えぴそーど65
龍「よしよし。
他の者も、願いを言うがよい」
カ「素敵な男性に出会えますように!」
ミ「セナの天命が全うされますように」
セ「ひさしぶりにカントリーマァムが食べたいなぁ」
龍「他の者の願いは今ここでは叶えらない。様子をみるがよい」
ヒ「カンナったら恋のお願いにしたのぉ(*σ・▽・。)σ」
カ「《マホカンタ》!すべての茶化しは受け付けないわ!」
龍「はっはっは。
ではさらばだ。
そなたらの武運を心から祈る」
龍神は稲光のように細くなると、呆気なく消えてしまった。
ヒ「なんか結構イイ人だったね(*'▽')」
ミ「人情もユーモアセンスも感じられたわ♪」
カ「神様ってもっとカタブツかと思ってたのに」
龍神の転移魔法のおかげで一行は迫害の追っ手から救われたが、同時に今どこにいるのかよくわからなくなってしまった。どのみちハタゴルの属する大平原のどこかではあるようだが。
とにかく東南マジマから西に抜けていく旅だ。一行は太陽の傾きを見ながら、西へと向かって歩を進めた。
けっこう壮絶だった戦いのことなど思い出したくはないものだが、しかし振り返らずにはいられないことがあった。
カンナはその疑問を、ミサトにぶつけた。
カ「ねぇミーさん?あのギガモン天とかいう奴との戦いのことだけどさ。
あれってどうやって倒したの!?
失礼だけど、《イオ》なんかじゃあのデカブツに勝てるわけがない・・・」
ミ「うふふ。わずかに食い込んだ短剣の先から、体内に《イオ》をぶち込んだのよ」
ヒ「すごぉぉぉΣ(゚□゚︎`)」
カ「えぇぇ!!」
ミ「どんなに筋肉隆々でも、すごい鎧を着ていても、内臓が鋼鉄な人はいない。
そこを爆発してやれば、小さな威力でも倒せるわ」
カ「大きな魔法こそが強いとは、かぎらない・・・!!」
ヒ「でもミーさん、実は負けだよね( ̄▽ ̄)」
ミ「え?あ、そうね♪(≧∇≦)
私はルール違反を犯したから、試合としては負け。でもいいのよ。
人の命が賭かった勝負に、ルールもへったくれもないの。
奴は勝負事が好きだから決闘だルールだとこちらに強要してくるけれど、私たちがそれに服従する義理はないわ。
服従しているフリをするのは、相手を目くらましすることにもなるけどね。
実はあの戦い、奴がゲームだ何だって条件を付けてくれたことが幸いだったのよね。正攻法で戦ってたら、タブン勝てなかったわ」
カ「いつでも冷静だわ・・・!」
ヒ「じゃぁ龍の神様にお願いごと叶えてもらったのも、超ラッキーじゃん( *´艸`)」
ミ「そうね。本当はもっと強くないと、緑の龍に認めてもらうことはできないんだと思う」