えぴそーど102 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
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えぴそーど102
翌日の昼間。一行は王宮へ出向く。
今日も騎士や魔法使いや、その他の謁見者が王の間の前で列を作っていた。
ミ「ちょっと順番待ちがいりそうね」
セ「おしっこ、してくる!」
セナはトイレに行きたいと言い出した。
ミ「一人で大丈夫?」
セ「だいじょうぶ。10歳だもん」
カ「まぁトイレくらい大丈夫でしょ」
やがて一行も王の間へ通された。
王「やぁ君たちか。して、ドラゴンのツノはどこかね?せいぜいドラゴンキッズの小さなやつだろうがのう」
カ「いいえ王様。ドラゴンのツノは持ってきていませんわ」
ヒ「ぐれいとどらごんがゴワーーーーって!!!!Σ( ̄□ ̄|||)」
カ「アンタは黙ってて!
それより、王様にお話があるのです」
王「話だと?ドラゴン討伐の件以外は受け付けぬ。番兵にそう言っておいたであろう!」
カ「でも王様、あなたは危険人物よ!」
王「なに!?何を言うのだ!無礼者め!
大臣!こやつらを呼んだのはおぬしか?」
大「お、王様!
ドラゴン討伐に出た冒険者が、幾人も命を落としております!それは国のためになるのでしょうか!?」
カ「あなたは悪事を働いている!」
ヒ「はくじをあたらいているっ!(・∀・)つ」
王「貴様ら・・・王にたてつくということだな?
討伐に出て、ちゃんと王の近衛兵になった者も大勢おるわ!
おい!出番だぞ!」
ヒ「えぇっ!?(;゚Д゚)」
王が号令をかけると、強そうな冒険者が10名ほども駆けつけた!
戦「お呼びですか王様!」
王「くっくっく、自己紹介してやれ!」
戦「戦士サムスン。ブラックドラゴンを討伐して採用された。レベルは68」
魔「魔法使いマキネ。ドラゴンゾンビを討伐したわ。レベルは55」
武「武闘家ディオール。ダースドラゴンを討伐して帰還した。レベルは70」
カ「たった一人でそんな凶悪なドラゴンを!?」
王「くっくっく。魔王すら討伐できそうな強者ぞろいだ!
ヒ「影山ヒナタ15歳。
得意料理はふりかけご飯!(・∀・)」
カ「張り合わなくていいのよ!」
王「こやつら、私にたてつくらしい。国の危険因子だ。
退治してくれ。給金ははずむ」
戦「お任せください王よ!」
ヒ「カンナよ!退治してくれ。給金ははずまない!(´_ゝ`)」
カ「ちょっと待ってよ!
こんな高レベルの冒険者を10人もって!魔王より絶望的だわ!!!」
王「だから言ったであろう!
私のやり方が正しいのだ!イキリスこそが世界を平和に導く!!」
戦「安心しろ。すぐに葬ってやる」
ジャキーーーン!戦士は剣を構えた!
ヒ「あわわわわ!冗談が通じないの?
出るアニメ間違えてるよ!!」
バシっ!戦士は容赦なくヒナタを突き飛ばした!
ヒ「ぎゃーーー!!」
ミ「ヒナっ!!」
戦「《メラフォース》!」
戦士は静かに奇妙な魔法を唱えた!
なんと戦士の剣は炎の魔法をまとった!
カ「レベル差がありすぎる!あがきようもない!
本気で絶体絶命だわ!!」
カンナまで顔面蒼白になってしまった!
そのとき!
バターン!
王の間の扉が音を立てて開いた!!