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えぴそーど75 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年12月24日
  • 読了時間: 5分

えぴそーど75


こんなカンジのやつ
こんなカンジのやつ

なんと、ランプの中からガタイの大きな魔人が姿を現した!

魔「はぁーいようこそお呼びくださいまっしー、

 オレ様はランプの魔人。ジーサンと申しますですぞぉ!」

ヒ「じーさん?

 老い先みじかそう。気の毒に・・・(・∀・)」

魔「はっはっはぁー!

 まだピッチピチの17歳でございますぞぉぉ!」

ヒ「えぇ?

 17歳でそのもじゃもじゃヒゲともじゃもじゃ胸毛も気の毒なんですけど」

魔「こーぉれは優しいご主人様!

 好きで選んだ容姿ですから、心配ございやせん!

 さぁー、ご主人様には願いをなんでも叶えてさしあげますぞぉ!」

ヒ「ホントに叶えてくれんのぉ!?Σ(゚□゚︎`)」

カ「ただランプを見つけだしただけなのに?」

魔「左ぁ様でござんすご主人様ぁ!オレ様の趣味でございますんで!」

ミ「こうやって、王様になった人が本当にいたのね・・・」


ヒ「じゃぁさ、アタシを王様にし・・・」

ヒナタが核心に迫ろうとすると、カンナが止めに入った!

カ「ちょーっと待ったぁ!

 ヒナ、あなた本当に王様になりたいわけ?」

ヒ「え?そう言われると・・・(・∀・)」

カ「権力者なんかになっても煩わしいだけよ。

 お金なら魔物倒していくらでも稼げるでしょ?」

魔「はっはっはぁー!すーーんばらしい冷静さですなぁ♪

 みんなが王様になりたがるからって、あなた様も王様になりたいとはかぎらないっ!

 みんながアイドルになりたがるからって、あなた様もアイドルになりたいとはかぎらないっ!」

ヒ「うーん?一番の願い、なんだろう?」

カ「じっくり考えときなさい。

 じーさんとやら?

 王様になるなんて願いも、本当に叶えられるの?

 これはオーダーじゃないからね?事前質問」

魔「もっちろんでっさぁー!」

カ「じゃぁさ、過去にあなたに『王様にしてくれ』って願った人は、実際どうやって王様になったワケ?」

魔「おっほっほーぅ!インテリなご質問ですこと!

 悪くないですぞぅ!オレ様なんでも答えられますぅ♪

 前にバドイの王様になりたがったお貴族さんには、こうご助言しましたぁ。

 『ニュヨークのお金持ちが好みそうな、豪華なホテルとビルをお建てなさい!』ってね。

 そんでオレ様もこのムッキムキの筋肉で、レンガ運びを手伝って差し上げたんでさぁ!」

カ「それで?」

魔「もうおわかりでしょう?

 砂漠に立つ豪華なホテル!そんな珍しいものを見に、ニュヨークや世界中から旅行者がわんさか来なすった!

 お貴族さんは大金持ち!富も人望も得て、王様になったわけですなぁ~」


ミ「砂漠の民とニュヨークって、仲が悪いんじゃないの?」

魔「おっほっほーぅ!インテリなご質問ですこと!

 ちょっとワクワクしちゃいますですぞぅ♪

 その通り!ターバン巻いた砂漠の民とニュヨークの民は犬猿の仲。

 でもニュヨーク好みのホテルとビルを建てたならぁー??

 この砂漠に大ーーーーぉ勢のお金持ちが旅行に来ましたとさっ!」

カ「それで、ケンカにならなかったの?」

魔「ニュヨークの民はホテルにいーーーっぱいお金を落としてくれますからねぇ。

 お貴族さんもその従者も、ケンカなんかいたしやせんとも!

 てーーーぇいねいに頭を下げるんでさぁ!」

ヒ「仲良くなったんだぁー!Σ(゚□゚︎`)」

カ「そうとも言えるけど、バドイの民もニュヨークと同じ拝金主義になってしまったんだわ」

ヒ「良いこと?悪いこと??」

カ「うーーーん・・・

 どちらかと言えば、悪いことに思えるんだけど・・・」

ヒ「ニュヨークと仲良くなったから、ニュヨークと戦争しなくてすんだのに??」

ミ「もし、バドイがニュヨークのようなビル街になっていなかったら・・・

 昨日魔王に壊滅されることもなかったわ。

 大きすぎる街になることは、色々とリスクをはらむわね・・・」

ヒ「ダイチさんと真逆の発想だもんねΣ(゚□゚︎`)」

カ「ヒナ、ちょっと頭よくなってきたじゃない♪」

ヒ「セナちゃんに追い抜かれたくないので(;・∀・)」


ミ「ねぇ魔人さん?

 もし、もし私たちが、『王様にしてください』ってお願いしたら、どんな方法で王様にしてくれるの?」

魔「カンタンでさぁ!

 その辺の砂漠か海辺に、『7ツ星ホテルです』っつって豪華なホテルを建てりゃイイんです!

 お金持ちさんが好みそうなごーーーーーぅじゃすなヤツをね!」

ミ「それでまた大きな街が出来たら、魔王に破壊されてしまうわ?」

魔「その先のこたぁ、しーーーーりません♪」

カ「王様になったって、滅びてしまうじゃない?」

魔「滅びない王様がいるんでさぁ?ほっほっほーぅ!」

カ「・・・あなた、善い人なの?悪い人なの?」

魔「オレ様ですか?

 もっちろん・・・

 善い人でも悪い人でも、ごーーーーーぉざいやせん!

 ただただご主人様の願いごとを叶えて、その様子を見守るのが趣味でござーーい!」

カ「人が滅びていくのを?」

魔「欲張った人が、滅びていくんじゃないですかねぇーえ?」

ミ「欲張りじゃない願いを言った主人も、居たのかも・・・」

魔「はっはっはーぁ!

 ワクワクしますねぇーこのおしゃべりはぁぁー!」


ヒ「ねぇじーさん?

 願いを叶えちゃったら、もう消えちゃうの?」

魔「まぁーぁ基本的には?」

ヒ「もうちょっとおしゃべりしようよ!(∩´∀`)∩」

魔「い、いけませんご主人様!

 オレ様は結婚はしない主義なんですぅぅぅ!」

ヒ「そこまでは言ってないっつぅのΣ(゚□゚︎`)」

ミ「意外と似た者同士なのよね( ˊᵕˋ* )」

ヒ「ところでさぁ、なんでそんな狭いとこに住んでるの?」

カ「住んでるわけじゃなくない?」

魔「いえ?このランプがオレ様のおうちでさぁ!

 なぜかって?


 天才ってのは、普通な暮らしじゃ満足できないもんですぞぉぉ♡」


ヒ「じーさん天才なの!?Σ(゚□゚︎`)」

魔「まぁー少しは♪」

カ「少し天才って、それ天才なのかしら」

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