えぴそーど63
ミ「さ、最後は私ね!」ミサトは勇ましく前に出た。
ごくり。緊張にツバを飲んでいる。
ギ「ふははは。佳境だな。
して、対決の方法は何だ?」
ミ「単純に、剣と剣での決闘よ!」
カ「えぇ!ミーさんは短剣しか持ってないのに!」
ギ「貴様、正気か?」
ミ「えぇ。それ以外に策もないわ!」
ギ「よかろう。
では無暗に苦しまぬよう、一瞬で終わらせてやる」
ギガモン天はコインを宙に弾いた。
ピーン!
戦いの合図は鳴った!
ギガモン天は開始と同時に、瞬時に自慢の剣でミサトに斬りかかっていった!
ギ「ぐおぉぉぉぉぉ!!」
ヒ「ひぃぃぃぃ!!(ノД`)」
ミサトは腰から小さな短剣を抜いて、強いまなざしで受けて立つ!
カ「む、無理があるわ!!」
ギガモン天は大きくふりかぶって斬りかかった!
ガキィィィィン!!
ミサトは小さな短剣で懸命に大剣を受け止めた!
そして・・・!?
ミ「うおぉぉぉぉぉ!!!!」
パキーーーーン!!
なんと、ギガモン天の立派な剣はへし折られてしまった!!
ヒ・カ「うわぁーーー(∩´∀`)∩」
ギ「ど、どうなっているのだ!?」
ミ「ソードブレイカー!」
ミサトは手の中の短剣を勇ましく掲げて見せた!
なんとミサトの短剣には、ギザギザがたくさん刻み込まれている!
ミ「剣をいなし、へし折ることに特化した特殊な短剣よ!」
ヒ「すごぉぉぉぉΣ(゚□゚︎`)」
ギガモン天がおののく隙に、ミサトはヤツの懐に思い切り短剣を突き刺した!
ぶしゅっ!
しかし手ごたえが薄い!
ギ「ふはははは!俺様は勝負事の神!
肉体とて鋼同然よ!」
ミサトが渾身の力で突き刺した剣は、ギガモン天の脇腹を1センチ食い込んだにすぎなかった!」
ギ「圧倒的な戦闘能力の差!
無残に散れ!」
カ「やばい!!」
ミ「ごめんなさいね!ルール違反を宣言するわ!
ふぅぅぅぅぅ、《イオ》!」
ミサトは爆発の魔法《イオ》を唱えた!
カ「《イオ》じゃ勝てないわ!威力が弱すぎる!」
しかし!
ぶぱぱぱぱぱん!!
妙にこもった破裂音がした!!
カ「ヒナ!おならしてる場合じゃないわよ!!」
ヒ「アタシじゃないぃぃーー(ノД`)・゜・。」
ギ「ぐはぁぁぁぁ!!」
ギガモン天は激しく悶えると、よろよろと倒れ込んだ。
バタ・・・!
ギガモン天をやっつけた!!
4人「やったぁーーーー(∩´∀`)∩」
エレノアはうれし涙を目いっぱいに浮かべて、4人に駆け寄った。
エ「あ・・・ありがとうござ・・・」
しかし!
兵「酋長が倒されたぁー!侵略者だぁー!!
皆の者、撃てぇーーーーー!!!」
4人「えっ!?」
なんと、4人に対して飛んできたのは、賞賛ではなく矢の雨だった!!
カ「逃げるわよ!」
一行はトロデにまたがり逃げだした!
エレノアは青ざめる!
エ「待って!違うの!!
あの人たちは敵じゃないわ!!」
しかしエレノアの声は通らない!!
兵「撃てぇぇーーー!
逃がすなぁぁぁーーー!!!」
矢はさらに激しく飛んでくる!
トロデは懸命に走って逃げる!!
ミサトは最後部に立ち、わずかに命中しそうな矢を短剣で捌いて防衛した!
しかし!
援軍はますます増え、投石器までが稼働しはじめた!!
カ「まずいわ!」
ヒ「カンナ、《ヒャダルコ》だよ!!」
カ「そういうわけにもいかないわよ!!」
ミ「頼む!がんばってトロデ!!」
そのとき・・・!
一行を妙な光の玉が包み込んだ!
そしてまばゆく光り輝いたかと思うと、その場からふっと姿が消えた!
・・・・・・!!