えぴそーど116
一行はリベリラ教会へと戻った。
兵「老師!今回も我々の世界を救ってくださってありがとうございます」
龍「なぁに大したことはない」
ミ「でも本当にお強いのですね!それに、助けてくださって本当にありがとうございます」
龍「おぬしらだけが背負う問題ではないからなぁ」老師は涼しい顔で4人をねぎらった。
カ「それにしても、お爺さんってブターンの僧院のモンクでしょう?
欲も何もなくなった人たちが、僧院で体を鍛えているはずよ。
どうして外の世界にいるの?」
龍「それは・・・」老師は神妙な面持ちになった。
ヒ「あ、触れちゃいけない過去とかあるんだよ(;・∀・)」
龍「それは・・・
僧院はジョークが通じなくてつまらなかったからじゃぁ!!!」
ミ「あぁ、老師さんにはとてもとても切実な問題なのでしょうね(^▽^;)」
兵「老師!お客人様!
たった今、近くの集落から文が届きました!
魔王はヒボンという国に侵略予告を出したようです!!」
4人「えぇー!!」
ヒ「アタシたちの国だぁ!」
カ「薄々予感はしてたのよ。そろそろ最終決戦も近いってね」
カンナの腕は震えている。
ヒナタはそれに気づいた。そしてカンナの腕に優しく手を置いた。
ヒ「アタシとの旅が終わるのが悲しいのね(´_ゝ`)」
カ「違うわ!」
ミ「でも・・・
長い長い追いかけっこをして、結局もといた場所に魔王がいるなんて、なんか切ないわ」
ヒ「がびーーーん!!むだぼねΣ( ̄□ ̄|||)」
カ「考えてみたら、『ユイ・ハツネ』ってヒボンの名前よ。
拠点とかがヒボンであっておかしくないわ。
あーなんで気づかなかったのかしら!」
龍「かっかっか!
さすらうことに意味があるんじゃよ」
カ「それはそうだけど・・・」
龍「のわーーーー!!」
4人「ビクっ!」
老師は急に叫び声を上げた。
龍「グラビア雑誌を戦場に置いてきてしもたぁーー!!!」
ヒ「あっそう(´_ゝ`)」
カ「とにかく。次の攻撃がヒボンだとわかっていて、それを止めにいかないわけにはいかないわ。
でも私たちじゃまだ戦闘能力が足りない」
ねぇお爺さん、ヒボンに・・・」
龍「ワシぁもう行かんよ」
4人「えぇ!!」
龍「自分たちだけでどうにかせい」
カ「どうして!?」
龍「だってワシは、戦場にグラビア雑誌を探しに行かないと!一刻も早く!」
カ「はぁ。まぁずっと連れまわすわけにはいかないわよね。
戦闘能力も不安だけど、それ以前にどうやってヒボンに戻るかだわ。海賊船で行ったって何日も掛かっちゃう」
龍「かっかっか!それについては安心せい。
わしがタクシーを呼んでやろう」
カ「タクシー?何バカ言ってんのよ」
龍「普通のタクシーじゃない。特別なタクシーじゃ♪」
ヒ「なになに!?」
龍「じゃじゃーーん!」
得意満面に効果音を口走ると、老師は小さな紙飛行機を取り出した!
カ「やっぱ殺されておく?(´_ゝ`)」
龍「かっかっか!そう蔑むでないよ。
これは昔、ヒボンの子供に習った。小さな紙が飛行機になった。なかなか面白いモンじゃないか♪」
老師は紙飛行機をぴゅーっと飛ばした。
セ「わぁ(*◕◇◕*)」数メートル先に落ちた紙飛行機を、セナは拾い上げた。
セ「かたみ(*◕ᗜ◕*)」
龍「死んどらんわい!!!」
ヒ「やるなおぬし!!Σ(゚□゚︎`)」
カ・ミ「きゃははははは(*'▽')」
龍「むむぅ!わしをツッコミに回らせるとはなかなか将来有望じゃのう!」
ミ「ぜったいに同じ道には進ませませんけど(^▽^;)」
カ「で、タクシーもジョークなわけね?いつまでも茶番に付き合ってもいられないのよ」
龍「いいやジョークではない。
ふっふっふ。
マスタードラゴンを呼んでやろう。
竜の背に乗って、ヒボンへ帰るがよいぞ!」
4人「えーーーーーーーー!!!!!」