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えぴそーど10 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

えぴそーど10


城下町の外に出れば、魔物が出現する。

しかしこの辺りはまだ魔物は弱い。スライムや大がらすやいっかくうさぎだ。いずれにせよカンナの《ヒャダルコ》で簡単に一掃できてしまう。

ヒ「セナちゃんのボディーガードはアタシが務めるわ!」とヒナは気を吐いたが、何もする間もなくカンナが蹴散らしていくのだった。

ヒ「うーん。なんか冒険ってつまらなくない?(´_ゝ`)」

人はぜいたくなものだ。頼もしすぎる味方がいればいるで、「刺激がない」とモンクを言う。

しかし、かといってちょっと気を抜けばこのヤワな少女たちは一瞬で瀕死に陥ってしまうことがカンナはわかっているので、何も言わずにそそくさと魔物を倒し続けるのだった。そのうちにヒナタもセナもレベルが上がっていく。


ヒ「そ、そろそろアタシ、ホントにボディーガードとか出来るようになったんじゃね?」

ヒナはレベルが3になると、調子づいて大口を叩いた。

カ「ほう。やってみたら?(´_ゝ`)」カンナは無表情で答える。

いっかくうさぎがあらわれた!

ヒ「出たなぁツノうさぎ!

 ほら!セナを攻撃するのだ!!」

カ「ひどー!!Σ( ̄□ ̄|||)

 セナのボディーガードするんじゃなかったの!!」

ヒ「違うよ!セナが攻撃されそうなところを、アタシが華麗にかばってみせるのだ( ´∀`)b」

ミ「や、ややこしいわね(^▽^;)」

セ「こ、こわいよぉ」

しかし、いっかくうさぎはヒナタの目論見通りセナにとびかかってきた!

ヒ「とやぁー!」ヒナタは飛び跳ねてセナの前に立ちふさがる!

ぶしゅっ!いっかくうさぎは大きなツノでヒナタの腹を突き刺した!

ヒ「ぎゃぁーーー!!!痛い痛い痛い!!Σ( ̄□ ̄|||)

 マジ痛い死ぬ痛いチョー痛い!!Σ( ̄□ ̄|||)」

カ「うるさいわねぇホントに」

ヒ「ミーさん《ヘボイミ》!《ヘボイミ》《ヘボイミ》!

 はやくはやく《ヘボイミ》!死んじゃうぅー!」

ミ「きゃははは!ヘボイミじゃなくて《ベホイミ》よ!」

ヒナタの傷が回復した!

ヒ「ふー良かったぁ!

 ど、どう?わかった?セナ!(´_ゝ`)

 こんなふうにラビットうさぎも危険なんだぜ!」ヒナタは胸を張って言った。

セ「わかったぁ(*◕◇◕*)」セナは尊敬のまなざしでヒナタを見つめた!

ミ「ちょっと名前ちがってるけど(^▽^;)」


カ「ていうかヒナ、そんなかすり傷で《ベホイミ》を貰うなんて、ぜいたくしすぎよ!」

ヒ「え、そうなの!?」

カ「そうよ!《ベホイミ》は普通、80ポイントくらいの大きめなHP消耗を回復するのよ!

 そんな3ポイント足らずの傷、《ホイミ》だって要らないくらいよ!」

ミ「うふふ、いいのよ」

カ「えー!!こんな痛いのムリムリΣ( ̄□ ̄|||)

 やっぱ強いカンナを仲間にしてよかったぁ!

 厳しい修行をしてイチから強くなるとかって、アタシたちの世代にはムリなんだよねぇ~( ̄▽ ̄)」

カ「まぁ次の街で防具でも買ったらいいんじゃない」

もやし世代にはもやし世代なりの、冒険の仕方があるものだ!

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