新調されることをお拒みになられ・・・」
マ「ははは。この国にはわずかながら、未来があるな」
ヒ「うん?」
マ「ではな。私はもう去る。
暇つぶしの映像を1つ、置き土産にしていこう」
そう言うと、マスタードラゴンは飛び去ってしまった。
そして、オーロラビジョンの映像が切り替わった。
なんと、昨日の戦いの様子だ!
妖魔ジュリアンテが倒される様子が、大きな画面に映し出された!
ヒ「誰がビデオ撮ってたんかい」
すると・・・!
?「貴様らか!吾輩の姉ちゃんをやっつけたのは!」
どこからともなく声が聞こえる!
カ「まさか!!!!!」
一行は上空を見上げる!

魔「にゃはははははは!!
ヒボンの戦場はここにしてやるぞ!!なんだか運動会みたいで楽しそうだしな!」
ヒ「そ、想像以上に・・・
実物はかわいい(๑º﹃º๑)ジュル」
カ「かわいいものをやたらめったら好きにならないこと!!!!」