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エピソード3

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年1月31日
  • 読了時間: 2分

…おかしいなぁ…?


僕は、「ひげマリオ」に、

「タフリール広場まで乗せてくれ」と告げたハズだった。

ガイドブックによると、

空港からタフリール広場までは、タクシーなら20分ほどらしい。


…20分走っても、

タフリール広場に着かないどころか、

真っ暗な住宅街を走っている…

やがて、車は、停まった。

タフリール広場!?

…じゃない!!

ただの、民家の前だ…(笑)

僕の次に乗り込んだ、恰幅のイイおじさんが、

そこで降りていった。

トーゼン、「ひげマリオ」は、運賃を受け取っていた…


次に、

更に10分ほど走って、

郊外の中規模ホテルの前で、車が停まった。

2人連れの男性たちが、降りていった。

トーゼン、「ひげマリオ」は、運賃を受け取っていた…


そこから更に、10分ほど走って、

よーーーーーうやく、タフリール広場に到着した!!

トーゼン僕は、約束通り、5ドルを支払った…



…トーゼン…??

コレは、「トーゼン」なのか…!?



よーぉく、考えてみよう。

みんなも一緒に、考えてみようね?

まず、

「タクシーの意義」って、ナンだ??

「高いお金を支払う代わりに、

 車内は貸切だからくつろぐことが出来て、

 更に、目的地まで一直線で運んでくれる」

まぁ、そんなトコだよね?

でも、コレは、

あくまで、「日本人にとっての常識」に、過ぎないんだよ(笑)


…僕は今回、

「タクシー!」という自己紹介に呼応して、彼に着いていったよね?

でも、

僕が乗り込んでも発車はせず、10分も待たされ、

しかも、他の見ず知らずのお客が乗り込んできて、

しかも、ギュウギュウ詰めで座らされる…

それだけじゃなく、

本来20分で到着出来るハズの場所に、

幾つもの寄り道をした挙句に、30分以上掛かって、

よーーーーーうやく、到着する(笑)

更に!しかも!

一番最初に乗り込んだ僕が、一番後回しなのだ!

何の説明も受けず、何の謝罪もされずに!!


…日本だったら、

悪徳会社として、連日あらゆるメディアを賑わせるであろう状況だけど、

発展途上の各国では、

こういうのが、「アタリマエ」なんだよ(笑)


バックパッカーたちは、

こういう状況に対して、

イチイチ文句を言ったりは、しないのさ。

「笑い飛ばしてしまう、懐の広さ」を、持っているんだよ♪



『導かれし者たち』

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