えぴそーど77 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
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えぴそーど77
険しい砂漠を渡っていく。
実際は途方もない距離だが、ラノベなら一瞬だ。
灼熱の砂漠を横断してトロデがどんなに辛い思いをするのかなどと、想像をしてはいけない。何も辛い思いをしていないから大丈夫だ。
やがて一行はカラッポという国に到着した。
砂漠ではないが、雰囲気としてはアブラの国のそれに近い。
古くからある町の中に、ワンピースを着た民族が暮らし、古いものばかり並ぶ市場があちこちにある。
古くて、独特の風情がある国だ。
ヒ「なんかこういう雰囲気、イイね(・∀・)
モコモコショール売ってた国もこんなカンジだったけどさ~」
カ「モコモコショール?ダーリンのことよね?
あっちはコテコテのマジマでこっちはコテコテのチュウトンだけど(汗)」
ミ「ヒナは旧市街の雰囲気が好きって言ってるんじゃないかしら?」
ヒ「旧市街??」
ミ「そう。カラッポもダーリンも、1000年も前から町の雰囲気が変わってない感じするでしょう?
こういうのを旧市街って言うのよね。
マジマにもチュウトンにも、ヨッパラにもあるのよね」
ヒ「それかも~!
タイムスリップしたみたいで楽しい(∩´∀`)∩」
一行はしばし、タイムスリップしたかのような町の散策を楽しんだ。
ヒ「それにしても暑っついなぁ(;´Д`)
東南マジマも砂漠も抜けてきたってのに~」
カ「東南マジマや砂漠だけが暑いってわけでもないからね」
ミ「あぁ、この辺ってたしかお風呂屋さんがあるんじゃない?
たしかハマムとか言ったかしら」
ヒ「おぉ!お風呂屋さんイイね(・∀・)
煙突も富士山の絵も見当たらないよ??」
カ「ヒボンの銭湯とは違うでしょうに」
ヒナタは聞き込みを開始した。
男「ハマムを探してるって?
そりゃラッキーだったな!
カラッポのハマムは世界一上等って噂だぜ♪」
ヒ「まぢでー??(*'▽')」
男「古い町だからな!
ギリシャ神殿みたいな昔の建物を使った、立派なハマムがたくさんあんだよ!
観光にももってこいだぜ」
カ「どこにあるの?それ」
男「1つ向こうの通りに入ってみろよ。
肌色の神殿みたいのが見えたら、それがハマムさ」
男の言うとおりに歩くと、本当に大きな建物があった。建物の奥からは湯気が立っている。
ヒ「温泉マークののれんもないけど、お風呂のにおいがするよー!」
一行はワクワクしながらハマムの扉をくぐった。
なんと、本当にギリシャ神殿みたいな風情豊かな建物のお風呂だ!
軽く迷子になってしまいそうなほど、中は広大だ。浴槽はプールくらいも広い。
一行は浴槽に浸かる前に、洗い場に横並びになって、まずは汚れを流すことにした。
女「お体流しましょうかぁ?」なんと、地元の女がにこやかに変なことを誘ってくる。
ヒ「け、けっこうですぅぅ(;・∀・)」
ハマムには、甲斐甲斐しく体を洗ってくれるスタッフも常駐しているのだ。もちろん断ってもかまわない。
ミサトは物おじせずに体を洗ってもらっていた。さすが異国の文化に慣れている。
ヒ「シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!」
ヒナタは何やら気合を入れている!
カ「ヒナおっぱいばっかり洗ってるけど、何やってるの?」
ヒ「じ、実は洗ってるんじゃなくて、胸に《ホイミ》をかけていたのだっ!
おっぱいが大きくなるかと思って(;・∀・)」
カ「ならないわよ!」